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浅間山 (11月26日 小諸市平原 三ツ子塚より)
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ここでは、生き物たちや、自然、歴史など紹介していますが、、専門家ではなく、未熟な愛好家に過ぎません。一応は調べて、掲載していますが、六十の手習い・・・
もう70過ぎていますが、年寄のにわか勉強の結果に過ぎません。間違いがあるかと思います。誤りに気がつきましたら、ご指摘いただけると嬉しく、おおいに感謝です。その内容を記事に反映させたいと思います。
また、ご意見、ご感想などをコメントをいただけると嬉しく思います。


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2009年01月28日
佐久 志賀の里にて 5 志賀城(下)
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枯れ葉がのって滑りやすい道を登っていくと、岩壁の下にでます。
この岩壁がどんな堅固な城壁よりも敵から城を守ったようです。
この岩の上は城内です。

小田井原の戦いの敗退が関東管領上杉家の権力失墜につながり、やがて、北条氏康の北条氏の勢力により、上杉憲政は越後の長尾景虎の元に逃亡します。そして、長尾景虎に上杉氏の家督と関東管領の位を譲渡します。言うまでも無く、長尾景虎は後の上杉謙信ですね。
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岩壁の下を回りこんで志賀城に向かいます。

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道は志賀城のあった尾根に向かいます。

武田信玄、当時は晴信ですが、討ち取った2,000のうちの500ほどを首実検したのち、槍の穂先に刺し、志賀城から見える山麓に並べ、上杉の援軍をうち破ったと誇示します。
(大きい数字の話では3,000の首をならべたとあります。)

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尾根に出て一寸本丸、反対方向に行くと、尾根を掘って自然の堀に来た堀切の跡があります。堀切の左が六の郭、右が五の郭です。

もはやこれまでと覚悟をした笠原清繁は門を開いて武田軍に総攻撃をかけます。意気消沈として落城したと書いてある史料もあります。確かに信玄の目的は城兵の繊維をそぐ目的だったと思いますが、兵たちには、もはや死しかないと奮い立ったのではないでしょうか。
武田にとっては、死を決した抵抗は予想外だったのでは(私の想像です。)
事実、戦いは翌日まで、壮絶な戦いが続きました。

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六の郭には石積の跡があります。ここにも昔は兵たちの篭る小屋がありました。

しかし、多勢に無勢、笠原清繁とその二人の子供は自刃、城兵全員が討ち死にして志賀城は落城します。
この戦いは信玄自ら出馬していますが、落城までに17日をようしていることからみて、この城の堅固さがわかります。

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ここで一息、入れさせてください。
今は志賀の部落は、何事も無かったように平穏です。

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本丸に向かいます。
ほんの少し雪がありました。

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四の郭の手前、石が何か寂しそうでした。

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ただの山道のようですが、四の郭の跡です。

話しは終っていません。
意を決して、話を進めましょうか。

武田軍は城に籠城していた全ての男女を生け捕りにします。そのうち、親類縁者がある者は二貫文から十貫文で身請けされましたが、身請けされなかったものは甲府に連れて行かれました。

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三の郭の手前にも、堀切の跡がありました。
ビニールテープの境界、貼り紙は「入山禁止」です。キノコ山ですね。秋は来てはいけません。この城跡にはどこにも道標や説明がありませんでした。悲惨な戦いは、そうしたものを設けるのを避けさせるのかもしれません。

甲府に連れて行かれて者たちは悲惨でした。黒川金山の坑夫や娼婦、奴婢として人身売買されたと言われます。


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2段の石積みがあります。道とその上には三の郭建物があったのでしょうか。

笠原清繁の夫人は大月の岩殿城主小山田信有(出羽守)に与えられ側室になりました。
大河ドラマでは夫人は信玄初陣の海ノ口城主の平賀源心の娘・美瑠姫としていますが、そうした史料は無く、夫人の出身は不明です。最近の研究では平賀源心がいたかどうか疑う学者もいるようです。

戦国は小説ほど華やかな世界ではなかったのだろうと思います。

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本丸下の石積みです。
こういう石積みが当時のものであったのか・・・
この山に登った炭焼きなどの里人のものかも知れません。
そうした検証は難しいようです。
でも、城の以降と考えるほうが夢があります。

笠原夫人は後に小山田信有を殺害して自害したという説があります。小山田信有の死の原因ははっきりわからず、いろいろと説があり、こうした説も生れたようです。
逆に笠原夫人と小山田信有は仲が欲地元には 「岩殿山で琴をひくひくは殿 うたうは殿のおめかけ」という童謡が残っているそうです。

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本郭の石祠です。三峰神社の祠だそうです。そういえばこの山の名前は三峰山でした。ここは876.9mの三角点のある山頂です。といっても下の部落から150 m高いだけです。

