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別のblogとか

2016年03月03日
AD00031を買ってみた
先月半ばにAD00031というポータブルアンプキットを買ってきた。

このアンプ自体の説明は公式サイトを参照されたい。

最初はApple純正品のイヤホンで使っていたが、数回イヤホンを切り替えた。
・Apple純正品(オープン型)……iPhone 5cの付属品。
・SE-CE511(オープン型、32Ω)……感度が良く、ボリュームは9時の方向でちょうど良い。
・百均で買ったもの(オープン型、32Ω)……清々しいまでのローファイ、ボリュームは2時の方向まで回す必要がある。
・SHE9710(カナル型、16Ω)……感度が良い。回路構成上熱雑音が聞こえてくるが、これに落ち着いた。

AD00031のネジをユリアネジに取替ところで、このキットは筐体をネジで止めるが、電池を交換するときにはネジをはずさなければいけない。電池の交換ごときに工具が必要というのではやってられない。腕時計じゃあるまいし。そこでローレットネジに交換するのだが、あいにくM3のローレットネジが売っていない(M6とM4ならあった)。仕方なくユリアネジで代用した。
つづく
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 01:10 | 電子工作 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年09月28日
パッシブアッテネーターの自作
2010年から使ってきた Sound Blaster X-Fi Go! を取り外してオンボードの Realtek High Definition Audioに切り替えた。というのも、今のRealtekドライバだとステレオミックスが使えることと、Sound Blaster X-Fi Go!だと48kHz/24bitまでしか対応していないこととである。High Definition Audioと書いてあるとおり、オンボードで192kHz/24bitに対応している(録音は16bitまで)。
しかし1つだけ問題があった。音量調整が荒いのである。どういうことかというと、66〜73までの範囲で動かしても全く音量が変わらず、74にすると急に音量が上がる、階段状になっているのである。
なぜこれで困るのかというと、ステレオ出力を分岐してVUメーター(簡易なものだが)を接続しているからである。普段は-9dBFSを0VUに設定しているのだが(iTunesで音楽を聞くときの設定)、テレビ放送では-20dBFSを0VUとしているらしく、ニコニコチャンネルでのアニメ公式配信でもそういったレベルになっているようである。今までは本体側の音量を調整して調整していたが、荒い階段状の音量調整ではそうもいかない。
そこで、切り替え式のアッテネーターを自作することにした。

最初の構成は木曜夜に組み立て、ポテンショメーター2段接続した回路を切り替えて使うものだったが、これは結論からいうと設計ミスである。
アッテネーター(間違った回路)
これでは接地している側の並列抵抗まで連られて(変換できなかった)変わってしまう。ユニバーサル基板にはんだづけする前にシミュレータ(LTSpice)で設計すべきだった。
設計とは関係なく、出力端子の片方がハンダ不良なのかショートしてしまっていた(今年のはじめに中学の時以来のハンダ付けを行った。私は経験が浅い)。さらに空中配線のコードを長くとったためにスパゲッティ化。

金曜の夜にショートした端子を交換、出力はされるようになった……が、前述の問題が発覚。
その時はプリアンプキット(既に使用していたのとは別に改めて組み立てた)と同一の筐体にするしていたのだが、挙動を観察しようとオシロスコープを使用したあと、プローブを外す時にうっかり活線のままGNDクリップを外してしまい電源ジャックの端子がスパーク。VDDと接触したらしい。この時は左側の回路を繋いでいなかったためそちらは生きていたが右側のチャンネルが故障。幸いにして他の部分には波及していないようだし、プリアンプは従来使っていた同じものがまだ生きているのでそちらに戻した。

土曜日に部品を再調達し、再設計。ラグ板で設計することも考えたが、結局はユニバーサル基板を逆さに取り付けることとした。
アッテネーター(正しい回路)
半固定抵抗はレオスタット接続にするのがミソ。回路も単純だ。接地側の抵抗は共通の固定抵抗を使う。




但し、アンプの後にアッテネータを繋ぐと電流が足りずVUメーターが正しく振れなくなるので先にアッテネータをつなぎ、その次にアンプを繋ぐという変な構成に。
なお、アッテネーターやアンプよりも前で分岐してヘッドフォンを接続しています(諸事情により私のPCにはスピーカーを繋いでいません)。

いずれにせよ、やはりユニバーサル基板は実装が面倒である。パターン付きの基板を使ったのである程度は楽ができたが、パターンのない部分はスズメッキ線の配線が少し面倒(こういう用途には片面基板のほうが便利)。
かと言って、今回の場合はわざわざプリント基板を発注する程でもないし、自作するとしてもそんな環境はない(うちのプリンタはインクジェット式)。

