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2016年08月01日
心までがとろけ

あのとき、俺一人だけだったら、なんなく梯子から飛び降りて、こんな間抜けなことにはならなかっただろうが、あのときには、俺の腕に爪を立てている怯えた猫がいた。庇お
安利呃人うとして、ヘンに足をひねってしまったのだ。
「大丈夫、川本くん?」
中原はスカートの裾を翻しながら、俺のそばにかけてきて、抱き起してくれようとする。一方、この原因を作った久保はというと、離れた滑り台の陰から、俺のことを心配そうな顔で見ている。
「なんなんだよ、久保のヤツ。つぅ・・・・・・」
「あっ、大丈夫? 足、折れてない?」
「あ、うん。だいじょう・・・・・・ つぅ・・・・・・」
全然大丈夫なんかじゃない。足を動かそうとすると、刺すように痛い。
うぅ・・・・・・
けど、今、俺の頭は中原に抱え込まれている体勢で、頭部の右側面に、中原の柔らかいふくらみの感触が・・・・・・

だれもがハッとするような端正な顔立ち。子供のころからダンスをして培ってきた引き締まっ牛熊證打靶た体。だというのに、胸だけはやたらと豊満で。もっと味わっていたいような。それに、なんだか、心までがとろけてしまいそうな甘い匂いまでする。
次の瞬間、
「ギャッ!」
俺は悲鳴を上げていた。足の痛みが強まったわけでも、中原にセクハラだと制裁されたわけでもない。単に、その時も腕の中で抱えていた子猫が力一杯ひっかいてきたからだ。
思わず、子猫を放す。子猫は俺の腕を飛び出し、助けてくれた恩人であるはずの俺を振り返ることもなく、そのまま公園の外まで全速力で逃げて行った。俺の腕に深いひっかき傷を残して。

舞台の上では、中原と久保がペアを組んで激しく踊っている。
妖しく視線を絡ませ合って、お互いの熱い息を感じ合って。
息はぴったりだ。見つめあいながら、微笑みを交わしあってさえいる。中原の赤い唇が小さく動いて、何かを久保にささやいている。久保はうれしそうにうなずく。
その様子だけで、見る人には伝わっているだろう。この二人は・・・・・・

俺がそれに気が付いたのは、子猫が逃げて行った後だった。
入れ替わるようnu skin 如新にして、久保が滑り台の陰から近寄ってきた。
「な、なんだよ、久保。なんで、あんな・・・・・・」
「すまん。俺・・・・・・」
「修ちゃんって、猫アレルギーなんだ」
「えっ? なんで、中原がそんなこと知って・・・・・・」
俺が不審げに見上げている先で、中原と久保がお互いを熱く見つめあっていた。
[ 投稿者:かなり不運生まれ at 11:15 | 生活 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

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