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2017年02月08日
山岳救命コース 雪上訓練
平成29年2月7日(火)午後1時半より、東御市内にある湯の丸高原研修センターおよび湯の丸スキー場にて、長野救命医療専門学校山岳救命コースの受講生20名と湯の丸地区山岳遭難防止対策協議会(以下、遭対協)との合同訓練が行われました。

訓練は第1部の講義(湯の丸高原研修センター)、第2部の実習(同スキー場)並びに第3部の講習会(同研修センター)の3部構成で行われました。

講義




第1部の講義では、遭対協救助隊長の荻原さんと同隊員の堀川さんのご指導の下、低体温症や凍傷等、冬山で起こりうる症例の説明、冬山で使用する資機材の使用法、雪崩が起きた場合の捜索法などについて学びました。
荻原隊長さんは、「名前を聞いたことがあっても実際に見たり触れたりする機会は少ないので、器材の構造もしっかり観察してください。」と実際の器材を見せながらお話ししていただきました。

資機材

第2部の実習では、雪上にあらかじめ埋められた捜索物(座布団を袋に入れたもの)を要救助者に見立て、ゾンデ棒(またはプロープ。捜索に用いる棒)で捜索の体験をしました。実際に体験した学生は、「雪や地面との感触と、リュックや人体との感触の違いがなんとなくだけど分かった。目に見えない雪の中の捜索は思っている以上に大変だと思うが、この感触を忘れないようにしたい。」と実際の手の感触を何度も確認していました。

ゾンデ棒

その後、班ごとに分かれ雪崩に巻き込まれた遭難者を捜索する電波送受信機(ビーコン)を使い、雪に埋められたビーコンの捜索訓練を行いました。堀川隊員から、「制限時間は5分です。ビーコンの信号(音と表示)をしっかり確認しながら、捜索してください。」と説明を受け捜索に入りました。学生からは、「今回は新雪の中での捜索なので雪も柔らかく掘り出しやすいが、実際の雪崩は雪が固いのでもっと大変だと思う。ビーコンでの捜索も電波の動きがあるので結構難しい。」と思った以上に体力を使う雪上での訓練に、息を切らせながら話していました。中には発信用のビーコンの電源を入れずに埋めてしまい、捜索に手こずる場面も。荻原隊長さんから「スキー場でも携帯電話をリフトから落とし、見つからない時もある。運よくGPSの信号から発見できる時もあるが、見つからないときは雪が融けるまで待ってもらうしかない。便利なものでも、使い方を誤ると命に関わる事故にも繋がりかねないので、使用には十分気を付けてください。」とご指導を受けました。この日の気温はマイナス8度。約30分程度の訓練でしたが、体が芯まで冷えた上、思った以上の体力の消耗に、普段体力には自信のある学生たちも悲鳴を上げていました。

ビーコン

第3部は研修センターに戻って、心肺蘇生法並びにAED使用法の講習会が行われました。講習会は先生と生徒の立場を逆転し、本校の学生たちが指導員として行われました。今回参加された方の中には初めて体験される方もいて、胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDの装着、操作などの一連の流れを真剣に学ぶ姿に対し、教える学生たちも日ごろの学校での練習の成果を発揮し、分かりやすい言葉で丁寧に指導していました。

講習会

最後に学生からは「私たちは救急救命士を目指し、普段学校で何度も繰り返し練習してここまでできるようになりました。皆さんもすぐにできることはありません。万一の時のために一度だけではなく、このような機会があったら何度も繰り返し練習してください。来年も後輩たちが指導に来ますので、その時は是非参加してください。」と参加者の皆さんへアドバイスしていました。

今回の雪上訓練で、今年度の山岳救命コースすべての講義・実習が終了しました。今後、3月に修了式を行い、受講生全員に修了証が授与されます。学生生活はまだ1年以上ありますが、3年生になると臨床実習や国家試験、就職試験なども控え忙しい日々を送ることになります。来週は後期試験もありますのでしっかり復習にも力を入れてください。

[ 投稿者:NPC at 18:08 | 山岳救命コース | コメント(1) | トラックバック(0) ]

この記事へのコメント
無題
ビーコンを探すのが想像以上の難しく、実際に現場で捜索するにはかなり訓練を重ねないといけないなと思いました。
ただとても楽しかったです。
いつか自分も雪山に行って見たいです。
投稿者: 沓掛 洋樹 at 2017-02-25 10:10:48

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