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別のblogとか

2015年07月26日
Nomen est omen(名は体を表す)
最近、中古の万年筆を入手した。コレクション目的というのもあるが、半分は実用目的である。
今の若い世代だと「万年筆が実用目的?」と思うかもしれない。しかし、ボールペンが普及する以前は万年筆が実用のペンだったそうだ(実のところ、私もまだ20代である)。
私も2013年末まではボールペンを主に使っていた。しかし、2014年に就活用に新しいボールペンを買った時に、ついでに買ってきたのがプレピー(万年筆)だった。なにせ210円(増税前の価格)だったのである。履歴書を書くには、ボールペンより万年筆のほうが良いと聞いたからである。これが私の万年筆との出会いだったが、その後9月頃には金ペンにも手を出し、ボールペンは使わなくなってしまった。そんなわけで、私の中で万年筆は実用のペンなのである。

プラチナプラチナこの万年筆はプラチナ万年筆の、その名も「プラチナ」というペンである。ヤフオクで2万円弱(送料込み)で落札したものだ。
同社HPに記載されている社史によれば、発売は昭和42年で、「ペン先はプラチナ」「キャップ・軸は銀にロジュームメッキ」当時の定価は1万円であった。ただし、「昭和40年の5億は現在の資産価値にして50億」(漫画『アカギ』より)と言われているくらいなので、インフレ調整すると10万円程度ということになる。事実、現行品の白金ニブだと10万8000円である(うち8000円は消費税)。つまり、実質2掛けで手に入れたこととなる。

キャップの刻印キャップには「SILVER」との刻印がある。銀軸にしては状態が良いなと思っていたが、実は前述のとおりロジウムメッキらしく、網目の部分は黒くなっている。
私は、金属軸の万年筆を持つのはこれが初めてである。(ほかにアルミ軸のプレジールとか無印万年筆も持っているがそのような「卑金属軸」はノーカンとする。ここでいう「金属軸」とは、貴金属軸のことである。)

プラチナプラチナのペン先ペン先には「PLATINUM Pt ALLOY」と刻印がある。太さの刻印がないが、調べた結果ごく初期を除いて中字しか作られていなかったらしい。首軸には銀色の象嵌がある。

実際に使おうとインクカートリッジを挿してみたが、インクが出てこない。アスコルビン酸水溶液に2日ほど浸け置いてみたが(古典インクはアスコルビン酸で洗浄できる)、カートリッジを挿してもなかなかインクが出てこない。仕方がないのでコンバーターで洗った上で使ってみたところ、書けるようになった。

プラチナ萬年筆「プラチナ」/PP-10000 中字/ペン先は白金 軸は銀・ロジウムメッキ/書き味は硬め、プラチナにしてはフローが良い?/(コンバーター、現行ブルーブラック使用時)/たゞ、プラチナの中字にしては細い気がする。実際に書いてみた。白金合金のペン先は硬めで、金属軸らしく持った時に重量感がある。書く時に筆圧がいらないところが万年筆の長所だが、このペンも自重だけで書ける。コンバーターを使っているからか(インクは現行品のプラチナブルーブラック)、渋いと言われるプラチナにしてはフローが良い気がする。

一部では「プラチナ万年筆がプラチナで作ることに意味がある」と言われているようだが、「世界の万年筆プラチナが誇りをもって誕生させた豪華万年筆決定版」と謳う高級万年筆である。書き味が硬いが、筆圧をかけずインクのフローだけで書ける点では実用に堪えるペンである。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 18:16 | 万年筆 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2014年10月12日
金ペン事始め
ここ数ヶ月、私が使う筆記具といえば専ら万年筆で、ボールペンはカーボンコピーの伝票を書くときにしか使っていない。今までは主に鉄ペンを使っていたが、先月からついに金ペンにも手を出した。

金ペンを買ったきっかけは、Diamine Registrar's Ink というインクを使いたかったからである。これはブルーブラックという鉄イオンの化学反応を利用するタイプの耐水性インクなのだが(今ではこの種類のインクを製造している会社は少なく、古典インクと呼ばれている)、その中で一番耐水性に優れているインクである。一度ガラスペンで使ってみたが、青い色のインクがすぐに濃くなったのを覚えている。最近ナガサワ文具センターでも取り扱いを開始したため入手しやすくなった。やはり実店舗で手に入るのは大きい。

まずは1万円クラスの金ペンで、私の使い方から言って細めを考えていた。せっかく金ペンなのだから柔らかめがいいかなという思いもあった。何日も試し書きに行った。いくつかの候補が出た。

パイロット カスタム74。中細(軟ペンではないほう)あたりだと強弱がつけやすかったと覚えている。鉄ペンに慣れていたせいか軟ペンではむしろ強弱が付けづらかった。
プラチナ #3776 センチュリー。極細と超極細を試してみた。細字では少し太い気がした。14金ペンなのである程度の弾力がある。

ほかに、パイロットの Justus 95 という、硬さを調節できるペンを考えていた時期がある。しかし、これは30000円クラスのもので、ネット上の評判を見るにそれほど調節できる幅は大きくないのではと思い、候補から外した。

結局センチュリーの極細にした。私は普段楷書で書くことが多いので、楷書が映えるというプラチナを選択。これが最初の金ペンとなった。思えば最初の鉄ペンは、安いから(当時は消費税5%だったので1本210円)というだけの理由で選んだプレピーであった。これもプラチナ万年筆の製品である。

その後もう1本金ペンを買ったが、これはカッパープレートとかスペンサリアンといった英文字用にと考えていた。このような字体は本来つけペンで書くものだがやはりつけペンは面倒である(専用のペン軸とペン先を使う。どちらも持っているが、ペリカンのケーニヒスブラウ(ロイヤルブルー)を使ってしばらく置いていたら少し錆びた)。ナミキファルコンでカリグラフィーをしている動画があるそうだが、あれは調整済みであるとのこと。

