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2016年09月08日
信じていたのに

幼稚園の頃からの親友で、3月までは、毎日一緒に登下校していた仲。
たまに喧嘩もしたけど、ずっとお互いの一番の親友だった。
でも、この4月、お父さんの仕事の関係で仙台へ。
今朝も、私は、通学路の途中にあるその小さめのこぎれいな家を見上げてため息をつく。
朝日をいっぱいに浴びて、真っ白な洗濯物たちがはためいていたベランダ。家の横手に建てられているガラス張りの温室。おとぎ話にでも出てきそうなメルヘンチックな感じの玄関ドア。
そのどれにも美緒ちゃんとの思い出があるし、見るたびに切なく胸が締め付けられる。
でも、今は無人の空き家。その家の前には、不動産屋ののぼりが何本か立てられていて、周囲の人の気を引こうとしてはいるのだけど、この3ヶ月、全然売れる気配はなかった。

はぁ〜
私は、また、ため息をついて道を急ぐ。
3ヶ月前までは、二人並んで、たわいものないことをおしゃべりしながら通っていた通学路。今はひとり黙々と歩くだけ。さびしぃ〜
今まで、小学校時代も含めて、一人で学校へ通うなんて、美緒ちゃんと喧嘩したときか、美緒ちゃんが病気をしたときぐらい。
いつも二人だったのに・・・・・・
このまま永遠に二人で歩いていくと信じていたのに・・・・・・
はぁ〜
私、また、ため息をつき、たまたま目に付いた小石を蹴飛ばした。
その小石、私に蹴飛ばされ、緩やかな坂道で勢いがついて、思ってたより遠くまで転がっていく。そして、道端に転がっていた空き缶にぶつかった。
カンッ!!!
案外大きな乾いた音がした。
その突然の音に驚いたのは、私だけでなく、道脇の用水路の縁を、私を警戒しながら歩いていた子猫。
その場で本当に飛び願景村人生課程上がり、そして、足を踏み外した。
私、一瞬、なにが起こったのか、わからなかった。

でも、すぐに聞こえた小さな水音で我に返り、慌ててガードレール越しに用水路をのぞいてみる。
おちた子猫、自分のお腹までの水深の用水路の中で、呆然とした様子でいる。
自分の身に何が起きたのか、まだ理解できずにいるみたい。
この用水路、水深こそ浅いけど、両岸は人の背丈ぐらいのコンクリート覆われている。大人の猫なら、コンクリートのあちこちから出ているでっぱりを伝って、道路まで上がってこれそうだけど、落ちたのは子猫。
このままじゃ、用水路から出れずに、死んじゃう!
私、すごく不安に感じた。少なくとも子猫が落ちてしまったのは、私に責任がある。なんとか、助けないと。でも、登校途中で、子猫を助ける役に立ちそうな道具なんて、もっているわけもないし・・・・・・
私、考えた。そして、さっき見牛熊證知識
たばっかりのものがパッと思い浮かんだ。
「待ってて、今助けてあげるから!」
私、子猫にそう言い残して、元来た道を引き返していった。

[ 投稿者:かなり不運生まれ at 11:24 | 生活 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

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