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2017年08月16日
とまわりの閑散
えっ?
ええ、いや・・・、今ワカバヤシさんにそう訊かれてふと頭に思い浮かんだ言葉なんですけど」
うん、でもなんか・・・、確かにそんな感じ」
ああ、なんか、気に入ってもらえたみたいで・・・、よかったです」
そう言ってテルヤマはまるでラグジュアリーショップの店員のような繊細な手つきでそのブレスをわたしの左手首に着けてくれた。
ありがとう」

そしてその後、わたしとテルヤマは窓際のカップルスペースのようなテーブル席を陣取ると、そのまま他愛もない冗談などを言い合っては、しばらくの間まったりとそこで語り合っていた。
それからはもう、はっきり言ってわたしは他のテーブルのことなどどうでもよくなっており、主催者側にいたことすらもほぼ完全に忘れている始末。
それから小一時間ほどが経っていただろうか?
ああ、さすがにちょっとひんしゅくだったかもなぁ?

なんてわたしはやっとまわりの閑散とした状況に気づき、そのままリビング中央に目をやる。
既に客の大半は退散しており、残っているのはトオルとナカバヤシさん以外なんとホンジョウさんとあのミユキだけ?なんてことになっている。
そしてその夜のミユキのターゲットは、その隣で既に潰れかけているホンジョウさん?
そんな気配をわたしは素早くもその一瞬の空気で感じ取る。
そのブレス、デザインはシンプルだが確かに何か目に見えないパワーがそこに秘められているかのような、何か特殊な微粒子のオーラをまとっている?そんな(期待以上の)魅力的かつ神秘的な代物だった。
数種の月の模様のようなものがその表面に彫り込まれており、それらの隙間ごとに薄紫色の石が埋め込まれている。

この石はラベンダーアメジストです」
とテルヤマがわたしの耳元で優しくそうささやく。
[ 投稿者:lingering at 11:20 | 活動 | コメント(0) | トラックバック(0) ]