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2018年09月19日
『 摂食障害って どんな病気だろう? 』
『 摂食障害って どんな病気だろう? 』 講演会 (2018.9.9 pm1~4:10 東御市中央公民館)
    〜主催/パステル・ポコ(長野県摂食障害自助グループ)。 共催/一般社団法人日本摂食
     障害協会、摂食障害家族会全国ネットワーク・ポコ ア ポコ。   参加者 約100名。
 * 当日は3人の講演〜 日本摂食障害協会副理事長・鈴木裕也医師(埼玉県)、ポコ・ア・ポコ
   代表 鈴木高男さん。 ここでは、諏訪日赤病院精神科・丸山 史医師の講演を報告します。
                                                    (文責・田中)
<摂食障害の治療法〜神経性やせ症>  諏訪日赤・精神科 丸山史医師の講演。
 ・自己紹介〜今日は絣の着物を着てきました。この時期にしか着れません。自由でいたいので!
  今日お話しするのは私の持論です。 病院勤務の初めは内科医でした。 医師になって3年目。
  摂食障害の患者さんが入院し、500ccのカリウム点滴をしようとしたら ”500g 体重が増える!
  どうしてくれるのか!” と叫び殴られ、大喧嘩になりました。 コーラックを1日200錠 飲んでる
  方でした。 それで精神科医になりました。
  諏訪日赤の精神科は、急性身体合併症のある精神疾患の方・自殺未遂の方・命に危険性があ
  る摂食障害の方などに対応しています。ベッドは30床です。
 ・摂食障害の中核は、抑うつや不安症状・心のSOSの表現形態・その背景に絶対 何かある。
  その多次元モデルは、誰にもトリガー(引き金・きっかけ)がある、なりやすい条件がある、飢餓
  症候群になり考えがドンドン狭くなる。 そして神経性やせ症として悪循環になっていきます。
 ・行動療法をやっています。 この悪循環をクリアーするには必要だと思います。
  本人と家族に了解を取って進めていきます。一気に問題が浮かび上がります。 認知行動療法
  と力動精神療法はカスタマイズ(本人に合わせて作り変える)が必要です。ひとり一人違うと思う
  ので。 入院中の病院は一つの社会です。チームを組んで対応、医師は父性的に、ナースは母
  性的に、心理士は、ボランティア(絵画・書道・セラピスト・・・)で。治療的退行が起こり病棟が器
  となって、本人の成長を促します。 身体を治し、真の問題を明らかにして、地域で治します。
  行為による不安の発散が制限されてはじめて、心の本質問題が浮かび上がってきます。
 ・力動的な見立て〜 中核群の神経症ややせ症は、心の中にいたいけな少女が存在し、自己愛
  の問題を抱えたパーソナリティの病理があります。そこが見極められるか、です。 病的な自分
  と健康な自分が、私の目の前にいる! 健康な自分に働きかけます。
  精神科医・松木邦裕さんは、”摂食障害の本質はやせた身体を維持しようとする行動の病を伴っ
  た、パーソナリティの障害である。心の葛藤を心の中で悩まず、行為による快感の充足と苦痛の
  排出に置き換える生き方” と述べています。
 ・自己愛構造体からの自己の分離〜 等身大の自分がいる。弱い自分が出てくると、激しい不安
  に襲われます。そこをうまくこらえられないと危機になり自己不安感で発症していきます。
  抑うつ感・絶望感を自分の中に抱え込んでおけるようになるといい。(セルフ・コンティ二ング)
  家族は大変です。 母親の情緒的な関わりが大事です。 子どものことを推測すること。
 ・症例を話します。 現在は30代の女性・障がい枠で就労しています。
  彼女が23才の時、入院し私が担当医になりました。 10才の時、両親が離婚。 母親がいなく
  なったのは自分の努力が足りなかったのではないか? 私は結婚を期に諏訪日赤へ移りまし
  た。 数年後、母親と諏訪日赤へ来て入院しました。 チームを組んで治療に当たりました。
  母親がある時娘とお風呂に入って感じました。”娘に必要なのは肉ではない、愛情だった” と。
  少しづつ元気になり、自分はどうしてこんな病気になったのか、これからどう生きていくのか、を
  考えるようになりました。 父親の謝罪があり、母親を赦す作業をしました。 写真をご覧下さい。
 ・私のあやまちも話します。 10年近く前に入院し、私が担当医となりました。 諏訪に移るとき、
  ”先生も私から逃げるのね” と言われました。 このごろ、諏訪まで来てくれましたが、今年初め
  亡くなりました。体重は20kg。 精神科医の北山修さんが、”傷つく⇒気づく⇒築く。このステップ
  を支援サポートし命をつなぐ” と述べています。 
  彼女を殺したのは私だと、思っています。
 ・最後に先ほどの写真の彼女から手紙が届きましたので、読みます。
  ”自分を信じて諦めないこと。自分を受けいれてください。新しい自分になるという意識に変えて
  下さい。ご家族の方は見捨てず、根気強く寄り添って下さい。必ず回復して笑える日が来ます”

 <質問> 10年かかって小さな光をみつけましたが、新しい自分との向き合い方に不安です。
 <お答> 不安や怖さを感じない方がおかしいし、逃げてはいけません。必ず超えられるし、小さ
        な光が増えていきます。
 <質問> よくならないのは家族がバラバラだからでしょうか?
 <お答> 家族だけが原因ではありませんから、また一緒に考えていきましょう。
 <質問> 娘は40才で、体重は30kg ありません。入退院を繰り返しています。
 <お答> 一度、諏訪日赤へ来ませんか。私もお会いしたいです。
 <質問> 背景に発達障がいがあります。どう治療していくといいのか?
 <お答> 発達障がいの方には少し違った治療をします。ありのままの自分を受入れる視点で。


[ 投稿者:ゆり at 21:01 | まちの縁側 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

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