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烏帽子岳・夏山 (7月9日 湯ノ丸山より)
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ここでは、生き物たちや、自然、歴史など紹介していますが、、専門家ではなく、未熟な愛好家に過ぎません。一応は調べて、掲載していますが、六十の手習い・・・
もう70過ぎていますが、年寄のにわか勉強の結果に過ぎません。間違いがあるかと思います。誤りに気がつきましたら、ご指摘いただけると嬉しく、おおいに感謝です。その内容を記事に反映させたいと思います。
また、ご意見、ご感想などをコメントをいただけると嬉しく思います。


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2017年07月11日
湯の丸牧場の牛たち
1

     牧 場     詩 尾崎喜八
 
     山の牧場の青草に
     あまたの牛をはなちけり。
     あまたの牛はひろびろと
     空の真下に散りにけり。
     夏もおわるか、白雲の
     きょうも峠を越えて行く。
     立ち臥す牛ら眼を上げて、
     雲の行えをながめけり。
     山の牧場の風立ちて、
     夕日の光ながれけり。
     風に送られ、日を浴びて
     牛は牧場をくだりけり。


好きな山の詩人の尾崎喜八さんの詩・・・

たくさんの牛がいました。背景の山は桟敷山・・・
何度も登っていますが、ほとんど誰にも会わない静かな山ある樹が楽しめる山です。


2
食事中・・・

湯の丸高原でレンゲツツジの群落があるところは、正式には湯の丸牧場と呼ばれています。湯の丸牧場は長野県東御市の牧野組合が明治37年に開設した牧場で、敷地の大部分は群馬県側にあり、鹿沢温泉の紅葉館が所有地しています。

3
下から撮影しようとしてもみんな頭上・・・

この形が安定した草を食べやすいようです。
こうして、だんだん上に登っていきました。
頂上まで牧場ですから、食べ甲斐があります。

5
「美しいものに毒がある。」

この時期ここを訪れる人たちが楽しみにしている美しいレンゲツツジ(蓮華躑躅)はツツジ科ツツジ属の落葉低木ですが、有毒です。

しかし「ウマツツジ」「ベコツツジ」と呼ばれるように牧場に多いツツジです。この牛たちは、こんなは有毒のレンゲツツジがあって大丈夫なのかと・・・

6
リフトなぞ気にしたいとお昼寝ですね。

この、広大なレンゲツツジ群落を生み、そして守っているのは、この昼寝をしている牧場の牛たちです。

湯ノ丸牧場は明治37年から始まっていると書きましたが、その範囲はレンゲツツジの群落と一致します。ツツジはこの牛たち守られて見事な景観を作り出しました。

牛たちはレンゲツツジが有毒なことを知っていて。決して食べません。牛たちは草だけ食べて、レンゲツツジだけ残っていきます。そして、いつしか、60万株の大群落になりました。 

7
もし、ここに牧場がなくなり、牛がいなくなると他の木が茂り、日向を好むレンゲツツジは消えて行きます。他の牧場でもレンゲツツジの大群落があったところがありましたか。観光客が牛と一緒で嫌か競ると放牧をやめたところ、レンケツツジがなくなっていったそうです。

レンゲツツジは光が無くなると花芽をつけなくなって、やがて枯れてしまうそうです。
つまり、牛がいなくなると他の木が茂り、日向を好むレンゲツツジは消えてしまうのです。この、広大なレンゲツツジを生み出したのはこの牛さんたちなのです。


8
湯の丸 牧場の開設により大きな木は伐採されました。
そして小さな若木や草は牛が食べてしまって、有毒のレンゲツツジは食べられず、やがて大群落となりました。それが国の天然記念物となったのは昭和31年で、面積は272ヘクタールにも及びます。

9
急に牛たちが下にむかい降りていきました。今日の食事は終ったようです、牧舎に帰るのでしょうか・・・

この牧場には最盛期には300頭もの牛が放牧されていました。しかし、牛肉の輸入自由化などにより畜産業が低迷、現在は30頭前後の牛が6月下旬から10月上旬まで放牧されています。
最近は配合飼料の高騰が続いているため、長野県も湯の丸牧場をはじめとする公共牧場への放牧を畜産農家に呼びかけています。この日は30頭を越えていたような・・・

この牧場を維持するにはこの頭数ではとても足りないようです。ただし昭和50年代頃から放牧頭数の減少により森林化が進んでいカラマツなどの樹木生長が目立つようになりました。対策として、ボランティアなどによるレンゲツツジ群落の保全活動も行われていますが、牛と較べようはないようです。

だんだんレンゲツツジの生息域が狭まって、何時の日かここも、レンゲツツジのない鬱蒼とした林に変わって行ってしまうのかも知れません。
そう考えると、今は素敵なときなのかもしれません。

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子供は牛とともに降りていきます。

牛は我が道を行くという感じで、気にもせずマイペースで下っていきました。
牛さんは気は優しくて力持ちです。
[ 投稿者:オコジョ at 07:17 | 東御市・立科町 | コメント(2) ]

この記事へのコメント
こんにちは
レンゲツツジと牛さんの関係
そんなことになってるんですか!
牛さんは何故、レンゲツツジに毒があると分かってるんでしょうね。
昔、立原高原のツツジ祭りに行ったけれど、あまり咲いていなくてガッカリしたことがあります。
あそこも木がいっぱい茂っていた気がします。
そのせいなんでしょうか。
牛さんとこんなに近くで触れ合えるなんて、素敵な高原ですね。
投稿者: 万見仙千代 at 2017-07-11 18:02:00
万見仙千代さんへ
動物とレンゲツツジの関係・・・
牛、馬、鹿は毒のあるレンゲツツジや石楠花は食べないそうです。ただ山羊は食べてしまうので、こうした植物のそばに奥のは危険だそうです。
レンゲツツジや石楠花は公園にも植えられていますが、危険はないのかと・・・
水仙と同じですね。食べなければ切り花にしよう手触ろうと問題はありません。じゃがいもの芽も毒ですから・・・
牛もそうですね、基本的には牛の方が人間を怖がるようです。でも、ここは観光地ここの牛は慣れていますね。なかなか観察できる機会は少ないですね。ただ、広い牧場なので。会えるとは限らないのですが・・・
投稿者: オコジョ at 2017-07-11 21:25:15

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