クルミ(胡桃)は、緑色の雄花が紐状に垂れ下がって咲き、それが下に落ちる頃、同じ木に雌花が咲き出します。雌花の先端の赤い部分は花柱で、花びらはありません。赤い花柱の下に膨らんだ部分が大きくなって、クルミの実がその中に出来ます。
実に含まれる油脂は、食用や化粧品の原料に、殻は研磨剤や化粧品の材料、自動車タイヤのブレーキ材料など多方面で使われています。胡桃の木(ウォールナット)は堅いので、指物材や家具に使用され、チークやマホガニーと共に世界三大銘木の一つです。
長野県は、クルミの生産量が日本一(全国の生産量の約76%、二位青森県約23%・2015年)で、東御(とうみ)市ではカシグルミとペルシャグルミを交配させた優良品種の信濃くるみを生み出しました。信濃くるみは大粒でコレステロールや中性脂肪値を下げるリノール酸を多く含んでいて、生食、お菓子の原料、料理の材料として各地に出荷されています。
クルミ
: クルミ科クルミ属
: 北海道・本州・四国・九州
: 落葉高木
: 樹高 20〜25m

クルミの実 (9月24日、佐久市で撮影)
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