もっと面倒なのはケースに実装する部品のハンダ付けなのだが……
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 00:49 | 電子工作 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年09月04日
AdBlockの誤動作で常用対数が計算出来ない
最近、Googleのページ上で検索(虫眼鏡のアイコン)を押しても何の反応もなかった。誤動作は、Google電卓機能で常用対数を入力した時に発生するようだ。自然対数、三角関数、平方根などでは発生しない。
AdBlock Plusを一時的に無効化すると正常動作したのでAdBlockフィルタの誤動作だとわかる。調べたところ、誤動作したフィルタは 「^log^」であることが判明。適用範囲が広すぎる。ホワイトリストに「@@||google.co.jp/search?*」を追加して対処した。
ただし、このフィルタは購読フィルタの中の「ABP Japanese Paranoid filters」にあった。「Paranoid」と付くくらいなので誤動作の可能性がより高いフィルタである。実際に誤動作したし、他のフィルタにも誤動作がわかっているものもある。
とりあえず先程バグ報告は済ませた。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 01:30 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年08月13日
アナログVUメーターを動かしてみる
オーディオメーター聞いてまず重いかべるのはVUメーターであろう。私はデジタル式のバーメーターを今年の1月ごろに購入したが、最近アナログ(針式)のメーターも欲しくなってきた。そこで、簡単なVUメーターを組み立ててみた。

電子工作をする人にはよく知られていることだが、VUメーターを動かすには駆動回路が必要である。先月VU回路を作ろうとしたのだが、自分でユニバーサル基板で作ると正しく動いてくれず、心が折れた。ユニバーサル基板はもう嫌である。

そこで、実装済み基板を1セット購入することにした。ハーネスケーブルセットが別売りなので合わせて購入。シールド線になっているAセットと非シールド仕様のBセットがあるが、プラケースに取り付ける予定なのでBセットを選んだ。(なお、代引きの局留めで送ってもらった。通信販売で購入したのはこの2点のみで、あとは全て実店舗で揃えた)

ガワはタカチのPB-4という大きめのポリスチレンケース、メーター部分は共立で売ってた2連レベルメーターを使用。なお、このレベルメーターはラジケータなので基板のジャンパ線2本をショットキーバリアダイオードに交換する必要があった

私が電子工作で一番困るのはガワである。プラスチックのケースに穴を開けるのに苦労する。今回必要な穴は8箇所。基板取付用の穴がφ3で4箇所(底面)。RCAジャック用の穴がφ6で2箇所、DCジャック用がφ7(実際にはそれ以上広げる必要があった)で1箇所(以上左側面)、ラジケータ用の角穴1箇所(全面)。しかし、手持ちのドリルはφ5までしかない。今回はドリルを斜めに入れて穴を広げたあとヤスリがけをする方法で行った。
そして一番面倒だったのは正面の大きめの穴。前々から苦労していたのだが、プラスチックカッターという専用の工具があるらしいことが判明。電子部品の店には工具も置いてあったりするが、プラスチックケースの加工に役立つOLFAの205Bが店頭にあったので買ってくる。それと八尾南駅前のダイソーで買ったヤスリも使った。
なお、基板取付用のネジとスペーサはセットに付属した。RCAジャックも付属したが、今回は別に買ったものを使った。DCジャックは付属していないので電気街で購入。

VUメーター組み立てを完了して、電源を投入したところ、フルスケールまで振れない。0VUの目盛りのあるところまでしか振れなかった。ラジケータの中身は直流電流計なのでどうも電流が足りていないようである。あとで気づいたが、抵抗2つを1kΩ程度に取り替えるとラジケータでも動くということがオンラインマニュアルに書いてあった。それに気づかなかった私は……
ブレッドボード(30行タイプ、両側にVcc/GNDライン付き)をケースに貼り付け(基板の右にちょうど収まるくらいのスペースが空いていた)、ボルテージフォロアを組んだのであった(LM358Nを1つで済んだ)。すると半固定抵抗をちょっと回しただけでスコーンと振りきってしまい、調整が大変だった。メインの調整用とは別に微調整用の半固定抵抗があるので助かる。

そうして動かしてみた結果は、-3VU以上は目盛りに正確だが、それ以下は高い方に少しずつずれるというものとなった。ラジケータなのでその辺はもう仕方がないので気にしないことにする。

