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2011年03月02日
映画『体温』


 ゆうばりファンタスティック映画祭開催期間中、スカパーが上映作品を放送した。スクリーンで見られないのは残念だけど、夕張に行けなくても見られたわけだ。
 『体温』も放送されて、当然見た。

 面白い映画だった。

 ラブドールとの生活(?)に溺れる内向的な男の子・倫太郎が、ラブドールにそっくりな生身のキャバ嬢・倫子と知り合い仲良くなって、その後キャバ嬢を辞めた倫子に呼び出され、デートして倫太郎の家でセックスして、翌朝家にあるラブドールを倫子に見つけられ、怒った倫子に出て行かれ、結局元のラブドールとの生活に戻っていくという物語。
 男の子の描写で情報量が少ないため、ラブドールにはまる男の子の心情が理解できず、そのため共感して見ることはできなかった。演じる俳優の石崎チャべ太郎の印象が良かっただけに、その点は残念。

 女の子の描写のほうが奥行きがあってよかった。
 また演じる桜木凛が『官能コレクター』同様パーフェクト。
 ラブドール・イブキとキャバ嬢・倫子の二役を演じる。ラブドールは本物の人形と交互に演じて(?)いる。
 桜木凛の演技の凄いところは、『官能コレクター』でもそうだけど、その映画の人物にしか見えないところだ。
 ラブドールのときは、ラブドールにしか見えない。時々、本物のラブドールか桜木凛かわからなくなるほどだ。
 ラブドールとのセックスの場面は長回しで撮られているのだが、瞬きもせず何の体の反応もしない。
 キャバ嬢、源氏名アスカのときは、キャバ嬢。付き合っているやくざな男と待ち合わせて一緒に歩く短い場面でも、その男との関係性を身のこなしで鮮やかに現わしている。
 キャバ嬢を辞めて、素の倫子に戻り、やくざな男と切れて、その日会って慰めてくれるのなら誰でもよかった(つまり倫太郎を愛しているわけではない)淋しい女の子。
 一人三役と呼べないこともない難役だが、見事にかつチャーミングに演じている。倫太郎とのデート場面では、見ているこちらもほっこりしてしまいます。

 演技に自意識がないのがいい。
 上手いけれど、自意識過剰の演技をする俳優では、上手い私という意識が透けて見えて、物語が楽しめないものだ。

 桜木凛の演技は、人物に、ラブドールにさえ、魂を吹き込み輝かせる。

 物語だけ見れば不幸な男の子だけど、ラブドール・イブキにしろ倫子にしろ、セックスするのは、可愛くエロい、左利きで足の指が長い凛ちゃんなのだから、とてつもない幸せ者ではないか。


[ 投稿者:JimM at 00:03 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(1) ]

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投稿者: INTRO at 2013-01-28 20:51:46

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