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2019年05月01日
狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ
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読売文学賞受賞後のラジオ深夜便で、梯氏のインタビューを聴いてから求め
ジワジワとジワジワと読み進めていた一冊
たうたう読み遂げる

同時に求めた「死の棘」はしんどくて今も積んであるが
梯氏の取材考証構成はここでもカチリカチリと並べられ
島尾敏雄とミホの物語を見せてくる

正直堪らんシチュエーションを仰々しくもなく幾度も提示されて
それでいてどこかで遠く見えるのは
梯氏のフィルターがあちらにもこちらにも誠実だからだ

誰ぞ、読んで見ぃ
作家が夫婦であったばっかりに
夫婦で作家だったばっかりに
その二人を筆者が見つけ、間に合ってしまったばっかりに
遺るぞ、これが最新論として
[ 投稿者:Reimi AYADA at 18:10 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

セ・シ・ボン
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父が物置の整理で掘り返したという一冊

2008年刊行だからそこまで古いものではない
筑摩書房のファンだから、なんかの気分で手に入れたものだと思われる
彼にしては珍しくカバーがなかった


どこの家にも問題はある


順繰りに季節を繰り返し、状態を延命しようとするあわれな一家
あたしもそのパーツの一つで
でももう、どうにか動かすだけの金や時間や精神とかのナニカを差し出すのは
そんな元気は、ないのだ

彼は読んだ本の面白さを話せる娘に話し
あたしは日頃かき集めてきた情報をベラベラ捲し立てる
彼が痛む脚で階段を上り下りして
差し出す本を受け取って
読むつもりの本をここでも積んでそれを開く

受け取るものは、みんな違う
全部抱えて行きたいけど、手入れは出来ない
あたしに残るものは、本を読むことで
こぼれ落ちる大事なものを、渡してやるべう対象を抱き得ていない

知識も情報もあるのに
観念的で、保守派で、信じがたいほどデリカシーがなく、内弁慶で
だが両腕と両肩の一切を投げ捨てないでいるので
このままなのでせう

過去を少しばかり悔やんでいると溢すのを、聞くのはあたしの係なのだ

飲みたくなくても支度される酒に弛んで眠るのは
後から刷り込んだ性質なのだと
気にもされない
ここでの切り取られたたあたし、善くやっている
[ 投稿者:Reimi AYADA at 03:10 | 雑記 | コメント(0) | トラックバック(0) ]