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浅間山 (11月17日 佐久市御牧原より)
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ここでは、生き物たちや、自然、歴史など紹介していますが、、専門家ではなく、未熟な愛好家に過ぎません。一応は調べて、掲載していますが、六十の手習い・・・
もう70過ぎていますが、年寄のにわか勉強の結果に過ぎません。間違いがあるかと思います。誤りに気がつきましたら、ご指摘いただけると嬉しく、おおいに感謝です。その内容を記事に反映させたいと思います。
また、ご意見、ご感想などをコメントをいただけると嬉しく思います。


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2017年07月08日
穂高岳山麓の花2 上高地の花(1)  タカソデソウ ラショウモンカズラ マイズルソウなど
タガソデソウ (誰袖草ミミナグサ属 ナデシコ科)
1タカソデソウ (1)
色よりも 香こそあはれと 思ほゆれ たが袖ふれし 宿の梅ぞも  
                           
「 梅は色や姿よりも香りがいとおしい、この庭の梅は誰の袖に触れて素敵に香っているのだろうか」と、こんな意味でしょうか。

誰袖草は古今和歌集の読人知らずのこの歌にちなんで名前をつけられたとか・・・
この歌は梅の花の香りに愛しい人の香りをかけています。
この花の姿が、袖に見えるのか、花の香りが素晴らしいのか・・・
袖に見えるには清楚ですし、花の香りは余りしないようでした。

でも、きっとタガソデソウの意味が忘れられて、誰かがこの歌を連想したのでしょうね。


1タカソデソウ (2)
でもその名にふさわしいような可愛らしい素敵な花でもこの優しい風情は素敵です。

1タカソデソウ (3)
タガソデソウは絶滅危惧II類(VU)で絶滅の危険が増大している種とされています。私の持っている「長野県野草図鑑(上)」(信濃毎日新聞社刊 昭和53)では「生えている地方」として「上伊那・木曽北部・松本周辺」で佐久地方にはないとされています。

1905年、山梨県甲州市で見つかっていますが、現在でも長野と山梨にしかない花です。

1タカソデソウ (4)
上高地にはたくさんありました。いつまでもそっと咲いていてほしいものです。


ラショウモンカズラ(羅生門葛、シソ科ラショウモン カズラ属)
2ラショウモンカズラ (1)
羅生門葛は羅生門に絡む葛ではありません。鬼の腕です。

平安時代の京の羅生門では、人々に乱暴する鬼が人々を苦しめていました。これを聞いた帝は源頼光に鬼の退治を勅命します。頼光の四天王のひとり、渡辺綱は主人の命を受け羅生門で鬼と戦い、鬼の右腕を切り落としますが、鬼は逃げてしまいます。翌日、渡辺綱の伯母が渡辺綱のところに来て、鬼の右腕が見たいとせがみます。綱は断りますが、熱心に頼まれて見せると、伯母は昨夜の鬼になり、右腕をつかんで逃げ去ります。

ラショウモンカズラはこの鬼の右腕の形のようだと・・・
迫力がありますね。

2ラショウモンカズラ (3)
「羅生門」というと芥川龍之介の短編小説を思いだします。
ここでは、上の物語と同じ平安時代ですが、末期の地震や火事、飢饉など重なり、混乱と不安に包まれていた京都、羅生門は、都のはずれにあり、葬儀もできず打ち捨てられた死体が捨てられています。そこに主人から解雇され、餓死にするか、盗人になるかと考える下人が、死体から髪を抜き取っている「老婆」と出会います。下人は激しい憎悪から、老婆に詰問します。老婆は「鬘にするためだ。悪いことだか、こうしなければ餓死するしかない。許されることだと・・・」
下人は自分もそうしなければ生きていけないと老婆の着物をはぎ取り、死骸(しがい)の上へ蹴り倒して走り去ります。そして「…下人の行方は、誰も知らない」と物語を閉じます。どちらの話でも不気味な感じがありますね。

羅生門は正式には羅城門(らじょうもん)だそうです。都のうちと外の境にあり、都を守る門だったのですが、だんだん荒れていったそうです。

こうしてみるときれいな花と言っていいのですが、名前のイメージは怖いですね。

2ラショウモンカズラ (4)
シソの仲間たちは小さな花をたくさん咲かせる花が多いのですが、ラショウモンカズラは花の長さは4〜5cmと日本の野のシソの仲間では最大です。花が大きいために怖い名前になりましたが、鮮やかな青紫の微妙な色合と、姿は美しく、髭さえなけれはうつむくで、清純な乙女に見えないでしょうか・・・

2ラショウモンカズラ (2)
離れてみるとこんな感じです。

脱線して羅生門の説明ばかりとなりましたが、カズラの方は、蔓(かずら)です。ツタのことですが、この花はツタ植物ではないのですが、走出枝(ランナー)が出して、蔓のように這い回り手が付けられません。昔の人は良く観察しています。

