【上田未来会議のパネリストら】
上田市の鹿教湯温泉観光協会(斎藤宗武会長)は信州上田学事業のひとつ「上田未来会議in鹿教湯温泉」を1日、鹿教湯病院のかけゆ講堂で開いた。
約50人が参加した。
「鹿教湯の未来〜持続可能な温泉地を目指して」をテーマにパネルディスカッションを行った。
はじめに鹿教湯温泉100年ブランド創造プロジェクトリーダーで斎藤ホテル社長の斎藤宗治さんが同温泉の歴史を話した後、これからの鹿教湯温泉づくりとして「様々なライフスタイルの旅行支援ができる温泉地、おしゃれ感、かわいい文化などをコンセプトに40代から50代をターゲットにした温泉地」など提案した。
★パネルディスカッションのパネリストは 斎藤宗治さん
前千葉県知事
元参議員議員の堂本暁子さん
長野大学副学長の禹在勇さん
鹿教湯病院リハビリテーション部副部長の丸山陽一さん
つるや旅館社長の斎藤裕之さん。
コーディネーターは斎藤ホテル健康運動指導士の井出翔太さん。
◆斎藤宗治さん-温泉には複合的な物が大事。昨年「菓子工房」を開店させたが、成立している。
上田や松本から通る人口が多いため同温泉街は有利な立地。リハビリ、健康作りを客にどう伝えるか、付加価値をどうつけるか。
おしゃれな発想、女性にかわいいといってもらえるハイセンスで素敵なものでないと客は選んでくれない。
◆堂本さん-千葉県在住だが、鹿教湯温泉のファン。年間14回来ている。文殊菩薩が鹿の姿になって温泉を教えてくれた。名前が好き。鹿の人形を作るなど鹿ブランドがあってもいいのでは。魅力、活力のある、人々が愛して住める秘境になってほしい。
◆禹さん-鹿教湯は観光より健康の里、まじめな地域。
キーワードは地域のかわいさ。ここにはいい資源がある。
自分が生きている間に次世代に文化をどう残していかなければならないか、新たな文化(資源)を地域民力で切り開いてほしい。
◆丸山さん-鹿教湯病院はリハビリの病院。脳卒中での死亡は第4位、平均年齢85歳。
政府は入院期間を短くした。
退院後もリハビリはやらなければならない。温泉療養のニーズが増えるのでは。家族が最後の思い出として提供できる場所、スタイルの方法を考えるのも大事。
◆斎藤裕之さん-かつて鹿教湯には患者さんと健常者が混在していた。
今は自費でリハをしたい人が増えてきた。鹿教湯にはハード、ソフトの蓄積がある。特性に合わせた方向で温泉地づくりを考えるのは意義がある。今後、精神的なリハビリが必要となる。医療と温泉療法を組み合わせた環境作りをし、リハビリテーションの実践地、先進地になればと思う。