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2016年09月01日
では考目を惹きそ
 シャウラは金30個を渡して少女と拘束具の鍵を受け取ると、2人でスハイルに跨りすぐにその場を離れた。そして拘束具を外そうと人気のない石の柱の立ち並ぶ回廊に入った。
「大丈夫、拘束具を外すだ生髮方法けだ」シャウラは優しく声をかけたが、少女は冷たい視線で見つめ返すだけだ。
 その時シャウラは気配を感じ後ろを振り返った。
「よお、兄さん」広場で横に居たちょび髭の男が石柱の陰から姿を現した。
 シャウラは無言でそちらへ体を向ける。
「その奴隷をこっちへ渡してもらおうか」ちょび髭は腰に差していた長刀をスラリと抜いた。石柱の陰から同じように長刀を持った男が2人現れた。
「だまってそいつを置いていけばなんにもしねぇ」ちょび髭は薄ら笑いを浮かべる。
「そうはいかない。この子には持ち金をあらかた使ってしまったんだ」
「それは気の毒だったな。だが、自分の命の方がずっと値が張ると思うが?」ちょび髭は刀を頭の上に成立公司構えた。他の2人もそれぞれに刀を構える。
 全てを失っていたシャウラは自分の命が惜しいような状況にはなかったが、こんな奴にただ無意味に命をくれてやる事もばからしく思えた。
 シャウラは腰の剣に手をかけた。次の瞬間、勢いよくそれを引き抜き、真横に薙ぎ払った。ちょび髭は後ろに飛びのいてそれを避けると、刀を振り下ろした。シャウラの額の数ミリ先を刀が通り過ぎる。そのままの体勢でシャウラは前に踏み出し、ちょび髭の刀を踏みつけ剣を突き出した。
「うがぁ」シャウラの剣はちょび髭の胸を貫いていた。勢いよく血潮が吹き上がる。そのまま剣を戻し振り上げると、後の二人を片付けるのは造作もなかった。あっという間に屍が3つ、石の地面に転がった。
 その様子を少女の冷たい視線が追いかける。
 シャウラは倒れている男の外套で剣に付いた血を拭ってから鞘に納め、ゆっくりと少女に近づいた。
「さ、拘束具を外すよ」シャウラは鍵を取り出し、少女に付けられていた拘束具を外した。重い塊がガチャンと地面に転がった。

 シャウラは何事もなかったように少女を連れて引き返し、商店の立ち並ぶ通りで少女の服を買った。それまで纏っていた奴隷の装束では目立ち過ぎたからだ。特徴の無い安物の服だったが、それだけでも少女は匂い立つように美しくなった。
「もともとは高貴な生まれなんだろうねぇ」着替えさせてくれた店の女主人が見とれながら言ったが、少女は眉1つ動かさなかった。
 その後夕食のためにシャウラは食堂へ入ったが、少女は一口も料理を口にしなかった。いくら勧めても少女はただ黙っているだけだ。
 明らかに魔族とわかる格好をしたシャウラと、どう見ても神族に見える少女の組み合わせは人うに思えたが、食堂の客達は気にする様子はまったくなかった。その夜壹美健 水光槍泊まった宿の女主人や宿泊客達も同じだった。シャウラの常識えられないことだったが、この町では特に目を惹くことではないようだった。
 宿代として銀の粒を1つ渡すと銅の粒を6個返され、2階の静かな部屋に案内された。ベッドは1つしか無かったが幅が広く、この宿では最上の部屋のようだった。親方が持たせてくれた路銀は銀の粒を少し残すだけになっていたが、無くなったら無くなった時のことだ、シャウラは先の事を心配する気にはなれなかった。
「名前は何という?」
「」
[ 投稿者:った女優 at 18:40 | った女優 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

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