VUメーターのキャリブレーションだが、標準音声信号装置(1.228Vrmsで1.000kHzの正弦波を出力する装置)なんて持っていないが冬に購入したデジタル式(零点調整済み)のを-6dBFSでフルスケールになるようにPCのボリュームを調整してあるのでそれで-9dBFSを0VUとして調節した。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 00:43 | 電子工作 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年07月26日
Nomen est omen(名は体を表す)
最近、中古の万年筆を入手した。コレクション目的というのもあるが、半分は実用目的である。
今の若い世代だと「万年筆が実用目的?」と思うかもしれない。しかし、ボールペンが普及する以前は万年筆が実用のペンだったそうだ(実のところ、私もまだ20代である)。
私も2013年末まではボールペンを主に使っていた。しかし、2014年に就活用に新しいボールペンを買った時に、ついでに買ってきたのがプレピー(万年筆)だった。なにせ210円(増税前の価格)だったのである。履歴書を書くには、ボールペンより万年筆のほうが良いと聞いたからである。これが私の万年筆との出会いだったが、その後9月頃には金ペンにも手を出し、ボールペンは使わなくなってしまった。そんなわけで、私の中で万年筆は実用のペンなのである。

プラチナプラチナこの万年筆はプラチナ万年筆の、その名も「プラチナ」というペンである。ヤフオクで2万円弱(送料込み)で落札したものだ。
同社HPに記載されている社史によれば、発売は昭和42年で、「ペン先はプラチナ」「キャップ・軸は銀にロジュームメッキ」当時の定価は1万円であった。ただし、「昭和40年の5億は現在の資産価値にして50億」(漫画『アカギ』より)と言われているくらいなので、インフレ調整すると10万円程度ということになる。事実、現行品の白金ニブだと10万8000円である(うち8000円は消費税)。つまり、実質2掛けで手に入れたこととなる。

キャップの刻印キャップには「SILVER」との刻印がある。銀軸にしては状態が良いなと思っていたが、実は前述のとおりロジウムメッキらしく、網目の部分は黒くなっている。
私は、金属軸の万年筆を持つのはこれが初めてである。(ほかにアルミ軸のプレジールとか無印万年筆も持っているがそのような「卑金属軸」はノーカンとする。ここでいう「金属軸」とは、貴金属軸のことである。)

プラチナプラチナのペン先ペン先には「PLATINUM Pt ALLOY」と刻印がある。太さの刻印がないが、調べた結果ごく初期を除いて中字しか作られていなかったらしい。首軸には銀色の象嵌がある。

実際に使おうとインクカートリッジを挿してみたが、インクが出てこない。アスコルビン酸水溶液に2日ほど浸け置いてみたが(古典インクはアスコルビン酸で洗浄できる)、カートリッジを挿してもなかなかインクが出てこない。仕方がないのでコンバーターで洗った上で使ってみたところ、書けるようになった。

プラチナ萬年筆「プラチナ」/PP-10000 中字/ペン先は白金 軸は銀・ロジウムメッキ/書き味は硬め、プラチナにしてはフローが良い?/(コンバーター、現行ブルーブラック使用時)/たゞ、プラチナの中字にしては細い気がする。実際に書いてみた。白金合金のペン先は硬めで、金属軸らしく持った時に重量感がある。書く時に筆圧がいらないところが万年筆の長所だが、このペンも自重だけで書ける。コンバーターを使っているからか(インクは現行品のプラチナブルーブラック)、渋いと言われるプラチナにしてはフローが良い気がする。

一部では「プラチナ万年筆がプラチナで作ることに意味がある」と言われているようだが、「世界の万年筆プラチナが誇りをもって誕生させた豪華万年筆決定版」と謳う高級万年筆である。書き味が硬いが、筆圧をかけずインクのフローだけで書ける点では実用に堪えるペンである。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 18:16 | 万年筆 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年06月14日
ハイエンドキーボード
最近サンワサプライのメカニカルキーボード(黒軸)がまれに反応しなくなることがあった。メカニカルキーボードでよく言われるチャタリングとは逆の現象。

いろいろ考えた結果、キーボードを買い換えることにした。もちろん、メカニカル式か、静電容量無接点式のものだ。
というのも、黒軸では最近重い気がしてきたのである。黒軸メカニカルのキーボードを買ったのが1年前。その時の手書き文字では既に万年筆を使うようになっていたが、主にステンレス製の固めのペンが多かった。しかし昨年秋ぐらいからは金ペンを使い始めた。次第に金ペンに合わせてなのか筆圧が軽くなった気がした……ので、その影響があるのかもしれない。

考慮の結果、東プレのRealforce 108UG-HiProというのが良さそうだと思った。2万円台後半(実売価格。メーカー希望小売価格は無い)のものすごく高価なキーボードだが、結局購入。

