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2005年10月20日
☆連載第39回 - Lacrima Angelica
 そしてまたしばらくするとベッドの用意が出来たという声があったので、2階に上がる。空き部屋に2台あるのはサルフィスとファルティスに、そしてメリナの部屋にもう1台用意したのはノーチェに、ということだそうだ。
 「ふあああ、今日はとっても疲れちゃったからもう寝ますぅ」
 眠そうな声で言うノーチェ。寝間着に着替えるとすぐにベッドに横になった。
 隣の部屋でサルフィスやファルティスがなにやら話をしているようだったが、そんなものシカトして睡魔はノーチェを引きずり込んでいったのだった。

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 13:22 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年10月12日
☆連載第38回 - Lacrima Angelica
 そしてしばらくして食事が終わると、
 「メリナや、2階の空き部屋にベッドを用意してやりなさい」
 というメルルゥの言いつけがあり、メリナは階段を上がっていった。
 そしてしばらく雑談--といってもサルフィスたちの旅の話とか、この村の話とかが主だが--をしていると
 「おいおいお前さんや、まだ寝るでないよ。もうすぐベッドの準備ができるでな」
 と言ってメルルゥはノーチェを揺り起こした。
 「う、うん……?」
 (そういえばさっきからノーチェは眠そうにしていたような……)
 きっとノーチェは精霊とのコミュニケーションか何かで疲れたんだろう、サルフィスはそう思うことにした。

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 15:05 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年10月07日
☆連載第37回
 「おい、メリナや、客人たちに食事をお出ししてやりなさい」
 メリナとはメルルゥの孫娘である。最近体の弱くなってきたメルルゥに代わってメリナが料理を作ることがよくあるという。メリナの料理の腕は村中で知れ渡っているらしい。
 しばらくして、メリナなる娘が5人分の食事を運んで食卓にやってきた。
 「わざわざ遠いところから来てくれてありがとう。いっぱい食べてね」
 サルフィスたちは振舞われた料理を食べ始める。話も弾む。

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 15:40 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年10月05日
☆連載第36回
 宿を貸してくれそうな家はすぐに見つかった。大都市はともかくこういう辺鄙へんぴな村は平和そのもので、たまに来る旅人--ちょうど、サルフィスたち3人のような--は、温かく迎えられる。
 「それで、あんたたちはどこから来たのかい」
 そう言ったのはこの家の住人で、この村の物知りとかそういう感じの、優しい雰囲気のおばあさんである。
 「セッセルブ・レグナで剣術の修行をしていて、数日前に……」
 サルフィスは今までの出来事を簡単に説明した。同門のファルティスも「右に同じ」をする。
 「なるほどねぇ。で、お嬢ちゃんも同門なのかい」
 「いえ、私はヴィエイユ先生のもとで魔法の練習を……」
 「ほう、そうかい。……と、名を名乗るのを忘れておったの。わしの名はメルルゥじゃ。今夜はゆっくりしていくがいい」

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 15:05 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年09月30日
☆連載第35回
 「精霊さんもそう言っているみたいだし、やっぱりこっちに行こう」
 ノーチェの一言で3人は本線を離れ、支線を歩き出す。
 ドデクロンの刻になるくらいの頃、3人は小さな村にたどり着いた。
 30軒ほどの家が見れる。いや、家というより小屋といったほうが適当かもしれないな……
 3人は一軒一軒、宿を探すことにした。

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 15:05 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年09月29日
☆連載第34回
 そこからは特にどうということもなく、トロップ・テクラムへ向かって進む。途中大き目の分岐路が現れれば、ノーチェが精霊の力を借りてどちらに進むかを決めていく。
 こうして8回目にノーチェが精霊に尋ねたとき、奇妙なことが起こった。
 要するに杖を立ててそれが倒れた方向に進んできたわけだが、今回は明らかにトロップ・テクラムとは違う方向に倒れたのだ。
 「これは……どういうことなの……?」
 「ここから幹線は危なくなるから迂回しろってことだろ?」
 「いや、こっちが近道なのかもしれないな……」
 ノーチェの占いの意味の解釈をめぐって議論が始まる。時はすでにヘンデクロン、もうすぐ日の入りだ。そろそろ宿を見つけたい時刻なのだが……

