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浅間山 (9月5日  小諸市久保より)
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ここでは、生き物たちや、自然、歴史など紹介していますが、、専門家ではなく、未熟な愛好家に過ぎません。一応は調べて、掲載していますが、六十の手習い・・・
もう70過ぎていますが、年寄のにわか勉強の結果に過ぎません。間違いがあるかと思います。誤りに気がつきましたら、ご指摘いただけると嬉しく、おおいに感謝です。その内容を記事に反映させたいと思います。
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2017年05月06日
西上州神成山と多胡碑6 上野一宮 一之宮貫前(いちのみやぬきさき)神社
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華やかですね。一之宮貫前神社本殿の装飾・・・
見事な極彩色の漆塗りです。上野一宮を誇示しているような・・・
個人的には好みではないのですが、これはこれで見事なものです。

もう3月末の散歩の続きも季節の話題で、アップが遅れましたが、切り捨てるには惜しいので、アップします。


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山を歩いてたどり着いたのは一之宮貫前神社です。

表参道の石段と大鳥居・・・
流石、上野国一宮です。

一宮は(いちのみや)とは、一般的には飛鳥時代に定められた武蔵・信濃・上野などの令制国の一宮を指します。その地域で、一番格式のある神社とされます。次に格式の高い神社を二宮、次を三宮とよびますが、二宮、三宮のない国もあります。その後、一宮が失われたり、一宮争いで変わったりしているところもあるようです。

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大鳥居に登るとこの総門(惣門)があります。
総門前両脇の銅製燈籠は幕末慶応元年に作られたもので富岡市の指定文化財だそうです。。

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普通なら総門の向こうには境内や社の建物が見えるのですが、物の中に見えるのは樹の上部と建物の屋根だけです。

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総門を潜るとこんな感じです。

社殿に向かって下る石段の先に楼門を見下ろす形となります。

上州姫街道(下仁田街道)から大鳥居と総門まで登ったら、今度は綾女谷という場所にある社殿に石段を下るといい社殿の配置になっています。古代の神社は山に登っていって一番高い所に本殿があるという形で、後に平地にも作られるようになったようです。

このような配置の神社は「下り宮」・「下り参りの宮」というそうです。ただここだけでなく、宮崎の鵜戸神宮、熊本の草部吉見神社もこの形で、一之宮貫前神社と合わせて、日本三大下り宮だそうです。

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国指定の重要文化財の楼門・・・
江戸時代初期の寛永12年(1635)の建物だそうです。装飾が少なくシンプルでいいです。

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こちらが拝殿です。入母屋造の郷かな建物です。

基本は楼門と同じ朱塗りの社ですが、細かい文様や、絵をちりばめた極彩色の華やかで精巧な装飾が施されています。

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もの背後に設けられた拝殿は江戸時代の極彩色ので妻面や、軒下の欄間などに特に鮮やかな色合いが見られる。総漆塗りの建物となっている。
一之宮貫前神社の本殿、拝殿、楼門、回廊は、江戸幕府第3代将軍徳川家光により寛永12年(1635)に建築されています。そして元禄11年(1698)に第5代将軍綱吉が大規模な修理を行い、このような極彩色の漆が塗られ、現在の形になったそうです。華麗な造りとなった。いずれも国の重要文化財に指定されています。

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それにしても見事なものですね。

一之宮貫前神社は社伝によると創建は安閑天皇元年(534)鷺宮(現 安中市の咲前神社に比定)に物部姓磯部氏が氏神である経津主神を祀り、その南の蓬ヶ丘綾女谷に社を定めたのが始まりだそうです。また室町時代の『神道集』によると、安閑天皇2年(535)に、抜鉾大明神が笹岡山に鉾を逆さに立てて御座、白鳳6年(677)に菖蒲谷に社壇が建立されたとあるそうです。

明治以前の歴史書には、「抜鉾神社」と「貫前神社」という2つの名前が登場していて、江戸当時は「抜鉾神社」と呼ばれ、いまでも神社の別名は抜鉾神社だそうです。

平安時代中期の辞書の「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には、この地方の甘楽郡に「抜鉾郷」と「貫前郷」があります。このことから抜鉾郷に抜鉾神を祀る神社と貫前郷に貫前神を祀る2社の神社があり、これが一つの神社となったとする説があります。これに対して『延喜式神名帳』には「貫前神社」を1座として記載されているので、貫前神も抜鉾神も同じ神で、元から一つの神社だったという説があります。

こういう論議がされるほど古い神社ということにしておきましょう。

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本殿は中に入れませんので、廻廊越しです。

本殿は単層2階建の「貫前造」という独特な形だそうです。
造りである。また、内部は2階になっていて上段に神座があり、経津主神 (ふつぬしのかみ)と姫大神 (ひめおおかみ)が祀られています。

