掲示板お問い合わせランダムジャンプ

2016年12月07日
タイトルなし
開幕前に下手袖からお姉さんに呼ばれた友人が
舞台を登って袖に消えた
呆気に取られている間に
客席の人間が続々と舞台に集まるのをただ見ていた

帝劇のステージに登れるチャンスを
見ていた

何を一体はしゃいでいるやらわからない
でも彼を見守らなくちゃいけない気がして
G列あたりでハラハラしてた

暑さに寝覚める師走の明方

悪くない
でも寂しくもある
[ 投稿者:Reimi AYADA at 21:12 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年11月18日
タイトルなし
目が合った外国人に追われ小さな店が寄り集まった路地を抜ける
酒瓶の並び壁のない飲み屋の並びで知らぬ二人連れにより撒く

天井の高い暗いホールから長いエスカレーターを昇り始めれば
空気が震える喝采
間に合わなかったけれどと客席を足下に見れば
普段着の貴公子と兄貴が喜んで拍手していて
再びライトが差したセンターには真麻が羽根背負ってパラソルを持っていた

今回は一体どんな素晴らしい出来だったのだらう

ステージ後ろを開け抜いて芝生の斜面に濃オレンジの薔薇が並ぶ
娘役達がその合間を舞いながら舞う
太陽の光を浴びてキラキラしたそれに見とれていた

燕尾の楊がステージで襟元のマイクを付け直しながら、いつもの真摯な表情で
結婚はしないが子どもを産むと宣言して
びっくりする

続く娘役の舞を見ていたら
子どもを産んでも辞めないのはどういうことかという抗議文が読みあげられていて
最後に発せられた名前、くるみんの本名なんだーと所在なく浮かぶ

天井の低い宿で浴衣姿で胡座をかいた楊に悠浦が抗議している
見ることもない不愉快な気配の怒りを含んだ表情は
やっぱり美人さんだった

楊には楊の考えがあるのを言い訳もしないでいる姿に苛立った悠浦が
脚を伸ばして灯りを消そうとして
行儀の悪さか届かなかったのか起き上がって電気を消す

ブラックアウト

鶏小屋のような金網を張った歪な檻の中
柔な作りのそこには自分たち以外は肉食動物で
揺れはするけど壊れはしないことを確認した後
見上げれば爪先で抉られる継ぎ目
熊が手を掛けているのにパニックを起こして中でも飛び上がる
揺れて上の檻から塊が金網の向こう転げ落ちて
首から白いものを溢している
[ 投稿者:Reimi AYADA at 14:08 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年10月10日
タイトルなし
京都で真麻と白藤ちゃんとかき氷を食べに行く途中で起きた
レインボーかき氷食べたかったな

リンパ腺腫れてる
風邪引いたわ
[ 投稿者:Reimi AYADA at 11:01 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年09月21日
タイトルなし
みうちゃんの歌声で寝覚める
白いドレスの天女さま

初日版だからパフォーマンス未充だろうとスルーしたけど
録って出しの購入を検討しよう

[ 投稿者:Reimi AYADA at 08:53 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年07月17日
白地に桃色と黒の刺繍上下
30分くらいのジェットコースター

幸せで幸せで
その人が思いがけずあたしに対して示してくれたこと
想像したことよりもずっとずっと沢山で優しくて

嬉しくて
あたしなぞに勿体無いと言いつつ
嬉しくて
身を投げ出して喜びを伝えたいくらい震えながら
ニコニコしてる姿に向き合っていた

その瞬間の少し前
あたしが奔走したのにも拘わらず
忙しい狭間で家族があたしより盛り上がっている態度に
堪らず声を上げて泣き出した

いつもの支度もままならずぐちゃぐちゃぼろぼろで駆け付けたのに
その人に言われていた他の人もあらん限りを尽くしてくれた

望んでいる以上
望んだこともないものを受け取った

幸せ
忘れない
[ 投稿者:Reimi AYADA at 06:06 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年07月10日
夢から覚めて全てのこと元に戻れば届きはしない記憶の中鍵を探している
友人を見つけて近付いてから会話が聞こえて
ヤバい今日は英語の日だ!って
ノロノロ進んで透き通るGood morningに小さな声で返して
今日英語の日だったっけ?とわかりきったことを訊けば
裏もなく頷く友人とだんまりになり昨日やっておけば良かったと思う自分

昨日やったくらいでお前一日英語で会話できるかい!と突っ込みたい
何故テスト対策当てられ対策みたいに思ったかって
自分がかつてそうだったから、だらう?
そうやって努力せずに生きてきた、だからだらう?


