オモダカ(面高・沢瀉 オモダカ科 オモダカ属)
水田の畦際に、白く花が光っています。花もきれいですが、矢じりのように3つに裂けた特徴のある葉が目をひきます。学名も訳すと「三枚の葉の矢」だそうです。
3枚の花びら独特の味があって雰囲気のよい花です。
水辺の花はなぜか3枚の花びらの花が多いようです。
もう種をつけています。この種が田に落ちると新しい芽が生れます。
話は変わりますが、一番最後の写真は可愛いアマガエルさんなのですが、苦手の方は最後の手前、スルーしてください。
それよりも、昨夜、見ていたNHKテレビで「クローズアップ現代」で除草剤の効かないスーパー雑草を取り上げていました。水田雑草のスーパー雑草が、このオモダカでした。
慌てて、大修正しました。さもなくても、誤字、脱字、変換ミスのオンパレードのブログなのに、どうなるか心配です。

このユニークな形は平安の昔から、着物や陶器の文様によく使われています。現在でも、オモダカと、波や鳥を配した水辺の着物があるそうです。
私も一度、単純に書けそうなので陶芸作品に描いてみましたが、バランスがとりにくく、この後は手を出せません。
花の名前も、この葉の形からで、鼻が高い骨ばった人の顔と見て顔高となりました。
です。私の想像力の欠如した頭では、人の顔は浮ばず、狐の顔のほうが似ているかと・・・
オモダカがスーパー雑草となったのは、スーパー雑草剤の出現だそうです。今まではそれぞれの雑草にあわせて、10種類くらいの除草剤をまいていたのが、1種類でいいようになったのですが、これに対抗して、特別変異で除草剤の効かないオモダカが出現しました。こうした特別変異はそう珍しいことではないそうです。
デンジソウ(田字草 デンジソウ科科 デンジソウ属)
ポツンと咲いているのは花はオモダカですね。そして、水面に浮いているのはデンジソウです。四葉のクローバーに似ているのでウオータークローバーとして販売されています。
日本では漢字の「田」に似ているので「田字草」です。
草というのは花が植物のことなのですが、デンジソウは、胞子で繁殖するシダ植物のため花は咲きません。
この花は、花も咲かないために私の数種類の野草図鑑には収録されていない可愛そうな植物です。私の蔵書の中では唯一「信州のシダ」(大塚孝一著 ほおずき書籍刊)にその名がありました。
この写真はミズオオバコの保護田のものです。そして、このデンジソウも保護対象なのです。環境庁のレッドデータブックで絶滅危惧II類(VU)で、ここで保護をしているミズオオバコよりも滅んでいく可能性の多い植物です。
オモダカは本来、寒い地方の雑草でしたが、対除草剤だけでなく、暖かい地方にも適合しするようになり、南九州でも、咲くようになりました。
デンジソウは除草剤には弱く、あっという間に消えていきます。でも、まかないとデンジソウだらけとなるそうです。
ウキクサ(浮草 ウキクサ科ウキクサ属)
「みちづれ」という歌謡曲があって、出出しに「水にただよう浮草に」と有ります。
デンジソウは水の上に浮いているように見えますが、実際には間が他の底に根を張っています。本当に「水にただよう浮草に」の草は、そのものズバリ浮草 (ウキクサ)です。
二番は「花の咲かない 浮草に いつか実のなる ときをまつ」・・・
しかし浮草はれっきとした花を着けるそうです。そして実をつけます。でも、私気花も見も知りません。そのくせ、知った素振り、困ったものです。
最後の三番「根なし明日なし浮草に」です。「根なし」とありますが、根がなくて、どこから栄養をとるのか(笑)。根はあります。根で、安定させて、しっかり水に浮いているそうです。