ミヤマカラマツ(深山落葉松  キンポウゲ科カラマツソウ属)
7ミヤマカラマツ (1)
細い糸のような花びらを緑の中心から落葉松の葉のように広げています。でもこれは花びらではないのです。でも。よくあることのように「花びらではなくて咢」かと思うと、咢でもありません。この花には花びらはなく、咢はあるのですが、花が咲くと一緒に落ちて無くなり、この姿となります。ではこの白い糸のようなものは、実は雄しべです。白い糸のように見えるのは花糸と呼ぶそうです。

7ミヤマカラマツ (2)
落葉松の葉のイメージを感じさせて、秀逸な名前です。爽やかな清涼感を感じさせます。
深山に生えるカラマツソウということでミヤマが付きました。
白い色は落葉松とは違いますが、全体としては丸い毬状で落葉松のイメージです。

7 (3)
カラマツソウ、 モミジカラマツなど似た花がありますが、この二つは雄しべの花糸が真っ直ぐでスマートな感じなりですが、ミヤマカラマツは花糸が
元から先端に向かって太くなっていって花びらのように見えます。そのため全体的にふっくらとした可愛い感じです。

マイヅルソウ(舞鶴草  ユリ科マイヅルソウ属)山を歩いている最中は蕾をほんの少し見ただけで花は見ませんでした。
3マイズルソウ (1)
白い丸い可愛い花にツンと飛び出した白いオシベがかわいくて、いつも微笑んでしまう花です。

下に葉が見えていますが、花の名は2枚の葉を求愛して舞っている鶴に見立てたという説と、葉脈の紋様が鶴が舞うようにみえるという2つの説があります。
どちらも花ではなく、葉の様子からの命名です。

3マイズルソウ (3)
花も素適ですが。
確かに、葉の形に味わいがあります。古人もこの花の魅力に曳かれたようです。

こうしてみると小さな花ですが。たくさん集まった仲良しで葉の組み合わせの造形は素敵なものがあります。

コンロンソウ(崑崙草  アブラナ科 タネツケバナ属)
5コンロンソウ (1)
もう花の盛りを好きているようでした。

清楚な花ですね。個人的にはこういう清々しい花が好きです。
ただ、写真ははっきりせず失敗ですね。

牧野富太郎博士によると「中国の書物に登場する崑崙山に積もる雪をイメ--ジ」としています。「崑崙山に積もる雪」とは博士はロマンチストだったようです。

5コンロンソウ (4)いえそんな夢のような名前でなく、中国の書物に登場するという南シナ海の崑崙という国の崑崙島の黒い肌の崑崙坊という僧侶の黒い肌に黒っぽい実を見立てたのだろうという意見もあります。

花をとるか実をとるか・・・
日本でそんな外国の名前を山に付けるかというと私は首を傾げますが・・・
どちらにしても、野の花にしては、想像力を膨らませ過ぎのような気がします。本当のことはわからなくなっているというのが本当でしょうね。

サルオガセ(猿尾枷、猿麻桛 ウメノキゴケ科 サルオガセ属)  
9サルオガセ (2)
東京都の最高峰雲取山は標高2,017mで今年の西暦と同じで今年は人気の山のようです。そういえば谷川岳はトマの耳とオキの耳の二つ耳の頂き「二つ耳」言われます。このうちトマの耳(標高1,963m)に西暦1,963年に登ったことがありました。自慢にはなりませんが・・・

雲取山から、秩父の三峰神社に向かう途中に霧藻ヶ峰(きりもがみね 標高1523m)があります。秩父宮が登られた時にサルオガセが多いといって、命名した山です。

サルオガセの別名は霧藻(キリモ)があります。霧のような藻でそのままですね。

猿尾枷、猿麻桛とはどういう意味なのか。猿の尾に枷をかけるというのはこれが猿の尾を捕まえるということなのでしょうか・・・
猿麻桛は猿が麻糸を巻き取るのでしょうか。いま一つピンとこないですね。

それよりも暗い林のナスで出会うと、女性はみんな気持ちが悪いと言います。

わたしは、サルオガセを見ると、深い山の中にいるという感じになって好きですが、変わっているのでしょうかね。

9サルオガセ (3)
樹にまとわりついて、絡み合い、風に吹かれ、枝から枝、木から木へと、増えていきます。
寄生植物のように見えますが、自活しています。

霧藻というのはその生態を表していると言えます。空気中の水分を自ら吸収、光合成をして栄養を一切他から取ることはないので、まるで仙人のようです。とはいっても、生きていくには栄養分は必要ですね。生きていくのに必要な栄養は、共生している藻類から貰っているそうです。

別名は他にキツネノモトユイ(狐の元結)、クモノアカ(蜘蛛の垢)クダリゴケ(下苔)とユニークなものが多く、マツノコケ(松の蘿)とも呼び、漢方では、の松蘿(しょうら)と、呼んで利尿剤としたそうです。
一番きれいな名は「天女の舞い」でしょうか・・・

サルオガセは、日本で42種あり、その分類は相当に難しいということです。
素人が間違えるといけませんので、ここではサルオガセ属の植物で、特に樹技より垂れ下がる糸状の地衣類の総称のサルオガセとしておきます。

[ 投稿者:オコジョ at 11:14 | 花 植物 | コメント(0) ]

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