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2015年06月20日
別大麻の話、というかメモ
伊勢神宮の別大麻、ざっくり言うと伊勢神宮では御分霊の授与を行っていないことから御分霊の代わりのように用いられていたものですが、これについてのメモ。

神宮司庁発行の「神宮・明治百年史 上巻」(P428〜429)によると明治四十三年の神部署訓令を以て特別奉斎の願出があった場合に永久奉斎の大麻を授与することにしたといい、これが別大麻の始まりだという。
御分霊の代わりということで誰にでも授与していたわけではなく、当初は官公立学校、軍隊、公民団に限っていたという。大正14年神宮司庁達を以て別大麻は軍艦又は朝鮮、台湾、樺太及び海外の公民団等において特別奉斎の申請をした場合に限ることとなった。ここで学校が除外され軍艦が追加された。
でまあここに書いてあるように基本的には別大麻が奉斎されるのは軍艦か海外ということになる。

で、実際に奉斎された別大麻の数というのが同書に記されている。昭和43年発行なのでその時点までということになる。
学校 5
北海道 2
樺太 8
朝鮮 132
満州 136
蒙古 3
支那 30
南洋 5
その他海外 10
 北米 1
 ハワイ 4
 フィリピン 1
 スマトラ 1
 マレー半島 1
 リオ群島 1
 バタビア 1
軍艦 697
海軍関係 67
自衛艦 1
商船 1
その他 4
計 1101

このうち学校は先述の通り大正14年以前に奉斎されたものということになる。軍艦については大正14年以前にも奉斎されていた例があることが伊勢神宮の広報誌「瑞垣」で判明しているため、通達は現状を追認したものでもあると見られる。

次に今しがた出てきた「瑞垣」であるが、その5号と22号に別大麻を授与された艦艇と授与日が記されている。ここに記されているのは全部で75隻。艦艇への授与のうち1割ほどとなる。大多数が掲載されていない理由はいくつかあり、まず瑞垣のリストが昭和12年までしか掲載されていないこと、次に別大麻の奉斎が規則として明文化されたのが昭和15年であることが挙げられる。

もう一つの資料を提示する。国立国会図書館のデジタルコレクションで閲覧できる「神宮便覧」である。デジタルコレクションでは大正14年度昭和3年度昭和9年度昭和15年度昭和17年度の5冊が閲覧可能である。
この「神宮便覧」には概ね一昨年度の大麻暦製造高が記載されており別大麻の製造高も載っている。
大正12年度 6
昭和2年度 10
昭和7年度 9
昭和13年度 31
昭和17年度の神宮便覧には戦時下であることが影響しているのか別大麻製造高は記載されていない。

この別大麻製造高と瑞垣に記載された艦艇への奉斎とを比較してみると
大正12年度、製造6に対し奉斎0
昭和2年度、製造高10に対し奉斎0
昭和7年度、製造高9に対し奉斎8
昭和13年度、製造高31であるが瑞垣のリスト外につき奉斎数不明
となる。

とまあ今までに見つかった別大麻関連資料のことを並べ立ててみた。
[ 投稿者:omi. at 13:44 | 自分用メモ | コメント(0) | トラックバック(0) ]