昨年の日本映画で最大の発見は、『天使の恋』の監督、寒竹ゆりだった。
原作はケータイ小説、主演は演技経験はほとんどない佐々木希と、色物と受け取られかねないような企画に真正面から挑み、到底映画化には向かない原作を見事に改変して、映画的に仕上げた脚本家としての力、演技が出来るわけがないと思われていた佐々木希を見事な主演女優としてスクリーンで輝かせた演出家としての力、どこをとっても見事な才能で、弱冠27歳の驚くべき女性監督の登場であった。
その寒竹ゆり監督の最新の映像作品が、miwa 「don't cry anymore」のPVである。
miwaは現在19歳のシンガーソングライター。現在放送中のテレビドラマ『泣かないと決めた日』の主題歌に使われているこの曲がデビューシングル。
演技に関しては、佐々木希より経験のないmiwaに、最初の場面で扉の開け閉めをやらせているのが素晴らしいと思った。扉を開けて締める動き、入った空間で視線を投げかけるというのは演技の基本の一つ。それをきっちりやらせるのは、新人のデビューという意味をも膨らませ、見事な演出だ。
『天使の恋』で佐々木希のみならず、登場する女の子たちをみんな魅力的におしゃれに可愛く撮った監督であるから、ここでもmiwaを魅力的に撮っている。
特に鳥かごの中でのmiwaが可愛い。演奏場面でのピンクのパーカに黄色のシャツの色の具合が綺麗。
寒竹ゆり監督の長編映画の次回作が待たれる。再び佐々木希を使ってほしい。佐々木希を女優として撮ることが出来るのは監督だけです(笑)。