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 17:47 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年09月28日
☆連載第33回
 折れた剣を携えたブルーグレーの服の少年--サルフィスと、あと二人--エメラルドグリーンの服を着た剣士・ファルティスと、濃紺のローブをまとった黒髪の少女・ノーチェ--は、トロップ・テクラムにいるという鍛冶錬金術師ファブラ・アルケミカを訪ねるために、道を歩いていた。
 サルフィスが思うに、おそらく、昨日の戦いで剣が折れてしまったのだろう。剣に無理な力でもかけてしまっていたのだろうか?
 そんなことを考えながら歩いていると、昨日見た一里塚ヤルムルケイアが見える。トロップ・テクラムまであと7ウルケ半(約60km)、とても今日中に着けそうにない。太陽の位置からして、今はヘクトクロンあたりだろう。
 昨日通った細い道との分岐を、今度は幹線道路のほうに進む。

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 14:10 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年09月26日
☆連載第32回
 そして次の朝。サルフィスとファルティスは“導きの達剣士”フラーディクスに、そしてノーチェは“聖なる闇への標”ヴィエイユに、それぞれ別れを告げ一緒に旅立った。
 「それで、昨日戦った兵団はその“帝国”軍の末端に過ぎないわけか」
 ファルティスのいう“帝国”とは、北西1000ウルケ(約8000km)の彼方に都を構える「センクラード帝国」である。
 「そうみたい……そんな声が聞こえたような気がしたんだけど」
 サルフィスはそう聞こえたのだろうが、少なくともファルティスはそんな声は聞こえなかったという。
 「そういう体質なんだろう、気にするな」
 しかし気になって仕方がないというのがサルフィスの実情だ。

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 10:40 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年09月11日
連載第31回
 サルフィスは目が覚める。先ほどのような殺気はもう微塵も感じられない。濃緑色の服に身を包んだ(今は夜だからそう見えるだけかもしれないが)若い男--ファルティス--が見える。
 「ここは……?」
 「サルフィス! お前、何か今夜冴えてるじゃん!」
 「え……?」
 サルフィスには敵の大将を討ち取ったときの記憶が欠落しているらしく、ファルティスの発言が理解できていない。
 「覚えてないようだから、教えてあげるよ……」
 そう言って純白の翼をつけた薄い桜色の服の少女--無垢なりし聖天女・イリア--は、精神がサルフィスとシンクロしてから敵の大将を討ち取るまでの出来事を詳しく話し始めた。
 「ということよ、お兄ちゃん」
 そう言われてサルフィスはようやく事を思い出す。
 「そういえば、ノーチェは?」
 「あそこで倒れてたけど、すぐに目を覚ました」

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 23:32 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2005年09月07日
連載第30回
 そして、イリアとサルフィスの思考や感覚がシンクロする。
 サルフィスが間合いを計り……そしてイリアが気脈を読み……
 「破ぁーーーーーー!!!」
 と雄叫びを上げながら、酔っ払いの兵士たちをなぎ払う。
 瞬く間に、33人の兵士を倒していた。
 さらに大将と思われる、ノーチェを捕らえて何かやらかそうとしている兵士に切っ先は向けられた。
 「さあ、その娘を放せ!」
 「はっはっは、何を抜かすか。俺様に勝てるとでも……」
 「嫌でも放してもらうぞ!」
 サルフィスは剣を振り上げると、イリアから魔力の供給を受けて剣が銀色に光りだす。
 大将が息を呑む。
 「光輝・蒼月閃!」
 増幅された月光のエネルギーを帯びた剣が振り下ろされ、敵の大将を真っ二つにする。
 そして、サルフィスとイリアの二人の意識が再び分離し、サルフィスはその場で倒れてしまった。

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[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 23:58 | 連載小説 | コメント(0) | トラックバック(0) ]