Realforceの箱箱はまさに「業務用」といった簡素なデザイン。こういう、質実剛健なパッケージもRealforceの特徴には違いないが、それは瑣末なことである。
では何が特徴なのかというと、スイッチが静電容量無接点式という、原理上チャタリングを起こさない長寿命な方式をとっているところ。これはもともと業務用キーボードで使われている方式だったものを一般向けに販売したものだそうだ。Realforce以外で同様のスイッチを採用しているキーボードには、Happy Hacking KeyboardというUNIX向けキーボードがあるが、それのスイッチ部分も東プレのOEMだそうである(Professionalモデルのみ)。

Realforceの箱を開けたところ箱を開けたところ。
今回買ってきた 108UG-HiPro というモデルはハイエンドモデルである。Realforceはもともと小指で押すキーなどが軽くなっている変荷重モデルが基本だが、このHiProモデルはそうではなく、すべてのキーの荷重が45gとなっている。45gといえば、Cherry MXスイッチの赤軸や茶軸も約45g(正確には45cNセンチニュートン)だそうだ。

箱から出したところそしてHiProモデルの特徴として、キートップが「電子タイプライター風」なのだそうだ。私は電子タイプライターの実物を見たことがないが(昭和61年生まれだし、物心ついた頃には日本語ワープロが既にあった)、明らかに現在売られている大多数のキーボードとは異なる。おわん型のキートップになっているのである。あれ? これってどこかで見たような……
CS2122Dのキー部分

シャープのCS-2122D(電卓)の、1〜9のキーがそんな感じだった。

ハイプロキーボードの特徴は他にもある。他の多くのキーボードではFとJに突起があることでホームポジションを認識できるが、ハイプロ機種の場合その突起がない代わりにSDFJKLの6キーのくぼみが深くなっている。CS-2122Dの場合は456のキーの彫りが深くなっていて、なおかつ5に突起が付いている。

もうひとつ、ハイプロキートップの特徴とは直接関係しないことだが、日本語キーボードにはつきものの「かな刻印」(たていすかんな……)がない。そのため、キートップの刻印がシンプルな印象だ。かな刻印は、私のようなローマ字入力のユーザーには無用のものだ(私の場合はiPhoneでもローマ字入力で通している。大体、私は学生時代韓国語の授業をとっていた時、ハングル刻印などあるはずもない日本のキーボードでも困ることはなかった。)。逆に、かな入力のユーザー(私の周りでは、かつてネットゲームをプレイしていた頃のギルドメンバーに一人いた)にとっては重要なものである。かな刻印有りのモデルが入用の場合、Just MyShopから一太郎30周年限定モデルが「かなあり」で出ているのでそちらも検討するといいだろう。

なお、私が買ってきたモデルは日本語配列(かな刻印なし)だが、これとは別に英語配列のモデルも販売されている。
韓国ではLEOPOLDという会社が(同社のキーボードの中にはFC660C(スイッチは東プレのOEM)のように日本に輸入されているのもある)日本でも販売されている英語配列モデルの104UG-HiProの他に、ハングル刻印有りの104UK-HiPro(色としては一太郎モデルに近い白とグレー)を取り扱っているようである。あちらでの販売価格は33万ウォン(日本円に直すと3万6600円くらいになる)と書いてあった。日韓海峡を超える分高くなるのだろうかと思ったが、逆にLEOPOLDのFC660Cが本国で21万9千ウォン(2万4千円くらい)に対して日本ではもう少し安くて2万3000円くらいだったりするのでどうも違うようだ。

裏側この機種はUSB専用であり、PS/2変換ドングルには対応していない。以前使っていた黒軸キーボードはUSBとPS/2の兼用型だったがPS/2接続していた。なので、USB接続のキーボードを使うのは今回が初めてとなる。ただ、現在のBIOSはUSBキーボードでも動くし(USBレガシーサポートをOFFにしない限りは)、問題があるとすればキーの同時押しを多用するゲーマーくらいであろう(USBインターフェイスでは6キーまでしか同時押しを認識しない。そのためにPS/2接続キーボードの需要がある)。そもそもこのハイプロ仕様のキーボードはゲーム向きではないのだが。
このキーボードは高級機らしく、ケーブルを左から出すか、右から出すかを切り替えることができる。私の環境では左に本体があるのでそちらからケーブルが出るようにした。

私が使ってみた感想だが、黒軸より若干楽になった気がする。それと、黒軸と違ってスコンスコンという感じだ。打鍵音は打ち方にもよるが、青軸ほどうるさい感じがしない。
ただ、人を選びそうな気がする。特に、かな入力する人には向かない。ローマ字入力のユーザーで、ゲーム用以外で探しているのであれば、試してみる価値はあるだろう。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 20:29 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年05月16日
ソビエトロシアでは、関数電卓があなたで計算する!
Elektronika MK61 外箱旧ソ連の関数電卓(デッドストック)が届いた。デッドストックなので外箱もそのまま付いている。当然、パッケージに書かれている文言は全てロシア語である。
ただし、このロットはソ連崩壊後に生産されたものだそうである。