岩牡蠣に舞い上がったいつもの悪い癖を
あたしの後ろで笑っている馴染みが責める

[ 投稿者:Reimi AYADA at 10:19 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年06月29日
買えないわけじゃないけどちょっと買わないような塊肉を
時間を掛けて常温にしてから塩と米をまぶして
朱塗りの盆を炙って日本酒を注ぎアルコールを飛ばす
塊肉を置いてゆっくり表面を焼き付けて返して
あと少し火を通したら抜群だって時に離れなくちゃいけなくなって
やりきれない気持ちながらも止めることは出来ないから
返し方と熱の通し方を教えて離れた

戻れば頼んだ相手は居らず肉は雑に裂かれて
旨味をわざと取り零すようにしてビニール袋に纏められていた
食べたら美味しいとしても
想定しうる最高の美味しさがなくなってしまって
頭で先行していた味と空腹と無残な始末に涙が止まらなくなって
冷蔵庫を開けたまま泣き喚いた
自分が任せて離れたとはいえあんまりだ
返して返して返して!!

[ 投稿者:Reimi AYADA at 00:40 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年05月20日
囚心
個室に入るのを躊躇うくらい
曰く付きの古いお便所
対応している若い業者
床に縫い付けられた少女
深色の廊下でベンチに腰掛けてたら世界的に有名な歌で誕生日を祝われて
車座になり即興で感謝の歌を歌い返す
少し声が震えた
彼女が隣と感心したように見合わせたり
あたしを見て小さく頷いて笑うのを認めて
とても幸せな心地がした
それから少し砕けて
空耳に聞こえるあれはなんて歌っているのかとテーマソングの話を向けたら
あれはスキャットなんだって判明した
話題にしては長すぎるくらい笑いあって

幸せだったわ

この間
実はあたし春のおどり出たことないのよ、夏が初めて〜
なんて
隣の色白薄味顔の女の子に話し掛けたのはなんだったのか
兄貴のチェックシャツに細身のパンツ格好良かったな

[ 投稿者:Reimi AYADA at 08:56 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年05月15日
タイトルなし
先生にお借りしたものよりずっと深い小豆色の鮫小紋
着付けて鏡に向かって
妙にしっくり来る自分を見ていた


[ 投稿者:Reimi AYADA at 22:21 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2016年03月18日
タイトルなし
こないだ実家で見たのと同じテンション
相手の行動を切っ掛けにキレてしまい
腹立ちも苛々もないのに畳み掛けるように相手を責める
相手の口を挟ませないで正論だけを早口で捲し立てて同じ話をする
自衛でないことを感じつつ
ここまでキレることでもないとわかりつつ
止められない
[ 投稿者:Reimi AYADA at 21:46 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年10月11日
母に呼ばれ思わず返事をした
長い長い夢が忽ち剥がれて
雨が止んでしまっている午後

懐かしい友人の断片
名前も無く消えていく気配がする芸能界志願の女たちと見知らぬ男ども
幻の日本語レミゼ譜面と不知のオペラ譜面を積まれたワゴンから拝借して

立ち会うだけのあたし


[ 投稿者:Reimi AYADA at 12:43 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年10月07日
窓の外はぼた雪だった
彼女の部屋は寒くなかった
彼女の描いた絵はあたしに似ていた
彼女は
[ 投稿者:Reimi AYADA at 12:39 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2015年08月31日
アイラブレビュー
文化芸術祭のやうなものだと思う
館内全てのホールが今まさに本番中で
そのどれを観てもいい
ある扉の向こうはオペラで
またある扉の向こうでは石丸さんがミュージカルに出ていて
見入り始めたあたしを母が急かして向かいのホールへ
低いフロアは客席に三方囲まれている
両脇は埋まっていてセンターはスカスカなのは、みんな良い席わかっているから
日本にあったあらゆる歌劇団のOGが一堂に会してのレビューを魅せる
まさに本物の夢の共演の会場
血が沸くような興奮に任せて最前に近い席へ腰を下ろす
オーバーチュアは三人の麗人
手に持った太刀ほどにに大きな赤いパラソルを広げ優雅に回す
二人目のは両端と片寄りに広がる変わり三段パラソル
もう今では見られないはずのその妙技
パラソルが開く瞬間が一番美しく見えるのは三階だと言われていた
今日もほら、上の席から溜息が降ってくる
かつて少女だったものたちの、目一杯の、きらきらした熱情が会場に詰まって
翻るドレスの裾、眩しいスパンコール、燕尾のシルエット、乱れぬシニョン
揃って踏み鳴らされる床の震え
いつまでもいつまでも観ていたかった

[ 投稿者:Reimi AYADA at 22:11 | 夢幻掌話 | コメント(0) | トラックバック(0) ]