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2007年10月21日
「クラインの壷」(岡嶋二人)を読んだ

 岡嶋二人の「クラインの壷 (新潮文庫)」を読んだ。

 10年以上前にNHK教育でドラマ化されていたわけだけど、その時はセガのバーチャロンが出てくるという情報があったので視聴してた。でも、バーチャロンが出てきたのは最初の1話のみ。バーチャロンばかり気にして見ていたから、内容はあまり覚えていなかったりする。wikipediaとか調べると原作者の人が脚本を書いてたりとヨダレもののドラマだったんだね。

 さて、最近になって読んでみようと思ったわけは、講談社文庫版の表紙がアニメ「電脳コイル」に出てくるヌルに似ているのが気になったから。でも、実際に買ったのは新潮文庫版の方。新潮文庫版の方が値段が安いし、最低限文化的な紐がついてるし、そして、新井素子の解説が面白かったのは意外だった。新井素子の解説はここ(web archiveのログ)で見られる。ネタバレはなし。彼女もクラインの壷の中にいるんだなぁ思った。

 さて、自分の感想の方(ネタバレ無し)だけど、
 この作品に出てくるバーチャル・リアリティ・システム「クライン2」を現実の企業が作るとしたら絶対セガだろうなぁと思いながら読んでた。少なくともこの小説が発表された1989年の段階で、ああいうアーケードゲームを作れるのはセガぐらいしかなかった。NHKのドラマでセガのゲームを登場させたのも頷ける。
 で、当のセガの方も本気で「クライン2」を作ろうとしていた節がある。70億円かけて作った「シェンムー」がまさにそれだね。マンホールの蓋の裏のテクスチャーまで用意していたなんて、本当に「クライン2」だよ。

【余談】
 世の中はマスメディアが作り上げたクラインの壷の中なんだぜ。
[ 投稿者:うえぽん at 21:41 | 読んだ | コメント(0) | トラックバック(0) ]