Elektronika MK61 内容物内容は本体、ケース(柔らかい)、説明書(当然ロシア語で書かれている)、ACアダプタ(旧ソ連の規格品でタイプCに近い形状、入力定格220V・50Hz。日本で使うには別途アダプタが必要。ちなみに日本のはタイプAと呼ばれている)。
さらに説明書の中には回路図が挟まっていた。もちろん、Arduinoのような「オープンソースハードウェア」とは事情が異なる。旧ソ連においては、特許などというものは「腐敗したブルジョア共の概念」であり、共産主義とは相容れないものとされていたからだ。

Elektronika MK61 電池ボックス電池は単3を3本使う。ちなみにこの電池はダイソーのもので届いた時に既についていたもの。

Elektronika MK61 内容物銘板には「Изготовлен 94 01」と書かれている(изготовленとはmanufacturedの意味)。ソ連崩壊は1991年12月だったので、それ以降のものであると読み取れる。使用電圧・電力はそれぞれ4.5V 0.6Wと書かれている。
さらに「定価85ルーブル」との刻印まであるところが共産主義国らしい。西側の電卓にこのような刻印はまず無い。西側(の一般工業製品)では定価とはあくまで「希望小売価格」であって、様々な理由で値引きされたりすることがある。東側はそうではない。ちなみにソ連時代の物価は「黒パンが16カペイカ」「食堂での昼食が1ルーブル」「ストリチナヤ(ウォッカ)が7.20ルーブル」「モスクワからクラスノヤルスクまでの飛行機代が68ルーブル」だったそうである。(ロシア語の外部リンク
なお、同時期の西側の関数電卓として、米国ではかのHP 15cが定価135ドルで発売されている。(英語の外部リンク

Elektronika MK61ボタンの数が少ないこともあり、「2乗」「平方根」などのよく使う機能も裏に来てしまっている。電源はキーボード左上のスライドスイッチを「Вкл」(オン)に入れると点く(専門用語では回路を「閉じる」(クローズ)というが、そこから来ている)。右のスライドスイッチは角度の単位を指定するもので、左からラジアン、グラード(直角を100とする単位)、度である。
もちろんキーの表示もロシア語になっていて、指数入力に使うキーは「ВП」と書かれている。一部の関数はロシアにおいて若干異なり、tanではなく「tg」と書かれている。「lg」は log₁₀ のことである。「СЧ」は乱数(случайное число)を発生させる。
HPの電卓のように逆ポーランド式で入力する。HP製品と同様、4段スタックである。「Enter」キーに当たるものは「В↑」キーである。
よく見るとボタンの色にばらつきがある。それと、本体を振るとカシャカシャ音がする。これは東側の製品である。間違っても日本製品のような品質を期待してはいけない。

Elektronika MK61 電源を入れたところ電源をいれると、左詰めで「0.」と表示される。12桁蛍光表示で、仮数部の符号1桁・仮数部の絶対値8桁・指数部の符号1桁・指数部の絶対値2桁という構成となっている。HPの関数電卓でも左詰め表示されていたのでそんなに特殊なものではない。しかしiPhoneの関数電卓(横向けにすると関数電卓になる。算式入力)は右詰め表示だし、カシオの昔の機種(10年ほど前に買ったもので数式通り入力)も右詰めだった。RPN電卓では左詰めが普通なのだろうか……?
でもVFDはもともと西側(日本)の技術だったはずだが……

Elektronika MK61 tan(355/226)を計算させたところ東側の関数電卓なので、精度はお察し。tan(355/226)を計算させると、なんと -10000000 と出てくる。全く正しくない。しかもこれの計算に1秒ほどかかる。西側と違って競争がなかったからだろうか。西側の場合、電卓メーカーだけでも米国にはHPやTIがあり、日本にはカシオやシャープ、キヤノンがある。競争があることによって、技術が進歩した。

Elektronika MK61 電源を入れたところ参考までに、私が持っているずっと新しい機種(HP35s)と比較した写真を掲載する。これは、sin(π/3)を計算させたところであるが、MK61では誤差が出ている。

