
【「たてしな元気畑」農園日誌】
先月の25日頃だったかな、隣町のアイハラさんから「二川さん、廃鶏を引き取ってくれる人いませんか?」って電話がかかってきました。このアイハラさんは本当にこだわりの自然卵養鶏を小規模にやっている方で、ニワトリたちはアイハラさんにかわいがられて居心地よさそうな鶏舎で走り回ってるのね。それで2年目くらいに産卵率が50%を割ると、新しい若鶏に更新するので、古い鶏がいらなくなるんですけれど、昔はヤキトリ屋なんかが買っていったのかも知れないけれど、今は小規模な養鶏では廃鶏を処理するルートがないそうなんです。
そんなわけで、今から6、7年前だったかな、アイハラさんの廃鶏をいただいて、養鶏に取り組んだことがありました。最大で150羽くらいだったかな。2反歩(600坪)の畑に柵を作って、移築したガレージを鶏たちが眠る小屋にして、「ニワトリ牧場だ」っていうことで広い畑をニワトリたちが走り回れるようにしたのね。それで、町内6ヶ所の飲食店や老人施設などから生ごみを集めて、結構力を入れて取り組んだんです。生ごみ集めも毎日かなり時間とられたよな。産卵率50%と言ったって、150羽いれば毎日75個の卵が手に入る計算だから、まだまだいけるよ。それで10個350円で卵を販売したわけですけれど、広い畑に張り巡らした柵なんて、すぐに獣に破られるわけです。ちょちょっと土を掘って、下をくぐって入ってくるんです。結局それでどうなったかというとね、毎日のように4羽、5羽と殺されていって、全滅してしまいました。イタチ、キツネ、野犬、いろんなのが来てたみたい。
でね、そのアイハラさんが久しぶりに声をかけてくれたの。前は1回に60羽くらいの廃鶏が出ていたんですけれど、今回は14羽なんですって。やったー!!って思ったよ。
私、もう一度、ニワトリ飼いたかったんです。今度はうんと小規模で、絶対に動物に襲われない態勢を取って、それでニワトリと仲よく暮らしたいと思ったの。今度はちゃんとやるぞー!ってわけで・・・
写真のような鶏小屋ができました。2m×6m。
まだ、未完成のこの小屋にニワトリたちを受け入れたのが7月16日。その翌日からの豪雨で、雨水が小屋の中に流れ込んでかわいそうなことをしましたけれど、屋根も作り直して、雨水流入問題は解決して、先ごろ内部の造作もようやく完成してきました。ニワトリは結局、14羽から20羽(雄鶏1羽含む)に増えることになって、ちょうど広めに作ってあった小屋にぴったりでした。
私、なんだか感無量だったの。この鶏小屋だって見る人が見れば何のことはないのよ。単管とクランプで組み立てて、垂木を当てて屋根や壁を打ちつけてあるだけのことで、一番簡単な作りであることは確かです。でもね、私、何にも知らないサラリーマンで、何にもできなかったのに、就農して8年余りのうちに見よう見まねなんかでできることが少しづつ増えて、それで、何にもなかった所に完全に独力で、これだけのものを作れるようになったんだなー。なんだかこの8年間に学んだことの集大成のようにも感じるなって思ったのでした。
それに加えてね、たくさんの材料が使ってありますけれど、みんな今まで買ったりもらったりして農園に貯めこんであったものなのね。クランプの不足分を10個ばかり買い足しただけで、単管も波板も木材もみんな身近にあったものばかりです。その意味でも、この8年間の集大成だなって感じました。
ざっと中を案内するとさ、
産卵室と止まり木ね。居心地良さそうでしょ。この箱の中でちゃんと卵を産むよ。止まり木も原木の表面が活かされていて、いい感じよね。他の目的のつもりで近所の製材所から買ってきていて、そのままになっていたものです。
万一、雨水が入っても影響がないように、餌箱も台の上に置きました。餌箱はどうしても鶏がふちに乗るので、ひっくり返りやすいですけれど、木製の縁で囲ったので大丈夫です。
コケコッコーって鳴くのは雄鶏だけだって知ってた? 1羽入っていた雄鶏がいい声で鳴くんだな、これが。私の家は田んぼの中の一軒家なんで、なんの気兼ねもありません。
けっこう、いろいろ工夫して丁寧に作ったですよ。強度も充分と思います。
側面は、波板が地中20cmまで埋まってるんで、獣も侵入できません。
ちょっと出入り口のチョウツガイがまだできてないし、小屋の中に敷き草なんかもしたいんで、それはこれから。でも、いい鶏小屋になったと思うんだ。これから末永くニワトリたちと暮らしていきたいと思います。
アイハラさん、ありがとうございます。
あ、そうそう、それでさ、この前の豪雨の同時多発雨漏りで、デジカメの充電器が水を浴びて壊れてました。こういうのって高いんですよね。当分、デジカメ使用はできなくなりそう。文字通りシケた話ですわ。とほほ。