この目的にはいくつか候補があった。というより、選択肢が少ない。

ひとつは Noodler's Ahab。欧米では安い(20ドル台らしい)らしいが、大阪の実店舗では扱っていない、通信販売(並行輸入品)だと1万円以上する、ネット上の評判を見るに当たり外れが激しいらしい、ということでやめておくことにした。

残りの候補はパイロットのエラボーか、カスタム742のフォルカンである。これなら実店舗で手に入るし、何より日本のメーカーである。どうやらカスタム742フォルカンのほうが良くしなるらしいのでそちらにした。

で、この万年筆で使うインクは何度か変えた。
最初は一緒に買ったパイロット純正品のブルーブラックインクである。ブルーブラックと言いながら普通の染料だが。このインクだが、なんだか明るい。プラチナのブルーブラック(これは古典インク)も明るいし。
2番めはプラチナ万年筆の顔料ブランセピア。耐水性に優れたセピアインクだが、これも明るい色だという点だけが気に入らなかった。
3番めはナガサワの旧居留地セピア(製造元はセーラー万年筆)。色は良いのだが、コピー用紙に書くと滲む。これではいけない。レポート用紙ならにじまずに済む。
最後に辿り着いたのが Rohrer&Klingner Sepia である。こちらも濃い色だが、コピー用紙に書いてもにじまなかった。これならいける。

そんなわけで金ペンは2本使っているのでした。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 22:20 | 万年筆 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2014年05月13日
世間では「インク沼」と呼ぶらしい
最近、万年筆インクとか買ってきたのです。

まず、極細万年筆が欲しかったので購入。
パイロットの「ペン習字ペン」(本体価格500円)というもので、「ペン習字」を名乗るだけあって本体がエルゴノミクス設計になっていて正しい持ち方ができるように工夫されています。キャップはネジ式。
カートリッジインクが付属していますが、コンバーターも使用できるとのことです。
何故3本も買ったのかというと、黒インク用・赤インク用・ブルーブラック用にするためです。決して常用・保存用・プレゼント用というわけではありません。

これがコンバーター(本体価格500円)。瓶入りインクを使うのに使います。
パイロット社の場合は今回私が購入した回転吸入式の500円のもの以外にも、板バネ式の200円のものやプッシュ式の700円のものもあるそうですが、私が行った店で取り扱いがあったのはこの500円のものでした。
他社でも500円程度で販売しているタイプですね。


で、買ってきたインクですが、
プラチナ万年筆のカーボンインク(本体価格1500円・60竓リザーバー付き瓶)。
保存性の高い顔料黒インクです。
パッケージでも、「耐水・耐光性に優れ、公文書・保存文字に最適」と謳っています。
ただ、紙によっては多少の裏抜けが気になる所。私が使っている小遣い帳(東急ハンズでの購入品)とか。
ちなみに他社の同様のインクとしてセーラー万年筆の「極黒」というのがあり、カートリッジインクが1ダース600円(税別)で同社の「ハイエース・ネオ」(1000円・細字)で使っています。こちらは裏抜けが気にならない程度ですが、瓶入りは50mlで2000円(税別)だったりします。このへんは好みが分かれるところでしょうか。

次は舶来インクで、R&Kの没食子インク「サリックス」です。Salixとは柳のことを指す名前です。姉妹品に「スカビオーサ(Scabiosa:松虫草)」という、紫色の没食子インクがあります。
一般に古典ブルーブラックと呼ばれるもので、長らく長期保存用に使われていた種類です。イギリスやドイツでは公文書への使用が定められているとか……
ほかの古典ブルーブラックインクは
  • プラチナ万年筆のブルーブラック(ここは古典ブルーブラックを売りにするくらいですから。他社より明るめの色と言われていますが最近の私のはもう少し濃い目に出ます)
  • ペリカン(Pelikan) 4001ブルーブラック
  • Diamine Registrar's blue-black
  • Organics Studios Aristotle
  • 英雄(HERO) 202藍黒(中国のメーカー。ほかに幾つか中国製の古典ブルーブラックがあるそうです

中国でも古典ブルーブラックを生産しているとの情報は
こちらからいただきました。

3本目がPrivate Reserveの Vampire Red というインクで、1800円位だったと思います(小遣い帳に記帳済みの分のレシートは処分しているので……)。
「ヴァンパイアレッド」という語感だけで選んだのでちょっと中二病入っているかもしれません(そもそも私が万年筆を使い出したのも半分は中二病発症したからかもしれません)。
使ってみての感想ですが、赤というよりはっきり言って茶色ですね。もしかして静脈血の色なのだろうか? とも思いましたが……。
この Private Reserve というシリーズはプラチナの MixFree のように「混ぜても大丈夫な」インクだそうです。
これは気分転換用にとっておきましょう。

赤インクで地雷踏んだので買い直したのがこれです。赤インクというだけならパイロットのカートリッジでも良かったのですがせっかくコンバーターを買ったのを無駄にしたくないので。
プラチナ万年筆の「顔料ローズレッド」(本体価格1500円・60竓リザーバー付き瓶)です。
ちょっとピンクがかった赤で、赤インクとしてもそれなりに通用しそうな色です(濃く出たところはなんか赤っぽく見えます)。
プラチナの染料インクの赤も薄い部分はピンクっぽく見えるのであまり違和感はないなぁと。
姉妹品に「顔料ブランセピア」(Pigmented brun sepia)というのもあるそうなのでそちらは気分転換にいいかもしれません。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 01:16 | 万年筆 | コメント(0) | トラックバック(0) ]