志賀城の戦いについて『高白斎記』には「志賀ノ城」とかかれています。このため、志賀にある笠原氏の城の、志賀城・高棚城・笠原城のいずれかして、確定はしていません。しかし、城の規模と位置から見て志賀城が一番有力のようです。

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この山の最高点は本郭の先の堀切の先でしたがこんな風で何もありません。
この山頂にはも山城を偲ばせるものは何もありません。
武田との戦いの後、志賀城は歴史には現れず、廃城となったようです。

武田信玄は「英雄」ともされていますが、信濃では侵略者に過ぎませんでした。
武田信玄からすれば、従わないから仕方がない、おとなしく降参すればというかもしれません。
しかし、あまりに凄惨な仕業に、甲斐の史料の『妙法寺記』でもはっきりとは批判していませんが、誉めるのではなく、困ったことだというような書き方をしているそうです。

一昨年は大河ドラマの「風林火山」で、こちらの各市町村はブームに乗ろうと観光宣伝をしましたが、佐久市は市としては一切行ないませんでした。

そうした反面、武田が佐久に連れてきた農民や商人も多く、彼らは武田が去った後も佐久にとどまり、政治・経済・文化に大きくかかわってきます。先日の神津一族も甲斐出身といわれます。
そうした人々も含めて、歴史を刻み、今の佐久があります。
[ 投稿者:オコジョ at 07:46 | 佐久市 | コメント(10) ]

この記事へのコメント
志賀城は
自然の地形を活かした堅牢な城だったのですね。
数百年前に日本人同士の壮絶な戦いがあった志賀、
今は何だかんだと言っても日本は平和ですね。
投稿者: 良さん at 2009-01-28 18:44:22
祖先
一番上の写真を最初見た時、ライオンがいるのかと思いました。
右の横がライオンの顔に見えたのです。穴が耳。
現代人の祖先はどこからか連れて来られたんでしょうね。
投稿者: 朝顔 at 2009-01-28 18:50:23
無題
オコジョさん おばんです。

現代の平和なこと・・・人の考えることがいいことならばまだしも・・・戦、人身売買、諸々が繰り返されることが無いように・・・。
投稿者: ひげ at 2009-01-28 20:14:59
城跡
 むごいことが繰り返し行われて 今に至っているのだとわかります。今の世でよかったと思ったり 形を変えたやり方は 今でもあると思ったり 歴史はいろいろなことを教えてくれますね。
投稿者: 小紋 at 2009-01-28 20:29:13
良さんへ
ここに城を作るのは大変だったと思います。
だからこそ、敵が攻めにくいのでしょうね。
信州はそんな地形を利用した城が多いですね。
今は平和な時代で、しあわせなことです。
投稿者: オコジョ at 2009-01-28 20:46:30
朝顔さんへ
確かにライオンに見えますね。目もチャンとありますね。
私は、写真を見たとき動物の口に見えました。
実際に歩いたときは感じなかったのですが・・・(笑)

元々、日本には人はいませんでした。
今では、DNAからみて大陸からの移住説が有力ですね。
石器人から縄文人、そして、弥生人が後からきます。
そして、一緒になって・・・
みんな仲良くしたいですね。
投稿者: オコジョ at 2009-01-28 20:47:12
ひげさん
おいでなんし
平和が当たり前・・・
いい時代に生きたのかもしれません。

そして、何時までも続いてほしいですね。
投稿者: オコジョ at 2009-01-28 20:57:29
小紋さんへ
書くのがつらい内容ですね。
日本は平和です。
でも、イスラエル、イラク、アフガニスタン・・・
人は何故、お互い仲良くできないか・・・
何百万年前に同じ祖先から分かれたのに・・・

せめて、日本だけでも・・・
これは自分かってな願いかも・・・
投稿者: オコジョ at 2009-01-28 20:58:11
いくさ!
日本史の勉強をしなかったせいか、なかなか戦国時代の・・特に、武田と上杉のいくさのあたりはよくわかりません。教科書ではわからないことが多いです。地方自治への移行が叫ばれていますが、そのうち水争いや税金争いなんかがまた起きたりして・・・(汗;)
投稿者: われもこう at 2009-01-28 22:32:02
われもこうさんへ
日本史の大きな流れとしては、川中島の戦いというのは無視していいわけです。
ただ、「敵に塩を贈ったとか」「竜虎相打つ信玄、謙信の一騎打ち」「山本勘助」などの話で、話としては面白いですね。
もっとも「信玄、謙信の一騎打ち」「山本勘助」は後世の創作ですが・・・
歴史の教科書は、信長、秀吉、家康ですね。
地方自治・・・
あまり意地を張らないで仲良くしたいですね。
東京都長野も・・・
投稿者: オコジョ at 2009-01-29 07:41:47

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