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東信ジャーナル[BLOG版] 本館
真田随想録以外の記事は本館をご覧ください。
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2010年05月13日
【真田随想録(上)其の10】   棟綱の消息
 先の文で、海野棟綱の家老・深井棟広が、高野山の宿坊蓮華定院あてに
「山内殿様(注・関東管領上杉憲政のこと)へ本意の儀頼み奉られ候の間、急度還住いたさるべきの由に存ずる計りに候」
 と書き送って、

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:59 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の9】  鬱うつの日々
「ただいま帰城いたしました」
 真田幸隆は、手をつかえ、晴れない顔で言った。海野棟綱は、幸隆が出陣したときと同じように、床に伏せったままだった。ついに佐久への出陣はかなわなかった。
「ご苦労じゃった。して首尾は?」


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[ 投稿者:真田随想録 at 10:58 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の8】   失望の戦い
 夏の朝、夜の明けるのは早い。しらじらと障子が明るむころ、箕輪城の西、榛名白川の河原から、出陣をつげるほら貝と、陣太鼓の音が聞こえてきた。馬場からは、ときおり馬のいななきも耳に入る。
 真田幸隆は、甲冑に身をかため、

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:56 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の7】   箕輪城の軍議
 時代小説家の池波正太郎の小説に、『剣の天地』という題のものがある。新陰流創始者で、上州大胡の城主上泉伊勢守を主人公にした、剣聖の物語である。その中で、上州の黄斑(虎)と呼ばれた箕輪城主長野信濃守業政が、伊勢守の盟友として登場する。
 小説の中にえがかれた人間像であるが、

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:54 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の6】   意外な情報
 甲斐の武田信玄は、天文十年六月(一五四一)、父武田信虎を、駿河に追放し、みずから甲斐の国守となった。史上に名高いことである。なぜ信玄が信虎を追放したかについては、いろいろな説のあるところである。ここではそれにはふれない。
 追放事件は

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:52 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の5】    羽尾城の笛
 笛の音が、嫋々たる余韻を漂わして聞こえてくる。だれが吹く笛であろうか…。
 激しい合戦と逃亡の二十日余り、


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[ 投稿者:真田随想録 at 10:50 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の4】   最初の妻 
 上田市から国道百四十四号線を群馬県に向けてたどれば、長野・群馬両県境に鳥居峠がある。
 その昔、

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:48 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の3】   再起への逃亡
 上田の市街地を抜けて、国道十八号線を東京方面に向かうと、やがて神川を渡る。橋際に蒼久保という信号機があり、T字路になっていて、角は両サイドとも段丘に続く崖である。崖は、高い樹木に覆われているが、その林の中に、海野幸義戦死の遺跡が残っている。
 海野幸義は、

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:45 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の2】   北の脅威
 平成八年十一月十四日、上信越自動車道小諸・更埴ジャンクション間が開通した。千曲川沿いの東部町、上田市、坂城町、戸倉町、上山田町は、この高速道の開通によって、首都圏と短時間で結ばれ、陸の孤島とも言われた状況から解放されることになった。沿線住民が歓喜したことはいうまでもない。
 この開通は、

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[ 投稿者:真田随想録 at 10:42 | 真田随想録episode上(1~10) ]

【真田随想録(上)其の1】  二つの家系
 天文初年初秋のある日、海野城の主殿の客間に、二人の人物が対座していた。
 一人は、東信濃随一の名家と称される海野家の当主海野棟綱。一人は棟綱の外孫の真田幸隆である。幸隆は、初々しい青年の相貌を輝かせて、老いた棟綱に、海野の家系について、質問していた。
「今までのお話で、清和天皇の皇子貞保親王が信濃に下り、その子善淵王が滋野氏を称し、さらに、滋野氏から海野家が分かれた家系ということは分かりましたが、貞保親王が何故都から信濃に下ったのか、その辺のことを聞きとうござる」


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[ 投稿者:真田随想録 at 10:41 | 真田随想録episode上(1~10) ]