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2017年06月22日
役はジェシカ
そう言ってジェシカはスタスタと早足で歩き始め、わたしもそれを追うようにその後に続いた。

ジェシカは真っ赤なトレンチコートの下に10センチ近くのピンヒールを履いていた。
このオンナと日中に会うのは初めてだったが、やはりどう見ても素人には見えない。
本日のセレブ」と書いた看板と供に歩いているような気分だ。

ジェシカはそれからひと言も口をきかずに早足で歩き続けた。
あのピンヒールでよくこれだけ早く歩けるものだと思えるくらいのスピードで、スニーカーで歩くわたしの息が切れそうなくらいだった。

そして5、6分近くは経っていただろうか?
目の前で彼女はいきなりその歩を止め、道路と反対右側180度の方向に全身を向けたかと思うとそのまま腰から直角に折れ曲がる様に深々と礼をした。
ええ?
とわたしもあっけにとられ、つられるように同様の礼をしたところ、その目の前は神社の鳥居のようだった。
それからわたしたちは、両手と口を備え付けの尺ですくった水で清め、その本殿前にてお賽銭を入れ、縄を引いて鈴を鳴らすと、二礼二拍手で祈りの態勢に入る。
わたしはその時、一瞬酩酊したよう心地よさを感じたがすぐに我に帰り目を開けると、
こちらへ」
とジェシカがその本殿横に見える上り坂の小道を進むようにと目で合図を送ってきた。
わたしは引き続き従順な態度でその山道のような所々に添え木の段が設置されている坂道を登り始める。
こんなところにいきなり丘のような自然の風景があることを一瞬不思議に感じつつも、一分ほどでその坂を登り詰めると目の前にレストランのテラスのようなスペースが広がっていた。
そしてその右斜め上の方にはさらにそこから石段を登る白い礼拝堂のような建物があった。

こ、ここは?」
と思わずそう尋ねるわたしに、
ここがフィオレンテの丘。
そしてこれがその礼拝堂よ」
とジェシカは言った。

えっ?
こ、ここがフィオレンテ?」
ええ」
そうジェシカがわたしに答えたのとほぼ同時のタイミングで目の前のガラス張りのレストランのようなスペースの扉がゆっくりと開き、そこより見覚えのある満面の笑顔のオトコが現れた。

スナガワ???イワオ?

どうも、ホンジョウさん。
こんな所までわざわざ???」
そう彼は言いながらわたしに握手を求めてきたため、わたしもポカンと口を開けたままその握手に応える。

では参りましょうか?」
と言ってスナガワはその礼拝堂への石段を登り始め、わたしが戸惑ったような目でジェシカを見ると、彼女は顎でその後を着いて行くようにとの合図を送ってきた。
なるほどどうやら今日の主役はジェシカではなくこのスナガワと言うことなのだろう。
そう納得しそのまま彼の後に続いた。

礼拝堂の目の前に来るとスナガワが靴を脱いだので、わたしも自分のを脱ぎスナガワのと並べるようにして置いた。
ジェシカもピンヒールを脱ぐと、その足先にはトレンチコートとお揃いの真っ赤なネールが施されていた。
わたしの視線はその一点に一瞬吸い込まれるようにフリーズしたが、すぐに我に帰るとスナガワが開けた礼拝堂の扉の中へと足を踏み入れた。
[ 投稿者:育兒寶 at 13:19 | 朋友 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2017年06月19日
が聞きたい
桜です。春になるととっても濾水器綺麗なんですよ。花びらが部屋に入ってくるくらい花が咲いて。
引っ越したら見られなくなりますね」


春になったら見に来ようよ」


そうですね。その頃には私のおなか、こんなになってるかも」



まだぜんぜん出ていない腹のまえに手で輪を作り これくらいかなぁ」 と膨らむであろう腹の大きさを示す。

もっと大きいかな、前にも出る? 横に広がる? なんて言いながら楽しそうで、そんな千晶を見ているだけで穏やかな心地になるのだった口服 避孕 藥

立派な妊婦になった千晶と一緒に桜の木を見上げる姿は、僕にもなんとなく想像ができた。

心も体も寄り添いながら見る桜は、どんなに綺麗だろう。

恋人のころのような、胸の奥がドクンと音を立てる、恋しさでたまらない感覚を覚えることはなくなったが、結婚で得たやすらかさは何ものにも代え難い。

千晶の肩を抱え除夜の鐘に耳をすませた。  
 
一年を振り返り、春の終わりの出来事を思い出した。

来年の春は、僕も誰かと一緒に桜を見られたら……

確かこんなことを言った覚えがある。


”実現しそうだよ。それも2.5人でね”
 

心の中で桜の木に語りかけた。
子どもができたって本当なの? いつ?」


いつって言われてもそんなの答えられないよ。いつできたかなんて、ふつう聞く?」


そうじゃなくて、私が聞きたいのはね睡眠窒息症測試



とにかくそういうことだから」


そういうことだからって、そんなに簡単な問題じゃないでしょう!」
[ 投稿者:育兒寶 at 12:57 | 朋友 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2017年06月06日
く、BAR風の体裁
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その日までの数日間ずっとその準備に張り切っていたナカバヤシさんは、洋酒とワインのボトルをしこたま買い込み、それらはキッチン前のカウンターにいかにもそれっぽく、BAR風の体裁? なんて感じで並べられている。
 初日の今日、とりあえず付け焼き刃でビールは缶で対応するとのことで、まあ、ゆくゆくはサーバーも取り付け、生ビールぐらいは出せるようにするとのこと。
  そして本日のフードメニューといたしましては、こちらはトオルの提案により、残っても溜め置きが出来るというメインのスープカレー、サイドメニューとして美股期貨は数種の野菜料理で、 大根とベジミートの煮付け、茄子と蓮根の炒め物、水菜のじゃこサラダ・・・、なんて言う日頃よりおなじみの定番品目を数点ほど用意することにした。
 それにしても、ここのシェアハウスの男子ふたり(ひとりはオヤジだが)は、料理の手際dermes 價錢の方も相当にいけてるというか、その味付けのセンスもかなりのもの。 
 まあ、これじゃあ確かに、結婚したいなどという実感もなかなか湧いてこない? なんてことなんだろう。
と意味ありげな目保濕
付きでホンジョウさんはわたしを見つめ、それに一瞬動揺を隠せないわたし。
[ 投稿者:育兒寶 at 16:37 | 朋友 | コメント(0) | トラックバック(0) ]