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2010年07月19日
AviUtlプラグンにはFPUの演算精度を下げるものもあるので注意
 lua for AviUtl を ver 0.0.11 に更新しました。
 AviUtl プラグイン フィルタ by うえぽん

 以前「「lua for AviUtl」をGPU使用プラグインと一緒に使うとクラッシュしていたのを修正」というのを書きましたが、それに関連する話です。

 Luaの数値型はdoubleで処理しているわけですが、GPU使用プラグインと併用すると、その数値精度がfloat相当になってしまう現象に遭遇しました。
 doubleなら仮数部が52bitあるのでC言語などの32bit整数型との互換を保てるのですが、しかし、floatだと仮数部が22bitなので32bit整数型の数値をすべて表現することができません。
 例えば 65535 × 65534 の答えはdoubleなら表現できますが、floatになっていると近似値になってしまいます。

 原因は、DirectXのライブラリがFPU(浮動小数点を演算するCPUの回路)の演算精度を下げているためです。
 なぜ下げるかというとその方が演算速度が速くなるからだそうです。
 回避方法としては、CreateDeviceの呼び出し時にD3DCREATE_FPU_PRESERVEをセットするという方法があるそうですが、他のプラグイン作者が手を出せるものではありません。

 というわけで「lua for AviUtl」では別の回避方法として、自プラグインに処理が回ってきたら一時的にFPUの演算精度を上げ、処理が済んだら元に戻すという方法で問題を回避することにしました。

【参考ページ】
 空想具現化プログラミング [Lua] Luaの数値型の精度の問題
 float vs. double

【リアルサウンド】
 一発ネタでTV愛知フィルタってのを作ろうと思ったがやめた。
 画面をこんな感じで真っ黒にするだけ。
 参考画像
[ 投稿者:うえぽん at 15:46 | AviUtlや画像処理 | コメント(3) ]

2010年07月17日
「リアルサウンド 風のリグレット」をクリアした
リアルサウンド_パケ
 セガサターン版「リアルサウンド 風のリグレット」をクリアしました。
 実は飯野賢治作品は1個もプレイしたことが無く、これが初プレイです。
 当時飯野作品をプレイしなかった理由は、雑誌で見て面白そうだと思わなかったという単純な理由です。当時の自分の購入基準は「雑誌で見て面白そうと思えるか」というものでした。このリアルサウンドも雑誌では紹介されていますが、画面が真っ暗で面白そうと思えませんでした。(ちなみにバーチャルボーイが売れなかった理由の1つとしてプレイ画面が傍からは見えなかったからという考察もあります)
 それと飯野賢治の口車に乗せられないようにする自己防衛本能(通称「強がり」)もあったかもしれません。

 さて、風のリグレットのストーリーは下の説明書の画像の通りです。ただし1ヶ所間違いがあります。「夏休みが終わったら転校」ではなく「夏休みが始まってすぐ転校」です。
リアルサウンド_ストーリー
 物語は主人公 野々村博司の一人称で語られます。

●音だけのゲーム
 知らない人のために書くと、これは画面を一切使わない音声だけのゲームです。
 画面はこんな感じでずっと真っ暗です。
 リアルサウンド_画面
 タイトル画面もありません。
 あまりにも画期的なので当時話題になりました。
 真のサウンドノベルと言ってもいいかもしれません。

●何かしながらプレイできる
 音だけなので、他のこと(例えばメールの確認作業など)をしながらプレイできます。。
 1回のプレイ時間が4時間と長く、2週目以降のプレイとなると重複部分も多くなります。
 時間を無駄にしないために工夫してください。

●自分はラブストーリーが苦手
 脚本家の人はフジテレビの恋愛ドラマを何本か手がけている人だそうです。
 ただ自分はラブストーリーが苦手なので、これは推理物だと思うようにしてプレイしました。
 ・失踪した泉水はどこに?
 ・小学生の頃、待ち合わせの時計台に現れなかった理由は?
 と、とりあえず2つの謎があります。

●上キーの選択もある
 他のサイトの説明を見ると「選択肢は左右で選ぶ」としているところが多いが、上キーの選択肢がある場合もある(無いことがほとんどなので忘れがちだが)。

●初プレイでグッドエンドを聞く人は少数?
 おそらくですが、初プレイでグッドエンド(矢野顕子の歌が流れる)を聞く人は少数だと思います。
 1週目で真相が判り、2週目では別の方向を目指してプレイするよう作られているようです。

●エンディングは5種類
 他のサイトを複数見たところエンディングは5種類あるそうです。(一応、自分は5つ全部のエンディングを聞きました)
 エンディングの分岐の基準は、「記憶のかけらを4つ集めたか」「奈々の好感度」の2点のようです。
 途中まで同じに進めて良いものがあるので、セーブデータを別に保存すれば時短になると思います。
エンド種類記憶奈々備考
ひとつだけ矢野顕子の歌が流れる
留守番電話×途中まで「ひとつだけ」と同じ、記憶が揃ったら好感度を下げる
花屋××最後の選択で泉水に行くと飛行場。そうでないと花屋
飛行場
電話3回×レアエンド


