
黒姫で顔をのぞかせた月。
今年は夏が遅いです。季節が遅れています。なかな気温が上がりません。 今でも梅雨明けせずに、日本中雨・雨・雨・・。
そのおかげで、今年はゲンジボタルを見ることができました。ふつうはもう少し早い時期に出現してくるので、いつもの年だとあまり見ることができずにいました。
同じ季節にいつも見るホタルはヘイケボタルです。今年は両方ともいっしょです。
ゲンジとヘイケがいっしょに暗闇を飛んでいると、光の力量が違います。そう、ちょうど月と星ぐらいの違いがあるでしょうか。
ゲンジボタルの光の力強さといったら・・。
イメージとしては携帯電話のカメラで撮った、この月の写真ぐらい力強い光。(実際にホタルを写真におさめてもろくに写りこまないでしょうね。)
もちろん、実際の月の光と比較してるわけではないですよ。あくまで、この写真に撮った光のイメージです。
これが、暗い林の中でふわふわと漂っているんです。
いくつも、いくつも・・。
ヘイケボタルの光もつつましやかでいくつも飛び交う姿はきれいなんだけれど、ゲンジボタルのこの光には惹きつけられてしまいます。
はじめて見つけたのはおととし、半年ほど黒姫にいたときのこと。
夕方、自転車で買い物に行ったんですね。帰るころにはずいぶんと暗くなっていました。
田んぼの脇を通る農道。林の中をすり抜ける道。林を抜ける道はずいぶん暗くてちょっと怖い気がします。林の縁だけど片側が田んぼに面している道のほうが少しは明るくて、少しは安心できます。
ちょうどこの年は里にクマ出没情報が多くて、暗くなってから歩くのは少々怖いと思ってた頃です。
その、少し明るいほうの道を通りました。なにげなく、暗い林を見ると光が・・。いくつもの光が飛び交っているのが見え、自転車を止めてしばしたたずみます。
幻想的って言葉はこんなときに使うのでしょうね。
怖いのなんてどこかに消えて、こんなところを見つけて嬉しくなったのを覚えています。
この時期には黒姫に来た学生たちとホタルを見に行きます。ホタルを見て感嘆の声が上がります。この場所で見るのがいいのだと思います。
いまや、ホタルは自然保護の象徴?わざわざ遠くからホタルを連れてきて導入したりすることがあちこちで行われているけど、いれなくなったからいないんであって、連れてくるもんじゃない。
人が見るために存在してるんじゃないんだから。
あらためて思ったりします。
本来の場所に存在して本来のつながりの中にあるものがきれいだ・・って思います。