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2018年08月24日
凍結された兵士の戦後(見過ごされたPTSD、2018.8.15記事)を読んで
 トラウマを抱えた人と向きあう。 トラウマが体と心と残した痕跡を自分の人生に統合する。
「凍結された兵士の戦後〜心の傷が問うもの」(2018.6.16 信毎記事)と、 「見過ごされたトラウマ 〜元日本兵 ”殺してしまった” 続く幻聴・幻覚」(2018.8.16 朝日記事)」を読んで。

 <記事の要旨>
 学徒動員で旧満州へ派遣され、戦後4年間の抑留生活をへて帰国した元兵士が、70年ぶりに口を開いた。 帰国後、幻聴が始まり自傷行為が続き、統合失調症で長期入院。 今から10年前、担当の精神科医と1対1で向かい合い、ぽつりぽつりと語り始めた。
 ”上官の命令で罪もない市民を殺してしまった。子どもの泣き叫ぶ声が耳に残っている”
 担当医は週1回・30分の面談と恐怖を軽減する療法を重ね、少しづつ心の傷を癒していった。
 精神科医は、晩発性のPTSD(心的外傷後ストレス障害)ではないかと考えた。
 ”幻聴は死んでいく人々の声のフラッシュバックだった。戦争体験を真剣に受け止めず、統合失調症とひとくくりにし、幻聴や幻覚を抑える処方ばかり。薬を飲み飲み続ければ、思考も鈍り口も重くなる。そうやって気づけなかった戦争によるトラウマがどれほどあっただろうか”
 これをきっかけに担当医(五十嵐善雄さん・山形市)は、過去に出会った患者のことを思い返した。
 毎晩うなされていた関東軍憲兵。旧満州からの引き揚げ時に、妹がロシア兵にレイプさて殺されたという女性・・・。 この6月、海外派遣された自衛官らの医療支援を考えるシンポで発言した。
 戦時中、精神病を発症した兵士は約1万人。千葉県の国府台陸軍病院に送られた。その8千人分の病床日誌が密かに残されていた。 従軍医の記録には、患者の声として”内地へ帰されたら、すぐに新聞に出ます。国賊を出したというので両親も兄弟も土地にいられません” とあった。 
 歴史学者中村江里さんは、この1月「戦争とトラウマ」という本を出した。 ”過去の戦争の傷を知らない私たちは、現代の戦争がもたらすトラウマと向き合えるでしょうか” と問いかけた。

 <感 想>
 〇 二つの記事を眼を奪われるように読みました。 PTSDに苦しむ人のことを思い返しながら。
 〇 統合失調症と診断し処方するだけ。 トラウマを疑い、向き合うことはしない。 
   今もほぼ変わっていないのでは? 心理検査をすれば見えてくる  のに、向き合わない。
 〇 五十嵐医師は、元兵士の告白後、週1回・30分に時間を取って  向かい合った。 そして、恐怖(PTSD)を軽減する療法を重 ね、心の傷を癒していった。
  トラウマを抱えた人を丸ごと受け止め、じっくりと向きあうこと。 PTSDを軽減する療法を重ね内面を言語化し、自分の人生の舵を握 ること。 人間は回復力に富む種なのだ。
 〇 以前、60年間封印していたトラウマを語ってくれた女性がいた。 小学生の頃の「事件」。夫からは、”おまえは冷たい女だと言わ れてきました。ようやく人に話せるようになりました”
  語るのをただ静かに、聞いた。 人って、誰か一人には心の内を吐 き出すんだ、と思った。
  そして、精神科へ通院しているけど、話さないとのこと。
そして、何人かの人たちから「告白(カミングアウト)」を聞く機会があった。
 〇 アメリカでは国費を投入してベトナム戦争帰還兵の退役軍人クリ ニックを立ち上げている。
    詳しいことは、「身体はトラウマを記録する〜脳・心・体のつながりと回復のための手法〜」
    (ベッセル・コーク著・アメリカの精神科医・紀伊国屋書店・  2016刊) を読んでほしい。
    著者はこう述べています。
    ”誰も戦争を治療することはできないし、虐待やレイプや性的虐  待を、他のどのような恐ろしい出来事であれ治療することはできない。起ってしまったことをなかったことにはできない。
   だが対処できるものはある。それは、トラウマが体と心と魂に残した痕跡だ”

    本の最後で「解説の試み」を杉山登志郎(浜松医科大学教授)さんが書いています。
    ”本書の冒頭で著者は、私たちの社会は今、トラウマを強く意識  する時代を迎えようとしています。トラウマの研究者としての歩みがそのまま記されています。父親はナチスのよる投獄を経験した。   そして、1978年 ベトナム帰還兵が示すすざましい後遺症に圧倒され、概念としてPTSDが登場し、効果的な治療法を見つけるため体系的な研究を始めた。本書は日本でもトラウマに向き合わざるを得ない人々にとって信頼できるテキストとなるだろう”

      (田中敏夫/ ソーシャルワーカー・NPOなから理事)
[ 投稿者:ゆり at 17:28 | まちの縁側 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2018年08月13日
8月・9月の予定
☆Knit Bee (ニット ビー) Free課題の編み物指導。
     日 時 毎週月曜日・土曜日 10:00〜12:00
     参加費 600円 (指導料500円+なから100円)
     月曜日は予約制です。前週の土曜日までにご予約お願いします。
                  
☆ピース【平和】こども食堂  (限定10人)
        みんなで、「家事をすることの楽しさ」も味わう食堂です。
        日 時 8月18日(土)17:00〜20:00
        会 場 なから         次回9月1日
        参加費 こども無料 おとな300円
        持ち物 エプロン・頭に被るもの・ハンカチ・勉強道具 
(ピースこども食堂は長野県地域発元気づくり支援金を活用しています。)

☆みんなで畑作・畑で卵かけごはん&卵の燻製 
     日 時  8月19日(日)9:00〜13:00
     会 場  栄町大久保の畑
     持ち物  水・タオル・ゴム手袋又は軍手・帽子・皿・はし・丼
          畑に適した服装でお越しください。
     参加費  550円(保険代350円含む) 畑会員は200円

☆障がいのある人たちと共に歩む「グループ支援」勉強会
日 時  8月20日(月)18:00〜  
会 場  なから        次回9月10日
参加費  100円 (軽食を用意しています。)

☆手話教室 手話ダンスも楽しみましょう。
     日 時  8月21日(火) 10:00〜11:30 
     会 場  なから         次回9月18日
     参加費  100円 
☆食育 ジャンボ餃子
日 時  8月26日(日)  14:00~17:00 
会 場  ハートピア調理室        
     持ち物  エプロン・頭に被るもの・お持ち帰り用タッパー等
     参加費  700円      次回 9月23日

☆やさしいヨーガ教室 お年を召した方にもお楽しみ頂けるヨーガです。
日 時  8月28日(火)9月6日(木)     10:30~12:00 
会 場  なから        次回9月20日
参加費  600円
         靴下が脱ぎ履き出来る状態でお越し頂けるとより効果的   
         です。

☆縁側開放日  なんとなくお喋りしたい。買い物帰りに一休みしたいなど、どなたもお気軽にお越しください。
日 時  毎週土曜日  10:00〜12:00
     布草履作りもしています。第1・3土曜日 
          EM菌作り・廃油石鹸作り(不定期開催)

[ 投稿者:ゆり at 08:44 | まちの縁側 | コメント(0) | トラックバック(0) ]