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浅間山 10月9日 (小諸市飯綱山より)
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 このブログでは、生き物たちや、自然、歴史など紹介していますが、、専門家ではなく、未熟な愛好家に過ぎません。
狭い地域のことで、日記的な意味合いもあり、同じ内容を何度も繰り返して、マンネリ化していて新鮮味に欠けています。
書いていることは、一応は調べて、掲載していますが、六十の手習い・・・
もう70過ぎていますが、年寄のにわか勉強の結果に過ぎません。間違いがあるかと思います。誤りに気がつきましたら、ご指摘いただけると嬉しく、おおいに感謝です。その内容を記事に反映させたいと思います。
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2019年10月09日
アサギマダラ  ・・・遥かなる旅立ちの小諸にて・・・
アサギマダラ(浅葱斑  タテハチョウ科アサギマダラ属)
1
青空を舞うアサギマダラ・・・

閼伽流山の途中ですが、季節の話題でちょっと中断します。

アサギマダラは、「渡り」をする蝶として知られます。
アサギマダラは、今年は、夏の浅間連峰の2000mの湯の丸高原の烏帽子岳で出会っています。撮影はできませんが他でも何度か飛ぶ姿を見かけています。

アサギマダラは、夏には標高1000m〜2000m以上の高原などの涼しい場所で、花から花へとさまよいます。その行動を「さまよい」と言います。「高原のさまよい」と言っても良いかもしれません。


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小諸市の乙女湖公園のある糖塚山の山裾を流れる橋のほとりの畑に、このようにアサギマダラの好きなフジバカマ(藤袴)の花畑にしてありました。アサギマダラが大好きな高見沢さんという方が育てているそうです。

立札・・・
 海を渡る蝶 
アサギマダラ
旅する蝶として有名で、春から夏は日本列島を南から北へ移動し、秋になると南下し沖縄・台湾まで行く途中です。
藤袴の花の蜜を吸っていますので、近寄らないと飛び立ちません。
畑の中へ自由に入って見ていってください。


お言葉に甘えて入らせていただきました。

高見沢さんは毎日観察して、頭数を数えて立て札に書き込んでいらっしゃいます。
この日は20頭とありました。

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カップルが一緒に仲良く食事中・・・
左が雄、右が雌・・・

アサギマダラの雌雄を見分けるのは、違いが少ないので見分けにくいのですが、この写真の左の個体の矢印の部分に黒褐色の斑紋がありますね。蝶には、雄または雌だけにある「性標」という模様をもつ蝶があり、アサギマダラの場合はこの性標があるのが雄です。右の雌にはありませんね。

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割と最近の研究なのですが、アサギマダラの雄は、植物の蜜や汁からPA(ピロリジジンアルカロイド)という物質を摂取しないと交尾しないのだそうです。PAを多く含む花が、このフジバカマ(藤袴)、浅間山の高原に多いヨツバヒヨドリ(四葉鵯)、そして山麓や野の天然の生物物あるヒヨドリバナ(鵯花)やサワヒヨドリ(沢葉鵯)といったフジバカマ属の花です。PAは300くらいの種類があり、ムラサキ科、キク科、ラン科、マメ科などの600種類くらいの植物に含まれているそうです。
よく知られている植物では、蕗やフキノトウにPAが含まれているそうですが、日本では健康被害は報告されていないそうです。水に溶けやすく茹でこぼしや水さらしといったあく抜きにより、大きく減少し、大量に食べたり、食べ続けたりしない限り、健康への悪影響の懸念はないようです。
これまでアサギマダラはPAを多く含むヒヨドリバナ属やガガイモ科の花や花の蜜を好んで食し、その有毒性分を体内に濃縮して野鳥に食べられないように毒蝶になっているといわれていましたが、それだけではなかったようです。こうして、フジバカマに来るのは子孫を残すため・・・
自然は不思議ですね。

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立て札にも書いてあるように、アサギマダラは春には、南から北上,秋は南下して南へと2ヶ月くらいかけて旅をするのですが、個体によっては、台湾や南西諸島から海を渡り1000km以上の体で旅するものもいます。2000kmを越える旅をすることもあるとか・・・

アサギマダラの寿命は、長いものでも5〜6ヶ月だそうです。つまり片道旅行なのです。
日本にやって来た蝶は、こちらで、次の世代に命を引き継ぎ、その子や孫が、南に帰っていきます。

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アサギマダラが渡りは古くから知られていたわけではありません。

以前、アサギマダラは平地で春に羽化して、夏は山地で過ごし、秋に再び平地に降りてくると考えられていました。そして、冬は幼虫で冬枯れないガガイモ科のキジョラン(鬼女蘭)を食べて越冬をすると考えられていました。キジョランの葉はたくさんの蝶の食草だそうです。

しかし、沖縄本島で観察では、4月の中・下旬頃と秋の10〜11月頃に、突然ものすごい数のアサギマダラが現われ、 数日でいなくなり、卵も幼虫も見つからないことから、沖縄のアサギマダラは、集団で一時的に立ち寄るだけではないのだろうかと・・・

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フジバカマの上を飛ぶアサギマダラ・・・
ボケていますけどね。

1980年に鹿児島はじめ全国の愛好家によって、アサギマダラの羽に油性ペンでマークをつけて放すマーキングが始まります。このことにより、アサギマダラは春に北上し、秋には南下という移動をしていることが明らかになりました。

現在の一番多く旅したアサギマダラは2011年10月10日に和歌山県でマーキングされ、途中高知県で捕獲され、旅を続け12月31日に香港で見つかりました。83日間、約2430キロの大冒険だったようです。

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どこに行くのかなと・・・

たくさんいるので、知らないで、私が不用意に近づいために舞い上がっただけですぐフジバカマに戻りました。


浅間山系の高原では7月後半から8月に多く見かけます。バヒヨドリの花の盛りの頃などはアサギマダラばかりで、珍しくもなんでもないという感じの時もあります。
しかし9月になると、徐々に山を下りて高原から姿を消します。
親の故郷の南の国へ・・・

人は地図を見たり、道を聞いたりしないと、目的地に行けません。
そうして調べても、なかなかいけない方向音痴の方もいらっしゃいます。
アサギマダラは親の顔も知らないのですから。もちろん未知の道・・・
おまけに、北上と、南下はコースが違うそうです。北へは偏西風に乗りますから直線的、秋の南下は、厳しい偏西風に逆って迂回しながら・・・・
どこで眠り、どこで食事をするのか、そして、なぜこんな旅をしなければならないのか。
いまだに解明されていない謎ばかりの蝶のようです。

[ 投稿者:オコジョ at 07:34 | 蝶 トンボ 虫 | コメント(0) ]

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