●人称のブレから裏読み推理
 全編を通して主人公の一人称で語られていますが、1ヶ所、三人称になってます。どこかというと最初の留守番電話が掛かってきたところ。
 主人公が部屋を出て、入れ違うように電話が掛かってきます。そして留守番電話に切り替わり録音のアナウンスとともに「もしもし泉水です……」との声をプレイヤーは耳にします。主人公はその場所にいないため、主人公の一人称では留守番電話の声は聞くことはできないはずです。しかし聞こえてくるということは三人称になっているわけです。人称がブレるのは好ましく思われないため、こういう描写がされることはあまりありません。
 ここで勘が良い人は気づくはずです。わざわざここだけ三人称にするということはこの留守番電話が重要なポイントになっているのだ、と。

●留守番電話
 前述の推測どおり留守番電話に何かあったわけですが、まんまとそのトリックに引っかかりました。

【Amazon.co.jp】
 セガサターン版「リアルサウンド 風のリグレット」
 ドリームキャスト版「リアルサウンド 風のリグレット」

【余談】
 つい最近、飯野賢治さんが倒れられて病院で意識不明だったそうです。今は退院してます。
[ 投稿者:うえぽん at 17:48 | ゲーム | コメント(0) ]

2010年07月10日
「修羅の門」における叙述トリック
 ミステリ小説は読まないので知りませんでしたが、作者が読者を騙す技法として「叙述トリック」というものがあるそうです。叙述トリックを簡単に説明すると文章の書き方(叙述)で読者を騙すトリックで、例えば下のようなコピペが叙述トリックに分類されるようです。
さっき、2万4千円のヘッドホンが突然壊れた。
音楽を大音量で聴き過ぎたせいか、いきなりプチッと音が出なくなった。
俺はムカついて思わずわざとテレビを床に落とした。
ズドンとテレビが床に落ちた振動を感じて俺はふと我に返った。
何やってんだ俺は。このテレビは15万もしたじゃないか。
たまたま落とした場所には布団が敷いてあって
落ちた振動は多少あったが落ちた音は全くしなかった。
たぶん壊れていないだろうと思いながらテレビの電源を入れてみた。
映像は普通に映るのだが、音が全く出なくなっていた。
最悪だ。15万円のテレビまで壊れてしまった。
それにしても今日は外が不思議なくらいに静かだ・・・
気晴らしにちょっと散歩にでも行ってみようかなぁ。
 ヘッドホンやテレビが壊れたように叙述で思わせておいて、本当に壊れていたのは自分の耳だというオチです。前から知っているコピペですが、こういうのを叙述トリックというのは知りませんでした。このコピペの例だと叙述トリックの中でもさらに「信頼できない語り手 - Wikipedia」(リンク先ネタバレ注意)に属するようです。

 他にもそれと知らずに触れているものがあるのではないかと思い以下色々探してみました。


 まず「論より詭弁(Amazon.co.jpリンク)という本に書いてあった同じ少年についてネガティブに書いた場合とポジティブに書いた場合の文章です。
(ネガティブ)
 頑固で柔軟性に欠け、融通がきかない。自分の思い通りにしていたいとの気持ちが強く、他人から干渉されることを嫌う。目下のものに対しては、ボス的で強圧的な態度に出るが、目上の者に対しては卑屈に振舞う。

(ポジティブ)
 意志が強く、一途な性格で、曲がったことが嫌い。自立心旺盛で、自分のポリシーをもっており、周囲の意見に流されない。年下の者に対しては、親分肌なところを見せるが、年長者に対しては礼儀を守り、謙虚である。
 履歴書に書く短所は長所に聞こえるように書けとよく指南されますが、あれはつまり叙述トリックを使えということです。


 文章だけでなく漫画の吹き出しやコマ割などを使った叙述トリックがないかと探してみたら、ありました。
 「修羅の門」という格闘技漫画ですが、ある技を別の技(無空波)だと騙す際に叙述トリックのようなことをしています。下が該当ページ。
修羅の門、叙述トリック
 左のコマで立っているのが主人公で、同じコマの吹き出しには「陸奥圓明流奥義 無空波」とあります。吹き出しのセリフは同じコマに描かれているキャラが喋っているという先入観がありますが、実はよく見ると右ページ下の人物が言ってるセリフです。
 このあと無空波という技について謎解きのようなことが行われ、主人公と対戦する相手は猛特訓によって無空波(?)をかわす術を会得します。しかし無空波だと思っていたのは別の技。本当の無空波が繰り出されて決着します。その際、主人公は「無空波だなんていってない」とちゃんとタネ明かししてくれます。確認のために上のページをもう一度見直した人は多いのではないでしょうか。

 追記(8/14):ちなみに、次の話では左のコマを回想にして始まります。誰が発したセリフか確認するのに一話(連載ペースは一ヶ月)またぐ必要があります。こっちが肝かもしれません。

【Amazon.co.jp】
 修羅の門(1) (講談社漫画文庫)

【余談】
 叙述トリックの大半はダジャレ。
 例:「きちがいじゃが仕方がない」
[ 投稿者:うえぽん at 23:47 | アニメ・コミック | コメント(0) ]

二千円札、製造中止
 二千円札に関するこんなニュースがあった。

 発行から10年、二千円札は? 製造中止、日銀に山積み  - 47NEWS(よんななニュース)

 タイトルから今年(2010年)になってから製造中止になったようにミスリードしちゃうけど、よく読むと最後の製造は2003年度とある。つまり2004年には製造中止してたらしい。

 ところで、「悪貨は良貨を駆逐する」と言いますが、きっと二千円札は良貨だったんだろうね。
 それだけ言ってみたかった。
[ 投稿者:うえぽん at 21:46 | 雑記 | コメント(0) ]