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2017年05月04日
れる知識を反映
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れる知識を反映
 きる数少ない星座の位置柏傲灣呎價から見て、自分のいるところが南半球の南回帰線近くにちがいないという気がした。
 遙かな地平線は、いつも蒸気にけぶってぼんやりしていたが、木のような未知の羊歯《しだ》、薗木《カラマイト》、鱗木《レピドデンドロン》、封印木《シジラリア》からなる大密林が都市の郊外に広がり、動きのある蒸気のなかで、異様な群葉が嘲笑するように揺れているのが見えた。ときとして空で何かが動いているような気配がしたが、最初の頃はそれが何であるのかまったくわからなかった。
 一九一四年の秋には、都市の上空やそのまわりの地域を、奇妙な具合に飛び漂う夢を、ときたま見るようになった。斑《まだら》模様をしたり、溝がはいったり、縞《しま》があったりする幹をもつ、気味悪い樹木のあいだを抜ける果しない道と、わたしの心にとり憑いて離れない都市に似た奇怪な都市をいくつも見た。
 とこしえに薄闇が支配する森のなかの空地や森を切りひらいた場所で、黒とも玉虫色ともつかぬ石で造られた、ぞっとするような建物を目にしたり、じとじとした、高くそびえる植物がかすかに見えるだけの、暗い沼地にある堤道を進んだりした。
 一度、歳月の猛威によって崩れ去った玄武岩造りの廃墟が、広大な地域にわたって散在しているのを目にしたが、元の姿はどうやら、夢によくあらわれるあYumei好用の都市にそびえ立つ、窓のない丸屋根の塔に似ているようだった。
 そしてわたしは、一度、海を見た--丸天井《ドーム》や迫持《アーチ》からなる途方もない街の、その巨大な石造桟橋のむこうに、蒸気のたちこめる果しない広がりがあった。巨大な不定形の影らしきものがその上で動いており、そこかしこの水面は異常な飛沫《しぶき》をたてていた。
 
 
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 先に記したように、こうしたあられもない幻影が背筋も凍る性質をもちはじめたのは、すぐのことではなかった。確かに、多くの人は本質的にさらに異様なものを夢に見る--日常生活、絵画、読書に基づく脈絡のない断片が絡《から清晰微笑激光矯視中心》まりあい、睡眠がもたらす自由奔放な精神活動によって、奇想天外なほど新奇なものに作りかえられたものを。
 以前はさほど夢を見ることがなかったとはいえ、わたしはしばらく、幻影を当然のものとしてうけいれていた。朦朧《もうろう》とした異常な夢の多くは、その源泉がつきとめようもないほど数の多い些細な事柄であるにちがいないと決めこんだが、一方で、一億五千万年まえの原始世界--二畳紀あるいは三畳紀の世界--の植物等、ありふれた教科書から得らしているものもあった。
 しかし、数ヵ月のあいだに、恐ろしさがいやましに異彩
[ 投稿者:の薬草袋を持 at 13:16 | の薬草袋を持 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

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