Elektronika MK61 16進数この機種は16進数の計算もできるが、bitwise operatorしか使えないようである。加減乗除すると、結果がおかしくなる。16進表記の識別記号(8.)に1桁取られるので、16進数は7桁しか使えない。しかも現在ではA〜Fのアルファベットで表記するところが「-」「L」「С」「Г」「Е」「空白」となっている。CとEしか合っていない。しかもややこしいことに空白が含まれている。内部ではBCDを使っているようである。

もう一つ、この機種はプログラム電卓なのだが、電源を切るとプログラムも消えるのである。同じソ連製でもМК-52では保存できたそうだが。

というより、突っ込みどころ満載なので書くのに疲れる。ソビエトロシアでは、関数電卓があなたで計算するのである。

[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 12:28 | 電卓 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年05月12日
昔の電卓
Canon Canola 1201先日ヤフオクで落札した電卓が届いた。

これはキヤノン製の電卓で、機種名は Canola 1201 である。「1桁1万円」と言われたCanola 1200シリーズの機種で1970年に発売されたそうだ(外部リンク参照)。1970年といえば、千里丘陵で万博が開催された年である。今でこそ1000円程度でそれなりのものが買えるが、当時電卓とは数十万円するものだったそうである。

Canon Canola 1201 powered on電源をいれると「0」と表示……されないのである。だがこれは故障ではないので安心していただきたい。ソーラー電池しか使えない電卓を暗い所に持っていったあと、明るい所に戻ると表示が壊れていることがある。それと同じく、「C」を押すとご破算して計算を始められる状態になる。
なおカシオの電卓ではクリアキーが赤くなっていることがあるが、キヤノンの電卓だと黄色になっている。

「000000000000」と表示している様子クリアキーを押すと計算を始められるが、この時「0」ではなく「000000000000」と表示される。昔はこのようにゼロサプレスされない(ゼロパディングされる)機種が多く見られた。

この機種は昔の事務用電卓で主流だった加算器式で入力する。ただ、この機種では他社で「+=」「-=」となるところがそれぞれ黒の「=」、赤の「=」となっている(他社の加算器電卓では「-=」キーが赤くなっている機種がよくある)。

キャノーラ1201は初期の電卓なので今と比較してかなり大型で、最近の電卓には当たり前に搭載されているような機能がない。浮動小数点計算ができない。小数点以下は0桁か、2桁か、4桁しか選べない、固定小数点機である。小数点以下の桁数はキーボード左上のスライドスイッチで選ぶ。ただ、あのカシオミニでさえ初期のモデルは整数専用機だったのである。
なお、この個体はどうも小数点キーの調子が悪いようで誤動作したり全く反応しなかったりする。先ほど確認したら正しく作動することもあった。
ちなみに小数点以下の桁数を0にして20÷3を計算すると6と表示された。どうやら指定の桁数未満は切り捨てる設計のようだ。そのほうが計算(回路)の手間が省けるのだろう。

ルート(開平)キーがないどころか、%キーもない。さらにこの機種にはバックスペースキー(→)もない。訂正するときは「CI」キー(シャープの「CE」キーに相当)を押して、やりなおし。
加算器式電卓にはよく搭載されているアイテムカウント機能も、この機種には無い。

小数点以下5桁目はアウトオーバーフロー(12桁以上の電卓の場合、計算結果が1兆以上)すると、最近の電卓では殆どの機種で概算表示されるが、この機種ではそれがなく、下12桁が表示され、オーバーフローを示す「←」が表示される。
ほかにも、小数点以下を4桁にした状態で「3.14159」と打つとオーバーフローしたことになる。後の電卓、例えばシャープのCS-2122L(手元にある蛍光表示の加算器電卓)だと「3.14159265358」まで入力でき、「+=」キーを押した時に初めて指定の桁数に丸められる。
さらに言えば、小数点以下を2桁にした状態で 9,999,999,999 + 1 を計算すると、CS-2122Lだと「10,000,000,000.0」と小数点以下の桁数を落として表示されるのに対し、Canola 1201だと「←0000000000.00」とオーバーフローする

メモリー機能は、今でいう「GT」に相当するもののみがある。「AM」キーがオルタネートスイッチ(押すと引っ込んだ状態で止まり、もう一度押すと元に戻る)になっており、計算したあと、「RM」キーを押すと(これは今の電卓でいう「MR」や「RM」ではなく、「GT」相当)総計が表示される。「C」を押すと、この中身もクリアされる。

定数計算機能は、乗除算でのみ使用可能。ほかの多くの機種と同じく、掛け算は被乗数、割り算では除数が定数となる。「K」キーがオルタネートスイッチになっているので、これをONにすると使える。
割り算の定数計算は普通の順番に入力する。(CASIO FN-20だと定数除算は序数を先に入力しなければならず混乱する)

