パッカーズ対スティーラーズ ハイライト第1回・第2回のスーパーボウルを制し、当時のヘッドコーチの名前をスーパーボウルのトロフィー(ヴィンス・ロンバルディトロフィー)に持つグリーンベイ・パッカーズと最多となる6度のスーパーボウル制覇を成し遂げているピッツバーグ・スティーラーズとの名門対決となった今回のスーパーボウル。
どちらが勝利しても不思議のない対戦で、実際、戦前の評判は五分五分と言ったところだったろうか。第40回(2005年シーズン)、第43回(2008年シーズン)にスーパーボウルを制覇したメンバーの多くが残っている経験のスティーラーズと、第31回(1996年シーズン)以来のスーパーボウル制覇を目指す若さと勢いのパッカーズの対戦は予想に違わぬ白熱した戦いとなった。
前半は2TDパス決めたパッカーズのQBアーロン・ロジャースが好調な一方、スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーがまさかの2インターセプトを献上する乱調で21対10でパッカーズがリードを奪った。しかし、後半になるとスティーラーズも地力とハーフタイムでのアジャストメントの確かさを示して試合の流れを完全にたぐり寄せる。
前半と打って変わってパッカーズの攻撃が前進できなくなるのに対して、スティーラーズはラン攻撃中心としてボールをコントロールしジワジワとパッカーズを追い上げ一時は3点差まで迫った。しかし、レシーバー陣の相次ぐ落球にもめげずパスを投げ続けたアーロン・ロジャースの頑張りやここ一番での集中力の高さを発揮したディフェンス陣の活躍でパッカーズがスティーラーズの追撃を振り切り14年ぶり通算4回目のスーパーボウル制覇を成し遂げた。
スーパーボウルMVPは3TDパスを決めたアーロン・ロジャース。互いの良さを削りあう戦いの中で期待されるプレーをし続けたのだからMVP受賞は当然かと思う。ポケット内に留まってパスを決めることもできるし、いざとなればマイケル・ヴィックに次ぐとも言われる俊足でヤードを稼ぐこともできるロジャースは現段階で最もバランスのとれたQBだろう。
走れるQBは昔のヴィック
(※)がそうだったように自分の足に頼ってしまってパスが疎かになって自分は目立つがチームのリズムを崩してしまう傾向がある。しかし、ロジャースは投げるために走ったり、ここ一番以外のスクランブルを我慢したりして、あくまでも勝つための最良のプレーの一つとして自身のランを使用しているように思える。確かに脳震盪癖など改善すべき点はあるがフットボールに傾ける情熱と、その能力の高さからこの先数年はリーグ全体を支配するQBになる可能性がある。
(※)今シーズンのヴィックはQBスクールに入り直したんじゃないかと思うくらい以前とは別物のプレーを見せ、一気にパサーとしての評価を高めた。