オシドリは、オスの場合ですが、識別の苦手な私にも極めて分かりやすい鳥です。帆のように立った羽は銀杏羽と呼ばれるそうですが、これだけでも「私はオシドリ(のオス)だ」と高らかに名乗っているようなものです。正確にいうならば「三列風切の内側羽の内弁」を銀杏羽というらしい。そんな難解な言葉は図鑑を読んで初めて知りましたが(そしてすぐ忘れるでしょうが)、難しくないことももちろん書いてあって、そういうことはすぐには忘れないでしょう。たとえば、こんなことが書いてありました。
「厳冬期、群れ生活の中で、メスにプロポーズをする。少数のメスを数羽のオスが取り巻いて、グループで、いわばナンパをするのである。頭の冠羽や銀杏羽と呼ばれる腰の飾り羽を立てて踊る。それはまた美しいながめだが、朝夕の薄暗い時間帯に行われることが多いのは少々残念。(「鳥のおもしろ私生活」ピッキオ編著・主婦と生活社刊)」 いや、少々ならず残念です。
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