経津主神は「香取さま」の名で知られる香取神宮の神です。
『日本書紀』では、経津主神は武甕槌神とともに出雲国へ降り、大国主、事代主の父子二神に国譲りを交渉して、葦原中国(日本)平定に功績があった神です。
この神社では経津主神は物部氏の祖神としています。
物部氏は中央にもいますが、上野の国の豪族だったようです。この少し前に前高崎市の上野三碑の一つの金井沢碑を訪ねましたが、そこには「上野国群馬郡下賛郷高田里の三家氏(みやけ氏)の子孫らが七世の父母と現在の父母の為に、仏に祈り、天地に請願し仕え奉る」とありますが、その子孫の中に、物部君午足と磯部君身麻呂の名があります。つまり、この辺りの名家だったようです。その氏神だったということのようです。

姫大神の詳しい神の名前はわかりませんが、綾女庄という養蚕機織の神も言われています。

ここの主神は姫大神とされています。屋根の上の角のように飛び出している板を千木といいます。その先端が地面に対して垂直の場合(外削ぎ)は男神を祀り、水平の場合(内削ぎ)は女神だそうです。ここでは水平ですね。女神の社となります。

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本殿の正面、稲含(いなふくみ)山に向けて「雷神小窓」・・・
ここもこの本殿の特徴の一つのようです。

一之宮貫前神社は古くは源頼義・義家父子を始めとする武家の崇敬を集め、前後句時代には越後上杉・相模後北条・甲斐武田と支配者が変わっても庇護を受けたそうです。

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「雷神小窓」と相対している稲含山はこの山・・・

稲含山は、ここから一番小目立つ山です。わたしは一度登ったことがありますが、山頂近くに稲含神社があります。稲含神社も第6 代天皇の孝安天皇の頃にあったと伝えられる古い神社です。稲含はインドの姫神、持ち出し禁止の稲を口に含み、竜馬にのり讃岐の山に辿り着きます。その後稲含山にやってきたとか・・・
別名は豊受姫ともいい、伊勢神宮外宮の神様で、農耕の神としてこの神社にも境外摂社して祀られています。

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本殿の玉垣の中、本殿に向かって左脇に祀られている抜鉾若御子神社・・・
社殿は江戸時代の文化12年の建物です。位置的に特別な存在かなと思ったら祭神の御子神に当たるとか・・・

安閑天皇の代(531〜-535)の創建とされたと伝えられ、一ノ宮字若宮という所に祀られていたのを明治38年にここに遷座したそうです。

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大杉 藤太杉 
樹齢千二百年と云う。天慶二年下野國唐澤(現、栃木県佐野市)山の城主藤原秀郷が、平将門の討伐の際、当神社に参詣し歳の数三十六本の杉苗を奉納した。その内の一本だと云う。(神社の案内板より) 


もう命を終えているようですが、まだ何かを語りかけてくるようでした。

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こちらは神楽殿・・・

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式年遷宮祭仮殿・・・

伊勢神宮の式年遷宮は飛鳥時代に天武天皇が定めた行事として有名ですね。この遷宮は、「常若(とこわか)」という考えに基づいているそうです。これは常に新しく清浄であるべきとして、伊勢神宮の場合は20年おきにすべての社殿を造営し神を遷座しています。

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今一之宮貫前神社も、12年に一度の式年遷宮祭が行われます。今回は昨年の12月12日から今年3月16日にかけて行われました。昔は30年おきだったようですが、戦国時代の天正年間に12年になり、現在の社殿が造営された寛永年間以降は社殿の造営は行われていません。この重要文化財の社殿を新しく作るなんて無理ですよね。
現在は社殿の修復や畳替。装飾の改装が行われ。その間、神はこの仮殿に遷座する形となっています。12月12日が仮殿へ神が移る仮殿遷座祭、3月16日が元に戻る本殿遷座祭でした。この時は、3月29日、神は本殿にお帰りになったあとでした。

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日本の山の神、大山祇神を祀る、日枝(ひえ)神社・・・

ほかにもたくさんの摂社や摂末社がありましたが、省略です。

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左は富岡市の天然記念物の銀杏・・・
右も富岡市の天然記念物のスダジイ・・・

いずれもこの神社の歴史を伝える素敵な気でした。

[ 投稿者:オコジョ at 07:35 | 旅 (地域外) | コメント(2) ]

この記事へのコメント
上州一ノ宮
良いですね〜〜富岡は製糸場にしか行ったことがないです。
 藤太杉 、イチョウとスダジイにも会いに行きたいですね〜〜覚えていられるかな?  メモメモと・・・^^
投稿者: われもこう at 2017-05-09 16:22:16
われもこうさんへ
信州への通り道というと、この辺りは何もないということになりそうですね。
でも甘楽町の小幡と貫前神社はちょっと寄り道しても悪くないと思います。
もう少し詳しく紹介したかったのですが、色々アップが控えていて簡単にしました。
投稿者: オコジョ at 2017-05-09 20:49:50

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