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2017年03月20日
を愛さず揃って

「人魚となってから、お前を抱くのは初めてだが、わたしのものはどうやらお前のものとは違っているようなので心配になった。だが、ずっとこうしたかった。」

頬を染めたヤークートが、マハンメドの腰に手を回した。

「わたしも……わたしも、マハンメド……長く待ちました。ずっと、愛されたかった。あなたの容になるまでわたしを愛して……わたしのスルタン?マハンメド。」

真珠の光沢のある上半身に手を伸ばし、まるで美しい二枚貝、テンシノツバサのように二人は完璧な一対you beauty 美容中心好唔好となり抱き合った。固く閉じた目蓋を縁どる睫毛を濡らし、挿入されたヤークートは青ざめた肌を悦楽に震わせた。

「あ……っ、ああっ……!」

のけぞった喉元の鰓孔が忙しなく開閉し、潤った内壁がぬるりとまとわりつき冷たい吐精を求めた。閃光の瞬間、互いの名を呼んだ。

「ああ、マハンメド……」

「ヤークート。」

薄い胸に飾られた、小柱のような薄赤い突起が色づいて紅色に輝いた。
愛の溢れるどこまでも美しい情景だった。
寄せては返すさざ波の様な快感がマハンメドの背筋を這い登る。淫蕩で清らかな青い小さな人魚に永遠を優纖美容好唔好誓って、マハンメドは自由な魚になった。人だった過去を忘れられないマハンメドには、唯一の憂いがあった。
生き別れた小さな王子は、父の亡き今、市井に生きていた。母は、新しく叔父の後宮に側女として入ったが、王子は物心つくと一人生きる道を望んだ。
宰相は自分の種だと信じていたようだったが、その姿は間違いなくマハンメドと瓜二つで、濃い緑の玉石のような瞳までそっくりだった。
戦乱のどさくさで宰相の行方は知れず、噂では白波に呑まれるのを見たとも、自害したとも言われていた。母は、あなたは「スルタン?マハンメドの正統な後継者なのです。」と告げたが、青年には顔も覚えていない父や亡国の身分などどうでもよかった。
高窓から見える、広大な深い海だけが彼の心を癒やした。

褐色の王子は何故か海が好きで、王宮に生きる貴人の道を棄て、周囲の止めるのも聞かず身ひとつで叔父のyou beauty 美容中心好唔好王宮を後にした。
王子の持つ唯一の財産、一粒の虹色真珠を売り払い、小さな船を買うとつり銭はそこらの物乞いにくれてやり、しばらく漁をしていた。

糸も垂れずに船だけが静かな波に揺れる時、青年の船が沖に出るだけで、魚は甲板に跳ねた。それは、漁師が海に愛されている証だった。
青年がその船を繰って漁に出かければ、波は穏やかになり、必ず船が傾くほどの大漁になる。

「どうやら、わたしは海に好かれているらしいな。」

自分の分を取り分けると、残りは皆くれてやって青年は笑っていた。誰もが、この漁師にはいられなかった。

……漁師は、一度、沖合で人魚の姿を見たことがある。
仲の良さそうな人魚はこちらをじっと見つめ、そんな時、青年は酷く懐かしい想いにかられた。人魚は、母の持つ、太守を写したと言う焼き絵の人物に似ていた。
[ 投稿者:者にしか知 at 13:12 | 者にしか知 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

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