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東信ジャーナル[BLOG版] 本館
真田随想録以外の記事は本館をご覧ください。
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2009年01月29日
【真田随想録(上)其の15】国峰の城
 この篇もさらに物語風に書き進める。
(関東の地は、やはり地味に富んだ穀倉地帯、豊かな村落の風景よな…)
 と、真田幸隆は、羨ましげに、広々とした平坦な地を見回し、感慨に耽っていた。
 平井の滞在を終えて、上泉伊勢守と幸隆は、藤岡から厩橋(現前橋市)への道を辿っていた。道は田圃の中を北に向かっている。道の周囲は、稲穂が重そうに首を垂れ、初秋の風に涼しげに揺れていた。
「幸隆殿、平井の城下をどう思われましたかな」


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:32 | 真田随想録episode上(11~20) | コメント(0) | トラックバック(0) ]

【真田随想録(上)其の14】平井城の落日
 秋の澄んだ空気は、西の空をさえぎる妙義・荒船の連山の姿を、はっきりと浮き立たせている。風も心地よく頬をなでる。大胡城主上泉伊勢守秀綱と真田幸隆の二人は、厩橋(現前橋市)を通り抜けて、平井城(現藤岡市)へと歩を進めていた。
「平井の城下の賑わいには、幸隆殿もきっと驚かれることよ」


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:31 | 真田随想録episode上(11~20) | コメント(0) | トラックバック(0) ]

【真田随想録(上)其の13】剣聖との出会い
 関東平野の北の山々にも初夏が訪れ、上州三山は、かすみの中に、淡い姿を浮かべるようになった。祖父海野棟綱の四十九日の法要を済ませ、真田幸隆は、名胡桃下野守に厚く礼を言って、名胡桃城を辞した。途中沼田城に寄り、沼田景康に会い
「今回のご厚意感謝の申し上げようもござりませぬ。祖父棟綱に代わり厚くお礼を申し上げまする」


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:29 | 真田随想録episode上(11~20) ]

【真田随想録(上)其の12】墳墓の地
 棟綱の消息その後を、物語り風に続けたい。天文十一年二月某日、湯宿温泉(群馬県新治村)から吾妻郡中之条に通じる街道を、棺を担いで奥へ進む六人ほどのの一行があった。この街道は、大道峠を越えると、吾妻郡の岳山城、岩櫃城、などへ最短距離にある。往年、この道は、沼田を領した真田昌幸・信之の時代、上田と沼田を結ぶ主街道であった。
 それはさておき、一行は須賀川で右に分かれ、須川の奥に向かって、谷間に入って行った。先頭を歩いているのは、真田幸隆、その後ろに、海野家の家老深井棟広、幸隆の家臣河原隆正の顔も見える。棺を担いでいるのは、海野棟綱の家僕たちである。谷が狭まり、道は河原に出た。杉の木立ちが、行く手を遮り、道はそこで途絶えている。河原の残雪もまだ深い。
「棟広殿、この辺りでだびに付すとしよう」


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:28 | 真田随想録episode上(11~20) ]

【真田随想録(上)其の11】雪の日の永眠
 群馬県利根郡の山間には温泉が多い。沼田市から新潟県に抜ける三国峠に向かって進めば、湯宿温泉、猿ケ京温泉、川古温泉、さらに峠間近に法師温泉がある。一方、月夜野町後閑から利根川沿いに遡れば、上牧温泉、水上温泉、谷川温泉、湯檜曽温泉、宝川温泉、湯ノ小屋温泉と散在している。また、沼田の東部には、川場温泉、老神温泉、片品温泉など枚挙に暇がない。猿ケ京温泉、水上温泉、老神温泉など規模が大きく昔から有名な温泉もあれば、最近は、秘湯ブームにのって、売り出している温泉もある。


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[ 投稿者:真田随想録 at 11:26 | 真田随想録episode上(11~20) ]