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2017年10月23日
ケース検討会 その2
≪③Cさんのケース検討会≫
(Q)複雑な生い立ちや知的障害、虐待などが複合している方ですね。
  そのためか、彼の口から出た言葉を理解するのは難しい気がしま
 す。
  私の周りにもよく分からないことを言う人がいます。住み込み就労
 を世話してもらったが、職場で問題を起こして解雇されました。
  周りも変な目で見るようになってしまって…。
(A) これだけの情報ではアセスメント出来ませんが…。
  住み込み就労することに無理があったのではないか?
  その前にやるべき事があったのでは…?
  検査や診察を受ける。生活や精神的な基盤を整備するなど。
  就労がうまくいかなかったことを、きちんと振り返るといいです。
 そして周りの人の目が変わるといいですね。
(Q)人懐こさはありました。でも、言うことが跳んでいてよく分からな
  いのです。
(A)SW(対人支援)をしていて大事にしていることは“相手の生きてき
  た世界で理解する”です。相手の人物像を描き、状況を的確に把握・
  分析し、謙虚に相手から学ぶよう心掛けています。
   言うことが大きく跳ぶ人を目の前にしたとき、根源的な問題がど
  こにあるかを探ります。
   このごろ、私の目の前にも言うことが大きく跳ぶ人が現れまし
  た。生まれてからの自分のよって立つ基盤がなくて混乱しているよ
  うでした。
   当事者の生きてきた世界を少し聞きました。
   親が残してくれたお金が底をつき困っているようでした。
   稼がないといけないという焦りがうかがえました。
(具体例)両親の愛情を受けずに育った一人暮らしで閉じこもり気味の
   若者です。
   「自分はどうしたいかはわからない。無意識化で話してるが、顕
   在化はしない。あとは死ぬだけ。生きていてもしようがない。」
  と話ました。
   若者の成育歴を訊き、その生きてきた世界で理解しないと、この
  発言の意味は解りません。
    始めは、おかしな人だ、と思うかもしれません。 若者には   ”安心・生活の基盤” がないのです。これが根源的です。
   もう一方で、こう言いました。
  「あなたと相談すれば、お金になるの? そろそろお金が無くなっ
  てしまうのではないかと、思って・・・」これが日常生活の問題で
  す。
   ここから一つ一つ生活課題に取り組むことを繰り返していくうち
  に”その人なりに解決していくことが少なくない” と思います。

「こころの病を診るということ」青木省三著・2017刊より引用
【根源的な問題と日常生活の問題は表裏一体であり、根源的な問題が提起されたとしても、その日常生活上の困難を取り扱う。これを丁寧に繰り返していくうちに、選り根源的、本質的な悩み苦しみを、その人なりに解決していくことが少なくない。根源的な問いを、日常生活の問題へと変換する。】
 
[ 投稿者:ゆり at 08:37 | まちの縁側 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

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