「水田雑草と呼ばれて」が今回の副題でです。
ウキクサはびっしり繁殖すると水温が上昇しにくくなります。また、見た目が悪いと、雑草として駆除される運命が多いようです。
しかしウキクサは根がありますが、根を土に張らないので、土の養分を失うことがありません。そして、光が水中に入らないためオモダカやコナギの発生を防ぐことが出来るそうです。このため、最近では除草剤を使わない農業として注目されているそうです。
コナギ(小菜葱 キク科タムラソウ属) 
苗代の小水葱(コナギ)が花を衣(きぬ)に摺(す)り なるるまにまに、あぜか愛(かな)しけ 「苗代のコナギの花を衣に擦りこんだが、着なれると、なぜか愛しくなってくる」とコナギを女性に置き換えると、「会えば会うほど好きになる」という作者不明の万葉集の恋の歌です。
稲作が伝来したときにイネと一緒にわたってきた植物はたくさんあります。コナギは東南アジア原産のコナギもそのひとつです。
水田に生えて、葉はやや細いハート形葉のつけ根は少しふくらんでいて、中はスポンジ状となり空気がたまっています。仲間のホテイアオイとおなじです。
花は紫色で夏から秋にかけて咲きます。ご覧の通りきれいな花ですが、一日花ですので朝咲いて夕方には萎れます。

仲間のミズアオイは、昔は茎や葉を食べため「菜葱」(ナギ)と名づけられ、それより小さいからコナギです。小さい菜葱ですからコナギも食べられます。
現在でも水田の水路などに多く見られます。農家からは田の強害草として嫌われています。
農家にとって、コナギをはじめ田に生える雑草は害草として嫌います。こうした草、例えばスーパー雑草のオモダカだけても収益は30パーセント以上落ちるそうです。味は変わらないそうですが・・・
確かに、コナギの生えている水田は減りましたが、オモダカはどこの田でも見られるようになってきているようです。でも、コナギもオモダカもきれいな花ですが、それを草取りする農家の負担は大変なもののようです。
コゴメガヤツリ (小米蚊帳吊 カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
今までは、水田の中に育つ植物でしたが、最後は畦などにそだつ草です。
このコゴメガヤツリは湿り気のある畑、水田の周辺、放棄された水田などに育つ草です。仲間のカヤツリグサに良く似ています。茎は三角で、花火のような独特の花がついていますが、花と草が同じ色で目立たない花です。
コゴメガヤツリは花穂が黄色みがつよいことと、実ると穂が稲のように垂れ下がります。

コゴメガヤツリは小さなカヤツリグサの意味です。カヤツリグサの仲間は茎の両端から角度を代えて裂いて、広げる四角形をつくります。これが蚊帳とした子どもの遊びからの名前です。
蚊帳は私たちには懐かしいものですが、最近は蚊帳も使われなくなりましたね。
こうした遊びをする子ももういないのでしょうね。

ここはミズオオバコの保護田です。なるべく自然のままといいながらも、ミズオオバコ主体、デンジソウ、オオイヌタデなど、ミズオオバコの邪魔になるものは駆除しています。自然保護とは難しいものです。でも、ここは普通の田の半分くらいの収益かも知れません。
私はきれいだとか、貴重だなどと好きなことをいっていますが、デンジソウ・オモダカ・コナギ・ウキクサなどここにあげた水田雑草たちは、抜いても、抜いても生えて来る農家にとっては、憎むべき相手です。
こうしたことを、どう考えたらいいのか、非力な私には、正直答えがありません。
アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎 キク科タカサブロウ属)
ここまでは日本古来からの草たちです。最後はアメリカから戦後に日本にやってきて、昔から日本にあったタカサブロウに似ていると名付けられました。高三郎とは、人の名前のようですが決定的な由来はわかりません。「多々良比 (タタラビ)草」から変化したとも言われます。

本来のタカサブロウ花は10ミリと大きいのですが、アメリカタカサブロウは5ミリくらいと小さなものです。葉も、タカサブロウの方が、太く見栄えがします。しかし、タカサブロウは最近は余り見なくなってさびしくなりました。

タカサブロウは昔、稲作とともに日本に来たといわれます。つまり西から、アメリカタカサブロウは東からもしかすると、先祖はおなじで、西回りと東回りで、日本で再開したなどというようなことはないでしょうか。

最後にアマガエルのご挨拶・・・
「地味な花たちと長々とお付き合い、ありがとうございました。」