カサブランカ、親独ヴィシー政権フランスの保護領モロッコにある町、で、第二次世界大戦さなかの1941年12月、イルザ・ラントはかつての恋人リックの経営する酒場にそれと知らず入る。星の数ほど店はあるというのに。'As time goes by'(時の過ぎ行くままに)が切ない。イングリッド・バーグマン(イルザ)。ハンフリー・ボガート(リック)。だが、きょうはアメリカ映画「カサブランカ」のことを書きたいのではなくて・・・
イルザの夫、ヴィクター・ラズロはリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーという実在の人物がモデルだとも言われているらしい。誰が言うのか分からないが、それはさておいて・・・
リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーはかつてのオーストリア=ハンガリー帝国の伯爵家の次男で、ハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵とその夫人ミツコ(旧姓青山ミツ)との間に東京で生まれた。汎ヨーロッパ主義の提唱者で、EUの父と呼ばれる。ということも脇にどけて・・・
余談ながら、帝国の皇帝カール1世の正式名はカール・フランツ・ヨーゼフ・ルートヴィヒ・フーベルト・ゲオルク・マリア・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン(Karl Franz Josef Ludwig Hubert Georg Maria von Habsburg-Lothringen)といい、汎ヨーロッパの淵源は多数の民族を統治下においたハプスブルク帝国にあると、えーと、閑話休題・・・
東京からウィーンに移って10年足らずで夫の死に遭遇し、遺言により遺産を相続したミツコ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵夫人(Countess、女伯爵)は、偏見などの苦労にも負けなかったが、第一次世界大戦で帝国が崩壊して財産の多くを失い、子供たちも次女オルガを除いて次々と去った。そして、ということもこの程度にして・・・
1874年7月24日に彼女は生まれた。これが書きたかったのだ。(ところが、インターネットをいろいろ見てみると、24日でなく16日に生まれたとする記述も多いことに気づいた。どっちが本当なのか分からない。)
ついでながら、カサブランカ(Casablanca)とは「白い家」という意味だそうだ。同じ意味のアラビア語のダール・エル・ベイダ(Dar el-Beida)をスペイン語で言い直したものだ。
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