今の電卓では当たり前だが Canola 1201 にない機能として、負数の表示がある。普通の電卓で 2 - 4 (加算式電卓なので「2」「+=」「4」「-=」と操作する)と「-2」と表示されるが、この機種では「999999999998」と補数で表示される。ただし内部では正しく負数として計算されているようで、この状態から「2」「黒=」と操作するとオーバーフローしていない「000000000000」となる。負の方向へのオーバーフローは「999999999999」「赤=」「2」「赤=」と操作すると発生する(「1」「赤=」だと「000000000000」となり、オーバーフローしない。現代のコンピューターでも2の補数式の符号付き整数だとプラス側とマイナス側で1だけ不均衡(符号ビットが1(負)で残りが0の数)である。)。

変な位置の小数点が点灯もうひとつ忘れていたが、ゼロ除算エラーはどう表示するのか。普通の電卓なら「0.E」とか「E 0.」のような表示になるが、Canola 1201だと、「000000000000」のままで、小数点だけ消えてしまった。さらにこの状態で数字キーを押すと「0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.0.」と、すべての桁の小数点が点灯してしまった。こういう場合挙動がおかしくなるので「C」キーを押したほうが良い。

置き場所はちょっと困ったのだが、シャープのCS-2122Lと並べてPC机の上に置くことにした。

蛇足。
局留めで送ってもらったこの電卓、郵便局に取りに行ったら傘をパクられた。
[ 投稿者:芙蓉美晴 (MihailJP) at 22:31 | 電卓 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年03月25日
続・レトロ電卓
CASIO FN-20カシオのFN-20という電卓をヤフオクで落札し、今日届きました。

以前紹介した3機種と同じように、蛍光管表示で加算器式の電卓です。

CASIO FN-20の電池ボックスこの機種は単1電池2本で動くようです。
VFD表示の電卓の場合、乾電池で動く機種でもDCアダプタの差込口があったりしますし、この機種でもそうなのですが、DCアダプタは欠品でした。ただ、私の場合は職場用のつもりだったのでDCアダプタを使う訳にはいかないですし。

FN-20の電源を入れた様子電池を入れて、電源を入れてみました。
この機種には、ゼロサプレスという機能があります。ゼロサプレスとは頭の余計な0を表示しない機能で、現行品の電卓ではほぼすべての機種に搭載されています。しかし、もっと昔の、ディスクリート部品とニキシー管を使っていた頃の電卓にはそれがなく、
0000000000000000
のようになっていたそうです(蛍光管の電卓でもシャープの初期の機種にはゼロサプレスがなかった模様)。ゼロサプレスのない機種は実物を持っていませんが……

FN-20を動かしてみた様子実際に動かしてみました。
動作は概ね良好ですが、「1」「2」「3」「0」「000」(この機種には「00」キーがなく、代わりに「000」キーがある。桁区切りは3桁毎につけるものなので場合によってはこちらのほうが楽)キーにチャタリングが見られました。ただし、キーを底打ちした場合にはチャタリングが起きましたが、底打ちせず軽めに打鍵した場合にはチャタリングが発生しないようでした。これを個体の癖と認識すれば、十分実用は出来そうです。

なお、この機種には伸び率計算用の機能が搭載されていて、「今年度実績」「÷」「前年度実績」「%」「-=」と操作すればできます。前回書いた2機種の場合、この操作をすると意味不明な数値が表示されます(おそらく定義されていない機能であると思われる)。CS-2122Lには伸び率計算機能がありますが、操作方法が違います。
私の所属では伸び率計算がよくあるのでそのような機能があると助かります。
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2015年03月20日
レトロ電卓
最近電卓の液晶表示は見づらいと思うようになってきました。
もちろん液晶だと消費電力が少なくて済む(電池駆動の場合は重要)のですが状況によって見づらかったりするんですよね。でも今日日きょうびほとんどの電卓が液晶表示(バックライト無し)なもんで、困ったものです(一応万単位するプリンタ付き電卓には今でもVFD表示のもあるが)。昔みたいにVFDとかLEDとか。さすがにニキシー管表示とまでは言わないが

そしてもうひとつ、普通の算式入力の電卓だと加減算主体の連続計算の時に操作が七面倒臭いので逆ポーランド式の電卓(HP 35s)を使ったりしたことがあります。逆ポーランド式だといちいちイコールキーとか考える必要がないので楽です。その点算式入力だと七面倒臭いです。大切なことなので2回言いました。算式入力のほうが楽な場合もあるのですがそれは後述。
ただ、私が持っているHP 35sは算式入力より考えることが少なくて済む逆ポーランド式なのは良いのですが、これは小型の関数電卓で事務計算にはあまり向かないのでした。

