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東信ジャーナル[BLOG版] 本館
真田随想録以外の記事は本館をご覧ください。
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2009年04月27日
【真田随想録(上)其の80】 西上野進出 
 あの激戦が夢のようである。いま善光寺平は、行く秋の穏やかな陽を浴びて静まり返っている。尼飾城の望楼に立って、真田幸隆、信綱の父子は、その情景に目を向けていた。永祿四年(一五六一)九月の末のことである。「典厩殿、勘助殿を失って、お館さまも失意の底におられることであろうよ」
 幸隆は、

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[ 投稿者:真田随想録 at 11:14 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の79】 八幡原の決戦(四)(第四回川中島合戦) 
「信綱、わしに続け」
 馬腹をけって、真田軍の先頭を疾駆する真田幸隆は、後続の真田信綱とともに千曲川の広瀬の渡しを、水飛沫を浴びて渡河した。真田軍の精鋭もこれに続いている。あれほど濃かった霧も上がった。前方の八幡原からは、戦闘の雄叫びが聞こえてくる。
 戦場に近付くにつれ、味方の形勢の悪いことが感じられた。ただならぬ気配である。
(お館さまの安否は?)
 と

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[ 投稿者:真田随想録 at 11:13 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の78】 八幡原の決戦(三)(第四回川中島合戦) 
「武田軍の別動隊もびっくり仰天、さぞかし驚いていることであろうよ」
 暁闇が溶けはじめ、光が広がってきた。しかし、川中島は濃い霧に包まれている。上杉謙信は、傍らに控えている侍大将の直江大和守実綱に言葉を掛けた。


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:10 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の77】 八幡原の決戦(二)(第四回川中島合戦)  
 永祿四年(一五六一)九月八日、馬場信春と山本勘助は、明後十日の上杉勢との決戦の作戦計画を立てるよう、武田信玄から命じられた。そこで北信濃の地方を熟知する真田幸隆を加え、数刻にわたって検討を重ね、ほぼ次のような戦術を練り上げた。結論からいえば「キツツキの戦法」を編み出したのである。 キツツキの戦法とは、

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[ 投稿者:真田随想録 at 11:09 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の76】 八幡原の決戦(一)(第四回川中島合戦)
 尼飾城(長野市松代)にいる真田幸隆の下に、海津城城代・高坂昌信から使いがあった。使いの者は、越後の春日山(上越市)城主上杉謙信が、一万三千の兵を率いて八月十四日(永祿四年・一五六一)、春日山を出立したという情報を伝えた。使者が帰った後、書見台に向かって正座し、瞑想する幸隆の傍らに、長男の信綱もまた、瞼を閉じて座っていた。
「今度はお館さまも黙って見過ごしはすまい。いよいよ大決戦の時がきたようじゃ」


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:05 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の75】 決戦前夜 
 永禄二年(一五五九)という年は、甲斐の武田信玄にとっても、越後の上杉謙信にとっても、時の将軍足利義輝と深いかかわりを持った年であった。単に一地方の守護職として、領地の経営や拡張に明け暮れていたというよりは、室町幕府という中央政府に大きな影響力を持つ戦国大名として、活躍していたといった方がよいのかもしれない。


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:02 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の74】 信濃守護・補任  
 年号が弘治から永禄に改元された年、西暦一五五八年のことである。武田信玄は、将軍足利義輝から信濃守護に補任された。
 信州先方衆として、信玄の片腕となって、信濃経略に力を注いでいた真田幸隆は、この祝報を、尼飾の城にいて聞いた。
「おめでたいことよのう。近く躑躅ケ崎の館において、祝賀の宴が行われるから参上するようにと、ご重臣からの連絡がまいった。明後日にも出発したい。しばらくここを留守にすることになろう。万事よろしく頼む」


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:01 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の73】 謙信無念(第三回川中島合戦)
 「おう、千曲川も犀川も初春の日差しに光って見えるのう。お館さまは、ついに犀川の北にまで戦線を拡張なされたよな。われらの奉公もこれからが正念場になるであろう」


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[ 投稿者:真田随想録 at 10:58 | 真田随想録episode上(71~80) ]

【真田随想録(上)其の72】 葛山城秘話
 話は、尼飾城の落城の数か月前に戻る。
「お館さまは、去年(弘治元年)上杉謙信と結んだ和約の締結はほごにし、再び、北信濃攻略の決意をなされた。戦国の世にあっては、破約の当非などは慮外のこと。われらとしては、お館さまの決意を実行に移さねばならぬ。そこで、幸隆殿には、

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:57 | 真田随想録episode上(71~80) ]