SHARP CS-2122Lそこで、「加算器式は事務計算向き」という話がどこかに載っていたので一度使ってみたいと思ったのですが持っていないしなかなかないんですね。しかも最安が5000円くらいとか。仕方ないよね、今日日需要少なくて量産しづらいし。
で、在庫が京都にあるらしいので京都まで行って……と思ったらたまたま置いてありました。シャープのCS-2122Lです。ヨドバシ京都で現品特価だったのを買ってきました。6000円台だったかと。
現行品の電卓はコイン電池とかで動いたりするのですが(液晶表示だからできるのだろうな)、これはAC100V専用(昔の電卓は商用電源が必要だったのである)。電池が使えないので職場に持っていく訳にはいかない。
実務電卓にはよくあるように桁を指定して「切り上げ」「切り捨て」「四捨五入」ができることと、マークアップ計算ができること、さらに何より伸び率計算が楽にできる(この機種の場合「今年度実績」「+=」「前年度実績」「-=」「MU」と押す)ことがいいところ(私の所属では原価計算より伸び率計算のほうがずっと多い)。
そしてもうひとつ、蛍光表示管なので液晶なんかよりずっと見やすいということ。
ただ欠点が2つだけあって1つは電池で使えないこと、もうひとつは「0」キーの位置が「1」キーの真下でないこと(「000」キーが有るのは嬉しいのだが……)。しかし、算式電卓よりずっと楽できるようになったのはいいことで、持ち出しが効かないことを除けば楽が出来ました。

ただ、伸び率計算だけならカシオの算式電卓ふつうのでんたくが一番楽できるのですけどね(カシオ限定。算式電卓の長所)。そのための実務電卓で2000円台のものも1つ買いました(検算、四捨五入できるタイプの)。

さて、電池で動くタイプでVFD表示で加算器式で……と探していたらヤフオクで見つけました。2つ落札しましたが2つとも私しか入札しなかったものでした。

SHARP CS-2122L1つ目はシャープのCS-2122D。後から落札したのですが物の到着が後先になったので(支払いは後先ではない)1つ目。先日の購入品と同様12桁の電卓。違うのは、
  • 時間計算機能がないこと。(あると便利だけどなくてもそんなに困らないかも)
  • 電池で動くこと。(重要)
  • 伸び率を求める専用の操作がないこと。(地味に面倒)
  • 表示が緑っぽい。
時間計算機能はいいとして、伸び率計算は「今年度実績」「÷」「前年度実績」「%」「1」「00」「-=」でできるのですが、微妙に面倒。それでも非カシオ算式電卓の「今年度実績」「÷」「前年度実績」「%」「-」「1」「00」「=」よりは少ない操作で計算できます。(カシオの算式は「今年度実績」「-」「前年度実績」「%」でものすごく楽なのですが。)
電卓の裏蓋を開けたところ。ACアダプタは付属品、電池はダイソーで購入そして電池ですが、この機種の場合は単2電池を4本使うようです。ACアダプタ(落札時に付属しました)でも動くようです。ダイソーでも電池を売っているので助かりますね。
使い心地ですが、CS-2122Lと違ってクリック感が少ないことと、押し方が弱いと認識されないこと(当たり前だ)くらいですが、動作は良好でした。

CASIO F-1もう1つ落札したのがカシオのF-1という機種です。この機種には「Δ%」というキーがありますが、動作させたところMUと同じ表記みたいです。増減率が出せるわけではありませんでした。
動作させてみたところこちらも押し方が弱いと認識しない場合があるものの概ね良好でした。シャープのコンペットと比べてキータッチは浅く、その点では最近の電卓に近いです。
電池ボックスの端子が少し錆びている単1電池2本と呉5-56これは単1電池2本で動くようですが、通電はするとはいえ電池ボックスの端子が緑色に錆びているのを承知で落札しています。
5-56で電池ボックスの錆を落としたところ稼働させる前に、5-56(ペンタイプ)で電池ボックスの錆を少し落としました。東急ハンズでも取り扱いがあったので入手はしやすいと思います。
10桁電卓に12桁の表示管このF-1という機種は10桁仕様ですが、表示管は12桁分あります。F-2という上位機種があり、そちらでは12桁扱えたので部品調達の便宜のためにこうなったのでしょう。


おまけ。
マイナスの位置が機種によって違う負数を表示させたところ、
カシオF-1ではマイナスが左端に、シャープCS-2122Dでは右端に表示されます。
最近の電卓では数字のすぐ左に表示されることが多いですが、右端とはいかに。コンペットの特徴でしょうか……?

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